教育は未知にあふれている

ソクラテスのたまご

2019.08.30

勇気づけの親子教育専門家が新たに掲げる【子どもを伸ばす方法】とは

アドラー心理学をベースに、ほめない&怒らない「勇気づけの子育て」を唱える親子教育専門家・原田綾子さん。これまで、2万5千人に講座講演を行ってきました。2019年7月より、夫であり「勇気づけ国語塾」塾長の原田武敬さんとともに、新たな講座をスタート! 教育大変換期を迎える今、悩める親子、教師の心に響くであろうその内容を紹介します。

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子どもは“怒る”のではなく“勇気づける”

埼玉県公立小学校の教員を退職後、アドラー心理学をもとにした講座講演活動を行っている原田綾子さん。二人の子どもの母親として、日々子育てと向き合いながら、“勇気づけの子育て”について伝えています。

 

挑戦する力、思いやる力、がまんする力など、生まれながらにさまざまな力を備える子どもたち。
こうした力をすこやかに育むために大切なのは、親からの“言葉と思い”。子育てにおいていちばん大切なのは、子どもが困難を乗り越えられるよう援助すること=勇気づけること、だと言います。

 

例えば、子どもが小学生になって学校での勉強が始まると、親はどうしても、テストの点数など「結果」に目がいってしまいがちです。

 

しかし、

・“結果”でなくやろうとした“姿勢”や“過程”に注目する
・“できていないこと”よりも“できていること”に注目する
・共感し、寄り添う

などを基本姿勢に、できないことや苦手なことがあっても親が「この子は大丈夫!」とわが子を信頼し、「がんばっているね」「失敗しても大丈夫だよ!」などと言葉をかける=「勇気づける」ことで、子どもは自分のことを信頼し、困難があっても乗り越えられるようになる……という考え方です。

 

ほかにも…

・子どもがなかなか勉強を始めようとしない時

「さっさと勉強しなさいよ!」よりも、「勉強してから遊ぶ? それとも、遊んでから勉強する?」と提案し、子どもに決めてもらう。(自分で考え決めることで自主性が育つ)

 

・苦手な教科の勉強がはかどらない時

「今からつまづいていたらダメじゃない!」よりも、「難しいんだね。少しずつやっていけば大丈夫だよ」と、勇気づける。

 

・テストの点数が悪い時
「何この点数! 困った子ね!」よりも、「残念だったね。どんな風に勉強したの?」と、勇気づける。

 

親が子を上から目線で指示・命令する“縦の関係”ではなく、子どもの力を信頼し、「お母さんはいつでも応援しているよ!」と見守る、“横の関係”での言葉かけを提唱しています。

 

講演会では、このような知識と経験に裏うちされた原田さんの言葉が、わが子との関わりに悩むたくさんの保護者の心をときほぐしてきました。

 

(写真左)原田綾子さん。勇気づけの親子教育専門家、株式会社Hearty Smile代表取締役。1974年埼玉県川越市生まれ。2児の母。埼玉県公立小学校教員退職後、子育て講座、講演、教育コンサルティングなどを行うHearty Smileを設立。(右)原田武敬さん。埼玉県公立小学校教員を15年間経験した後、2015年3月に退職。在職中は、アドラー心理学の理論をベースに、クラス会議を中心にした学級経営を行い、市の教育研究会で毎年実践発表。2015年4月、「勇気づけ国語塾」を設立。2児の父。

 

 

“教育大変換期”に向け新たに唱える【子どもを伸ばす方法】とは

これまで、たくさんの講座講演を通じて、「ありのままの自分を受け入れ、自分の人生を主体的に生きること」の大切さを再確認したという原田さん。

 

お母さんだけでなく、お父さん、子どもも交じえた“家族”、日々教育の現場で子どもたちと向き合う“教員”に向けて…。同じく教員を退職し、「勇気づけ国語塾」塾長として活動したきた夫の原田武敬さんとともに、“輝く家族=Brilliant Family”“輝く先生=Rrilliant Teacher”をめざす新プロジェクト「Brilliaant Education」を企画しました。

 

2019年7月、そのキックオフイベント「常識破りの教育トークイベント」が東京・池袋で行われ、筆者も参加してきました。

 

最初に、元公立小教員だった原田夫妻が考える「教育」への思い、教員としての悩みや葛藤から生まれた「勇気づけ親子キャンプin八ヶ岳」の取り組みなどについて、ビデオムービーと共に紹介。

 

続いて、
・全員に同じ宿題を出しすぎ。
・学校の教員は狭い世界にいて、世間を知らなすぎ。
・給食の時間が短かすぎ。
・何かにつけ、子どもたちに整列させすぎ。

など、今の学校教育の“ここが変だよ”にもふれ、皆でディスカッション。

 

大学入試改革、道徳の教科化、プログラミング教育、外国語活動の新設など、“教育大変換期”の中、 授業時間が増え、教員にも子どもにも余裕がなくなりつつあります。これらの現状や、今の学校教育の「ここが変だよ」を受け止めながらも、「私たち大人ができることは何かを考えましょう」と、原田夫妻。

 

今の学校のあり方、教育のあり方を嘆いたり、振り回されたりするのではなく、親は家庭で、学校から帰ってきた子どもの緊張をふりほどき、頑張りを認め、“全部ができなくてもいい”ということ、“いろいろな勉強をするなかで、自分の好きなことや得意なことを見つけることが大切”と教えてあげること、そして、親自身も“自分自身を大切にし、自分らしく生きる姿”を子どもに見せることの大切さについて語っていました。

 

 

 

家族や教員も共に学び合う「Brillant education」

原田夫妻が唱える「Brilliant education」では、子ども自身が自分の本来もっている力を知り、それを発揮したり、伸ばしたりすること。また、自分の力を他の人の役に立てたり、仲間のために使ったりすることを目指しています。


具体的には、以下の4つの力の育て方について、学んでいきます。

 

現実を創る力

潜在意識を知り、自然体験などを通して五感を磨く大切さ、エネルギーを意識し豊かな世界を創る方法など。

 

自分を整える力

心と体はつながっていること、その場のエネルギーが、心身と密接に関係していること、正しい姿勢や呼吸の仕方など。

 

自分を発揮する力

学校教育で、子どもたちは知らないうちに、不便な洗脳を受けていることを理解。その上で、得意なことや好きなことを知るためにさまざまな体験をすることが大切、親が家庭で子どもへの肯定的な言葉かけをすること。


人と関わる力

アドラー心理学を生かした子どもとの関わり方、自分が自分と仲良くなる方法など

 

特徴的なのは、原田夫婦が講師として一方的に教えていくのではなく、参加者といっしょに考え、見つけ、実践していくこと。

 

現在は、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校の先生(養護教諭も可)を対象に、潜在意識を活用した学級経営講座(全3回)を開催中。

 

「今までの常識を破り、自分の命を輝かせて生き生きと生きる親子を増やしていきたい」と語る原田夫妻が掲げる新プロジェクト「Brilliant educatin」は、保護者、教員、独身者、教育関係者の方など、20歳以上であれば受講OKです。興味がある人は、ブログをチェックしてみてくださいね!

 

原田綾子さんブログ

 

原田武敬さんブログ

 

 

長島 ともこ

長島 ともこ

2人の子供を持つフリーエディター、ライター。500件を超える取材経験があり、育児、妊娠&出産の分野を中心に書籍、雑誌、WEBの編集、企画、ライティング業務などに携わっている。小学校でPTA執行部・広報委員長をつとめたことをきっかけに「PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本」(厚有出版)などの著書も出版し、全国で講演活動も行っている。

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