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2019.08.09

著名人がおすすめの本を紹介! ソクたま課題図書 ~親子で読める一冊編~

夏休み真っただ中。親子で過ごせる時間も普段より多いのではないでしょうか。外に出掛けるにも暑すぎる最近の日本の夏。たまには自宅でのんびり親子で読書を楽しむ時間を作ってみるのも良いかもしれません。今回は、親と子で一緒に読めるオススメの本をピックアップ。教育分野をはじめ、各方面で活躍する著名人の方にオススメの1冊を紹介してもらいました。

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陰山英男さん推薦『ぼくは、いつでもぼくだった。』

反復学習で基礎学力向上を目指す「陰山メソッド」で有名な教育者・陰山英男さんが紹介するのは、『ぼくは、いつでもぼくだった。』腹話術によって世代を超え、国境を越えたくさんの人々を魅了するいっこく堂さんの著書で、本土復帰(1972年5月前後)という激動の時代、沖縄で少年時代を過ごした著者の自伝的児童文学です。

「ぼくが、少年時代を過ごした沖縄は、まだ『アメリカ』でした」という一文から始まる、過去の沖縄。いじめを乗り越えた著者の少年時代。決して明るいだけの毎日を過ごしてきたわけではない著者の苦悩や努力、沖縄の歴史を優しく語りかけてくれるような文章で描かれています。今の子どもたちが知らない沖縄の歴史、成長していく中で子どもが出合うかもしれない悩みや困難とそれに立ち向かう勇気。さまざまなことを感じ、学べる本です。

陰山さんのおすすめポイント

「今の子どもたちにとって全く知らないことではあるけれど、沖縄がかつてアメリカであり、後に日本に復帰したということは戦後、日本の歴史を考えた時に絶対に避けて通ることができない大きな出来事です。この本は、そうした大きな変化の中で子どもが成長し自分を確立させ、激動する社会との関わりを考えていくという、ありそうであまりなかった本。しかも、作者はいっこく堂という腹話術を使う芸人さんであり、子どもたちにとっては親近感を持ちやすくなっています」(陰山英男さん)


陰山英男/1958年兵庫県生まれ。陰山ラボ代表(教育クリエイター)。一般財団法人基礎力財団理事長。
NPO法人日本教育再興連盟代表理事。徹底反復研究会代表。「読み書き計算」の徹底反復と生活習慣の
改善を提唱する「陰山メソッド」で脚光を浴びる。学力向上アドバイザーとしても全国で活躍する。 http://kageyamahideo.com/

小林さやかさん推薦『窓際のトットちゃん』

世界35ヵ国以上で愛読され、800万部を超える大ベストセラー『窓際のトットちゃん』はタレント・女優である黒柳徹子さんの自伝的著書。紹介してくれたのは“ビリギャル”として脚光を浴び、現在は全国での講演活動の他、大学院にて学習科学を研究するなど教育分野でも活躍する小林さやかさんです。

 

ユニークな教育のトモエ学園に転校したトットちゃんが、友達とのびのび成長していく物語。深い愛情で子どもたちの個性を伸ばしていった校長先生の「きみは、本当は、いい子なんだよ」とトットちゃんに言い続けた言葉は、今も黒柳徹子さんの宝物になっています。

 

子育て中に「うちの子は、他の子と違うかも」と悩む親、「他のお友達ができるのに、どうして私はできないのかな」と感じる子ども。他の子と同じじゃなくていい、一人ひとり個性はいろいろでその子の良いところは必ずある。そんな風に思わせてくれる教育の原点ともいえる一冊です。

 

小林さやかさんのおすすめポイント

「大切なことを忘れちゃいそうになった時、どこに向かって走っているのか分からなくて不安な時、私がいつも立ち返る“場所”のような一冊。“相手を信じる勇気”って当たり前にあるべきもののようで、実はとても難しい。でも、大人が思っている以上に子どもたちはちゃんと自分で考えているし、子どもたちから教えられるものはとても多い。一人の人間として“生きる”ってこういうことだよな、と初心にかえらせてくれる本です」(小林さやかさん)

 

 


小林さやか/1988年愛知県生まれ。坪⽥信貴著『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應⼤学に現役合格した話』の主⼈公ビリギャル本⼈として脚光を浴びる。自身の経験を生かし、教育現場でも活躍中。全国各地で学生や保護者向けのセミナー、講演活動を行う。 http://birigal.biz/

家族型ロボット開発者・林 要さん推薦の3冊 

人間と信頼関係を結び、コミュニケーションを取ることで成長していく家族型ロボット「LOVOT[らぼっと]」の開発者である林 要さんがオススメするのは、「LOVOT[らぼっと]」を開発する上でも影響を受けたという3冊。

『東大理系教授が考える 道徳のメカニズム』

「なぜ、人を殺してはダメなの?」「なぜ、いじめはいけないの?」といった子どもの疑問に、大人はしっかり説明することができるでしょうか。いじめや人殺しはいけないことなのに戦争や死刑、人種差別のある社会。東大理系教授であり双子の父親でもある著者が、理系的アプローチで道徳の理論を解体していきます。タイトルのイメージとは異なる難解さのない文章スタイル、随所に挟み込まれる子どもとの日常のやり取りがほほ笑ましく、非常に読みやすい1冊です。

『脳はなぜ「心」を作ったのか 「私」の謎を解く受動意識仮説』

“私”の意識はなぜあるのか、死んだら“心”はどうなるのか。動物は心を持つのか。ロボットの心を作ることはできるのか…。子どもの頃、こういった疑問を抱いた記憶はありませんか。慶応義塾大学教授の著書が、脳科学の視点から“脳が心を作った謎”について解き明かします。解説する際に用いられる比喩がイメージしやすく、難解さを感じず読むことができます。

 

『サピエンス全史 上・下』

50ヵ国以上で刊行の世界的ベストセラー。歴史書という枠を超え、ビル・ゲイツ氏や前アメリカ大統領のバラク・オバマ氏など各界のリーダーが絶賛するビジネス書としても注目された新しい切り口の本です。ホモ・サピエンスが歩んできた歴史を紐解くと共に、未来までをも俯瞰。人工知能や遺伝子操作が発展し「超ホモ・サピエンスの時代」について追求していきます。上下巻あり分厚い本ではありますが、歴史の授業でおなじみの用語が頻繁に登場するので興味を持ちやすいのではないでしょうか。歴史の授業では知り得なかった人類史の側面を学ぶことができるでしょう。

 

林要さんのおすすめポイント

「ロボット開発は、人や動物のシステムを理解するところから始まります。そのためにはまず、柔軟な発想をする準備として人の“当たり前”とは何かを知る必要があると思います。『道徳のメカニズム』は親子で一緒にいろいろな「どうして?」を解決するのにオススメの本です。その次に、少し難易度は上がりますが『脳はなぜ「心」を作ったのか 「私」の謎を解く受動意識仮説』。私はこの本を読んで、「LOVOT[らぼっと]」を作れるかもしれないと思いました」

 

「もう1冊は『サピエンス全史 上・下』。どの本にも、ロボットのいる未来については書かれていません。しかし私はこれらの本から多大な影響を受けて、「LOVOT[らぼっと]」のコンセプトを煮詰めています。誰かの描いた未来から学ぶことも大事だとは思いますが、本当の未来はどこにも書かれていないので、こういった本から未来を想像するのも楽しいのではないでしょうか」(林 要さん)




 

林要/GROOVE X株式会社代表取締役。1973年愛知県生まれ。1998年にトヨタ自動車でキャリアスタートし、F1の空力開発を担当。その後、2012年には、ソフトバンク「Pepper(ペッパー)」の開発に携わり、2018年に「LOVOT[らぼっと]」を発表した。 https://lovot.life

 

 

 

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