2020.06.10

【現役教師のオススメ本】育児書以外でも、親として学ぶべきヒントは拾える!

書店に行くと“家庭での学習”や“子育て”のコーナーがあるほど、さまざまなノウハウ本が豊富にそろいますよね。今回は、私が読んだ中からオススメの書籍を紹介します。いわゆる“子育て本”でなくとも、子育てに役立つヒントが満載です!

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子育てや教育に関する本やネットの記事など、今の時代さまざまな種類のものが出ていますよね。今回は、「えっ!? これって子育ての本なの?」と思うようなものも紹介しています。

 

直接、子育てのノウハウを説いているわけではなくとも子育てのヒントになる内容があるのです。どんなことがヒントになるのか、そしてそれはどのように生かせるのかということを本の紹介とともに解説しましょう。

 

 

子どもの学習と学校について学べる本

『心を育てる家庭学習法 いじめ・不登校・学級崩壊からわが子を守る』 向山洋一 主婦の友社

実際にあった子育ての悩みに関する事例に対して答えている本。わが子にあてはまる事例があれば、そのまま子育てのヒントとして実践することができるでしょう。

 

詳しいことや答えの理由などは実際に読んでいただくとして、この本に載っているQ&Aをいくつか紹介しておきます。


Q. 子どもにお稽古事をさせるときに気をつけることはありますか
A. 子どもが好きなこと二つ程度が妥当です

 

Q. 本好きの子どもにするためにはどうしたらよいでしょうか
A. しばらくの間、絵本の読み聞かせを続けましょう

 

Q. 友達を作るのが苦手な子どもに社交性を身につけさせるには、どうしたらよいでしょうか
A. 友達が一人いるのなら心配ありませんが、共同作業させるのもいい方法です

 

このような事例が、たくさん載っています。わが子の悩みにピッタリ合う事例がない場合もあるでしょう。しかし、何らかのヒントを与えてくれ応用することはできます。

 

私は先輩教師から、「子どもへの対応は“対症療法”ではない」と聞いたことがあります。その時の状況次第で対応の仕方が変わってくる、変えていかないといけないのです。さまざまな事例を知ることで、「どのような対応方法が良いかな?」と考えたり答えが浮かんだりするはずです。

 

 

 

 

『どんな子だって勉強できる子になれる!』 向山洋一 PHP研究所

小学校の勉強ができる子は、どこが違うのかを書いている本です。

 

“できる子”の共通点が各教科ともに書いてありますが、これは教師が授業で実践していること、子どもに指導していることでもあります。

 

この本から学べるのは勉強ができる子は何が違うのかという点だけではなく、教師が授業で実践していることをそのまま家庭でも生かせるということ。例えば算数であればノートの書き方、国語であれば漢字の教え方・読書のさせ方などが解説されています。最後の章では、この本の著者が教える「伸びる子に育てる向山流三つの極意」が書かれています。「三つの極意」については実際に読んでみてほしいので、ここではあえて紹介しないでおきますね。

 

さて、私が割り算の筆算を教えていた時のことです。授業後にテストをすると、解答を間違えている子が多くいました。それは、私が子どもが理解したかどうか確かめずに授業していたことが原因。

 

そこで、割り算の筆算の教え方を先輩教師から教えてもらいました。すると、順序を間違えたりかける数字を間違えたりする子が減ったのです。下の図を見れば分かるかと思いますが、「立てる、かけるのあとに『うつす』」を入れて教える方法でした。商をたてる時も大きい方から小さい方へ、消しゴムも使わせないで計算させていました。

 

 

このように、できる子とできない子が出てくる違いは教師の授業の仕方にも関わってきます。子どもを“できる”ようにさせる教師がどんな授業をしているのかを学ぶことができ、その教え方は家庭でも生かすことができます。

 

 

 

 

『はずれ先生にあたったとき読む本』 立石美津子 青春出版社


担任の先生に対して“あたり”、“はずれ”と保護者同士で評価するのを聞いたこともあるのではないでしょうか。

 

担任の先生へのお願い事がある時はどのようにアプローチしたら良いのか、“はずれ先生”に当たった時、親はどうすれば良いのか。

 

私も長く教師を経験していますが本来、教育というのは立場や考え方に違いがあるとしても対立するのではなく、お互いに協力しなければいけません。教育は、立場や考え方の違いを乗り越えて協力していくことこが大切なのではないかと思わせてくれる本です。

 

 

 

 

親としての生き方、子どもの生き方について考えられる本

まるで子育てや教育に関係ないと思える本からでも、子育てや教育の仕方を学んだり、ヒントにしたりできると考えています。常に「子育てや教育のヒントになることはないだろうか」という視点で読み進めると、意外と何らかのヒントが見つかるものです。

 

 

 

 

『楽しい奇跡がたくさんおきる 斎藤一人 「自分ほめ」の魔法』 みっちゃん先生 PHP研究所


自分に自信のなかった著者が「銀座まるかん」の社長である斎藤一人さんの教えを受けて自信をつけていく本。

 

斎藤一人さんから教わった「私ってえらいね、あなたってえらいね、み~んなえらいね」という言葉を言っているうちに、“幸せ”を手にしたそう。著者がこの言葉を毎朝言うようになってから、信じられないような奇跡が起こり始めます。起業家になり、ある日、貯金通帳を見たら信じられないほど豊かになっていたとのことです。

 

自信がなかった著者が自信をつけていく過程を知ることは子育てにも生かせると思うのです。子どもにどんな言葉をかければ自信をつけることができるのかという点で、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

『教室で読み聞かせ:子どもの作文珠玉集』 明治図書


子どもの作文を集めた本です。本来は学校の先生が朝の会などで読み聞かせせるために作られた本ですが、親から子への読み聞かせとしても活用できます。

 

朝日作品コンクールに入選した作品は、どれも子どもの心を引き付けるものです。「子どもを変えた”親の一言”」「人に役立つ心の芽生え」「家族のあたたかい絆」「友だち・先生」「自分を見つめる子どもの心」の5冊に分かれています。今のわが子に必要だと思う作文を選んで読み聞かせてみてください。

 

子どもに作品を読み書かせるもう一つのメリットとしては、“大人が子どもに教えたいことを教えられる”ということでしょう。人に優しくすること・約束やルールを守ること・きちんとあいさつをすること・自然を大切にすること…。子どもの道徳性を高めるためにも役立つ本だと思います。

 

私も担任をしていた頃、いま必要だと思う内容のものをよく読み聞かせていました。

 

また、もともとは子どもに聞かせるために作られた本ですが、親自身が読み子育てのヒントを見つけることもできるのではないでしょうか。特に「子どもを変えた親の一言」は、子どもにどのような声掛けをしたら良いのかを知ることができます。作文を読んだ先生が子育てのヒントを交えながらコメントをしている部分も、役に立つことでしょう。

 

 

 

 

『大丈夫!うまくいくからー感謝がすべてを解決する』 浅見帆帆子 幻冬舎文庫

「自分の心の精神レベルを上げると良い出来事がたくさん起きる」と書かれている本。

 

「精神レベルを上げる」とは、「徳を積む」ことだと言っています。子育てとかけ離れた本のように感じますが、「マイナスの言葉は言わないようにする」「感謝する」「人の幸せを考えれば自分も幸せになる」など、子どもの道徳心の育成や子育てにつながる内容も豊富です。

 

人の幸せを考えるとどうして自分も幸せになるのかは、実際にこの本を読んでみると分かるかと思います。

 

 

 

須貝 誠

須貝 誠

東京都小学校準常勤講師・塾講師・ライター。30校以上の教育現場で教えてきた経験があり、進学塾では主に国語を担当。教師が集まる民間教育団体であるTOSS相模原・和(のどか)会員として指導法を学んでいる。https://www.toss.or.jp/

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