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2019.03.28

【インタビュー】「まわりと違っててもいいんじゃない」へんないきものシリーズ作者・早川いくをさん

現在、池袋のサンシャイン水族館で開催中の「へんないきもの展3」。これまでに約20万人を動員した人気イベントです。そこで、今回は、同展にも参画し、“へんないきもの”の生みの親である早川いくをさんに“へんないきもの”や「へんないきもの展3」の魅力を伺いました。そこには、小中学生やその親が抱える悩みの答えもあるような…。

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へんであることが受け入れられる時代に

ー今回の展示でも、いきものの周りには早川さんならではのユーモラスな解説がつけられています。“へん”を“個性”と捉えて取り上げることには、多様性を求める時代の流れとリンクする部分も感じます。

へんないきものシリーズが始まった2004年ごろは、見た目がへんないきものは“グロテスク”なものとしてメディアでは取り上げていなかったんですよね。グロテスクであることは残念なこととされていました。

しかし、この十数年の間に変わってきたんですよね。例えば、気持ち悪いといわれるだろうなと思いながら展示した「オオグソクムシ」が、かわいいといわれて人気を集めたり、変わっていることがよしとされるようになってきたように感じます。

みんなが普通である必要はない

ー勉強についていけなかったり、学校に行けなかったり…。ソクラテスのたまご読者の家庭にも、もしかしたら周囲と同じことができない、変わっているといわれることに悩むお子さんがいるかもしれません。しかし、早川さんは次のように話します。

へんないきものを取り巻く環境が、“グロテスクで隠すもの”から変わっていったのは、「普通でなければならない」「和を乱してはいけない」といった社会の同調圧力に人間が疲れているからかもしれません。だからこそ個性があり、変わっていることに癒されるのではないでしょうか。

へんないきものたちは、「普通であれ」という世の中に対して無意識に抵抗感を覚えている現代人へ「周りと違っていてもいい、変わってていい」というメッセージを送ってくれているのかもしれませんね。

開催概要

へんないきもの展3 ~サンシャイン水族館×早川いくを~

開催期間:3月20日(水)~7月5日(金)9:00~21:00

※3月20日(水)は10:00~18:00、3月21日(祝・木)~24日(日)は10:00~21:00、4月27日(土)~5月6日(振休)は8:30~21:00
※最終入場は終了30分前

会場:サンシャイン水族館 特別展会場

料金:600円
※水族館本館ほか対象施設・イベントをご利用の方、年間パスポートをお持ちの方は400円(詳しくは特設サイトをご覧ください)

特設サイト:https://sunshinecity.jp/file/aquarium/heniki3/

<取材・文>ソクラテスのたまご編集部

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早川いくを

著作家。1965年、東京都生まれ。多摩美術大学卒業後、広告制作会社、出版社勤務を経て独立。文筆とデザインを手掛けるほか、水族館の企画展などへも参画している。著書に「へんないきもの」(新潮文庫)「またまたへんないきもの」(幻冬舎文庫)「へんな生きもの へんな生きざま」(エクスナレッジ)などがある。

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