教育は未知にあふれている

ソクラテスのたまご

2019.02.22

【PTA②】やってみると“意外と”楽しい1年間に

前回の記事では、PTAの歴史や設立の目的、PTAの組織や活動内容、PTA会費などについて解説しました。今回は、筆者の経験をもとに、PTAと学校の関係、PTA活動のメリット、PTAとの関わり方について解説します。とかくネガティブなイメージがあるPTAですが、携わってみると意外と楽しいものですよ。

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PTAと学校って、どんな関係?

前編でもふれたとおり、PTAは子ども達のすこやかな成長を図ることを目的に、保護者と先生が協力しあって教育の理解を深め、地域社会と関わりながら、生活指導や環境の改善などを行う組織です。

テレビドラマなどで、地域の有力者でもあるPTA会長が、“上から目線”で校長先生や副校長先生にモノ申す…といったシーンが見られることもありますが、本来、PTAと学校は、フィフティ・フィフティの関係

 

先生達が行う教育活動に保護者が協力したり、保護者が行うPTA活動に先生が協力したり…。“保護者も先生も、平等な会員として交流することが大切”と考えられています。

しかし、実際のところ、その関係性や運営体制は、地域や学校により異なるのが現状。

「PTA幹部と先生方との意志疎通が円滑に行われていない」「PTA活動のために使用されるべきPTA会費が学校備品購入に使われている」など、改善をはかるための議論が必要な学校もあります。

わが子が通う学校のPTAはどのように運営されているのか、学校との協力体制はどうなのか。詳しく知りたい場合は、まずはPTAの規則にしっかり目を通し、不明な点は、先生やPTA役員に聞きましょう。

 

 

意外といいこといっぱい! PTA活動

筆者は2児の母親で、下の子が小学校3年生の時に、PTA執行部の一員として1年間、広報委員のリーダーである広報委員長を経験しました。

その他、専門委員では、学級委員、広報委員、企画委員、校外委員、ベルマーク委員など、ひと通りのPTA活動に携わりました。仕事や育児、家事をしながらの活動でしたので、時には重荷に感じることもありましたが、総じていえるのは、「悪いことよりも、いいことや『楽しい』と思うが多かった」ということです。

以下、筆者が考えるPTA活動のよいところについて、列記します。

 ・学校全体の様子、学校で過ごす子どもの様子がよくわかる
PTA活動のために学校に足を運ぶことで、授業参観など特別な時でなく、普段の学校の様子や子どもの様子がわかります。

・ 知りあいが増え、さまざまな情報が得られる
同じ委員会の保護者とのPTA活動を通して、評判の塾や習い事スポット、おすすめのランチスポットなど、子育て関連の旬の情報が得ることができます。

・先生との距離が縮まる
活動によっては先生と打ち合わせをしたりなど、コミュニケーションをとる機会が増え、先生との距離縮まることも。

・子どもが喜ぶ
特に子どもが低学年のうちは、親が学校に足を運ぶと子どもは喜ぶもの。筆者も子どもが低学年の頃、PTAで学校に足を運んだ時は、休み時間などに校庭や教室で、わが子や友達に声をかけたものです。そっと子どもに近づき、声をかけた時の嬉しそうな笑顔は、今でも忘れられません。

・ 視野が広がる
活動の一貫として、地域のイベントのお手伝いやミーティングに参加することで、地域を支えるさまざまな人たちとの出会いがあり、仕事とはひと味違う視野が広がります。

 

 

どう関わる? PTA活動

PTA活動は、上記に掲げた「いいこと」「楽しいこと」ばかりではなく、

 

・活動によって、自分の自由な時間が減る
・ 役職によっては仕事量が多く、仕事や家庭とのバランスの取り方が難しい
・ 人間関係がストレスになることもある……など、デメリットもあります。

共働き家庭が増え、PTA活動に時間をさける保護者の絶対数は減少しているのに、旧態依然とした体制のまま時代にそぐわない活動を続ける学校も少なからず存在することから、「PTAは不要ではないか」という言葉もちらほら聞かれます。

しかし、子どもたちがのびのびと、すこやかに育っていくためには、地域に住む大人の目や手が必要不可欠です。PTAは、その一端を担っていると思います。


PTAの体制や活動内容は、地域や学校によりさまざまですが、「必要であるか、そうではないか」を論じるよりも、「より効率よく、“できる人が、できる時に、できることを気持ちよくできる”体制で活動していくにはどうしたらよいか」ということに目を向けるようにすればよいのではないでしょうか。

PTAの執行部として仕事量が多いぶん、やりがいもたっぷりな「PTA役員」、そして、仕事や家庭と両立しながらほどよく関われる「専門委員」。

 

・ 進級、進学、受験など、子どものライフステージ
・ 仕事など、自分自身のライフステージ
・ 家族(夫)や職場の協力は、どの程度仰げるのか…などを考え合わせたうえで“やりどき”を検討し、ポジティブに向き合うことをおすすめします。

 

 

長島 ともこ

長島 ともこ

2人の子供を持つフリーエディター、ライター。500件を超える取材経験があり、育児、妊娠&出産の分野を中心に書籍、雑誌、WEBの編集、企画、ライティング業務などに携わっている。小学校でPTA執行部・広報委員長をつとめたことをきっかけに「PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本」(厚有出版)などの著書も出版し、全国で講演活動も行っている。

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