教育は未知にあふれている

ソクラテスのたまご

2019.02.19

毎日の朝食を見直せば子どもの学力が上がっていく!?

「うちの子、学校できちんと勉強できているのかしら」と疑問をもったことはありませんか? その疑問を解きたければ、まずは朝食を見直してみましょう。一見、関係なさそうに見える勉強と朝食。しかし、大いに関係あると書かれたデータがあるのです。保護者ができる学習サポートのひとつ“朝食”について食育インストラクターが解説します。

  • rss
  • google
  • bing
朝食を食べる児童ほどテストの正答率が高い

学力と朝食の関係が公的な調査をされているのは知っていますか? 

 

文部科学省が毎年のように実施している「平成29年度全国学力・学習状況調査」では、朝食や睡眠などが学力に与える影響などを調査しており、その中で朝食を毎日とる児童ほどテストの正答率が高い傾向にあるということが毎年実証されています。このような調査結果が出る理由は、一体なぜなのでしょうか?

 

実は、人間の活動をコントロールしている脳は、ブドウ糖のみを利用しています。ところが、食べ物に含まれる糖分は食後4時間ほどでほぼ吸収され尽くしてしまいます。つまり、朝食抜きの脳は、エネルギー源であるブドウ糖が足りておらず、集中力や記憶力が低下している状態なのです。

 

さらに、エネルギー源(ブドウ糖)が脳に不足すると、血糖値が低下してしまい、イライラしてやる気も出ません。

 

子どもが授業に集中できるようにするためにも、朝食でしっかりエネルギーを補給し、脳の働きを活発にすることが大切なのです。

 

ブドウ糖は、主にお米やパン、麺類(穀物やイモ類)などに多く含まれているので、いくら「ダイエット中だから…」「食欲がないから」と子どもが炭水化物を抜こうとしても、なるべく食べさせるようにしましょう。

 

 

朝食メニューには脳にいい食材を使おう

しかし、毎日の朝食が白飯やパンだけというわけにはいきませんよね。そこで、学習に重点を置いた朝食のおすすめ栄養素を紹介しましょう。

 

DHA

脳に良い栄養素と聞いて、真っ先に思いつくのがDHAではないでしょうか。脳神経に重要な働きをしている栄養素のひとつで、脳の機能を高めたり認知症の予防に役立つといわれています。

<多く含まれる食材>鯵、さんま、鰤などの青魚

 

ビタミンB1

精神を安定させて、集中力を高める働きがあるといわれているのがビタミンB1。DHAと同様に学習するなら積極的にとりたい栄養素です。不足すると、疲れやすくなったり集中力が続かなくなったりするため、朝食時に意識してとることで、授業への集中力がアップするかもしれません。

<多く含まれる食材>豚肉、ボンレスハム、玄米、大豆

 

朝食では、これらの脳に良いといわれている栄養素をご飯やパンなどの炭水化物と一緒にとることで、脳にしっかりエネルギーを送ることができます。

 

例えば、玄米ご飯に納豆、お豆腐のお味噌汁、焼き魚といったメニュー。焼き魚なら時間も手間もかからず用意できるので朝食にぴったりです。

 

とはいえ、脳にいい朝食を用意しても吸収できなかったら意味がありません。そこで大事になってくるのが“食べ方”です。

 

例えば、同じ内容の食事でも、ひとりで食べるよりみんなで食べたときのほうがおいしく感じたことはありませんか? 

 

実は、ただ単に食べるのと、おいしいと感じながら味わって食べるのとでは、栄養の吸収率が変わってくることがわかっています。少しでも栄養の吸収をよくして学業を応援したいなら、家族で朝食をとるというのは大切なことなのです。

 

 

【おまけの話】勉強の間に食べたい脳にいいおやつとは?

おやつについても解説しましょう。

 

例えば、塾などで小腹が空いたときなど勉強の合間にぴったりの脳にいいおやつを紹介します。

 

クルミ

クルミには、記憶力を向上させるといわれているオメガ脂肪酸やビタミン、マグネシウムを多く含んでいます。ナッツ類の中でも一番含まれているだけに、おやつとして食べるのが〇。クルミだけでは物足りないなら、クルミが入ったパンを。パンでブドウ糖も取れるので集中力アップの期待大です。

 

ブルーベリー

ブルーベリーには、記憶力の向上や脳への血流を改善する効果が期待できるフラボノイドが含まれています。生で食べるのはもちろん、ブルーベリーのジャムパンも手軽に食べることができておすすめです。ただし、ジャムを取り過ぎると血糖値が上下して低血糖状態になることもあるのでご注意を!  

 

ダーク(ビター)チョコレート

ダークチョコレートにもブルーベリー同様、フラボノイドが含まれています。また、カフェインを多く含んでいるので精神安定効果もあります。気分転換したいときや集中力が切れたときに、少し口にするとやる気が出てくるでしょう。

 

はちみつレモン飲料

はちみつの糖分はブドウ糖と果糖でできているため、白砂糖よりもカロリーが低く、疲れた脳を活性化させる効果が期待できます。水分補給には、はちみつをレモン果汁と水やソーダで割った「はちみつレモン飲料」を持たせてあげるのもよいでしょう。

 

学力を上げるためには本人の努力が不可欠ですが、できるサポートはしたいもの。子どもの成長と食を切り離すことはできません。早速、明日から一緒に朝食、おやつを見直しておいしく学習サポートをしていきましょう。

 

金子 亜実

金子 亜実

新聞社で多忙の日々を送るなか、食べることが人の心と体を作る(作り直す)ことを痛感し、退職後に食育インストラクターの資格を取得。現在は、食の大切さを普及するべく指導・執筆活動中。プライベートでは、二児の母。

\ SNSでシェアしよう /

  • rss
  • google
  • bing
  • この記事が気に入ったら
    いいね!しよう

    最新情報をお届けします