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ソクラテスのたまご

2019.02.09

【PTA➀】そもそもPTAは何のためにあるの?

「活動に時間がさかれすぎる」「人間関係が面倒」「ムダな話し合いが多い」…など、最近はネガティブな声が多く聞かれ、「不要である」といった意見も出ているPTA。しかし、長く活動が続けられているには理由があるはずです。そもそも、PTAとはどんな組織で何のためにあるのでしょうか? PTAの基礎知識について解説します。

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PTAは何のために誕生したの?

そもそもPTAとは、P=Parent(親)、T=Teacher(先生)、A=Association(会、組織)の略。子ども達のすこやかな成長のために、親と先生だけでなく、家庭、学校、地域社会がお互いに協力しあってさまざまな活動を行う組織です。

 

日本でPTAが誕生したのは、1945年。日本社会の民主化を図ることを目的に、アメリカから教育の専門家が派遣され、戦後の日本の教育の基本方針のひとつとして掲げられたのが、「PTAの設立と普及」でした。これを受け、文部科学省を通じて全国的に広がっていきました。

 

当時のPTA活動の内容は、

 ・学校給食の制度化

 ・校舎の増築 

・教科書無償配布    

など、戦後の学校運営に関する制度の充実が主でしたが、時代の移り変わりとともにその内容も変遷していきました。

 

最近のPTA活動では、

・運動会や展覧会など学校行事や地域イベントの運営や手伝い 

・子どもの安全や防犯のための地域パトロール 

・学校やPTAの広報活動 

・子ども達のすこやかな成長を目的にした研修会等を開催    

などが、主な活動内容となっています。

 

子どもが通う学校にPTA組織が存在する場合は、年度の始めにPTAの規約、活動内容等が配布されることが多いものです。自分たちが関わることですので、しっかり目を通しておきましょう。

 

 

PTAは、全員加入しなければならないの?

PTA活動は、会員である保護者から集めたPTA会費によって運営されますが、もともとは任意加入の団体です。そのため「PTAに加入せず、会費も払わない」という選択肢もあるのですが、このことを知らない保護者が多いもの。

 

年度のはじめ、保護者に対して「加入か未加入か」の確認はなく“子どもが入学したら保護者は自動的にPTAに加入し会費を払う”というシステムの学校が大多数なのが現状です。

 

一方で、PTAが任意加入であることを知った保護者が、家庭の事情等により退会を申し出たら「子どもが登校班のリストからはずされた」「卒業記念品をもらえなかった」など、不当な扱いを受けた…という話を聞くことも。学校や年度により対応が異なることが多いため、気になる場合は、同じ小学校に通う先輩ママに聞いてみるのもひとつの手です。

 

PTA会費は、小学校の場合、一家庭につき3,000円前後〜5,000円前後で学校により金額は異なり、運用方法も各学校のPTAに一任されています。

 

使い道は

・会議や出張費、備品、コピー用紙など消耗品費などの「運営費」

・サークル活動費、学年懇親会に伴うお茶代の活動費、広報紙印刷費、PTA行事準備などの「活動費」

と、大きく2つに分けられます。

 

使い道の詳細は、年に何度か開催されるPTA総会時に決算明細書を配布し、報告されるケースが多いようです。

 

 

PTA役員の活動内容とは?

PTAの組織形態は、学校によりさまざまですが、下記の2種類により構成されます。

 

・ 執行部(本部)的な役割を担う【PTA役員】

・ 各専門委員会を所属する【専門委員】

 

それぞれの活動内容などを見ていきましょう。

 

PTA役員のの役職名と活動内容 

・PTA会長 =PTA組織のリーダー。学校行事でのあいさつや地域行事への参加、交流など学校の顔として活動。

 

 ・PTA副会長 =PTA会長をサポートしながらPTA活動の取りまとめ役として、学校行事や地域行事に参加。2、3名選出されることが多い。

 

・会計 =PTA会費の集金、会計事務、予算、決算書の作成、報告など。2名選出されることが多い。

 

・庶務 =会議の議事録、PTA関連の配布物の作成、印刷など。2、3名選出されることが多い。

 

・会計監査 =PTAの会計を監査する。2名選出されることが多い。

 

役職名や人数、活動内容は学校により異なります。 PTA役員は、秋から冬の時期にかけて、選出会で決まるケースが多いようです。

 

 

PTA専門委員の活動とは?

一方、PTA「専門委員」の活動は、以下の通りです。 

専門委員の活動内容

・学年委員 =学年の保護者同士の親睦会の企画、開催、進行。先生と保護者のパイプ役として、保護者の意見をまとめることも。

 

・広報委員 =PTA広報誌の企画、取材、制作、発行。学校行事の撮影なども行う。 

 

・企画委員= PTA行事の企画や運営など。保護者向けの講演会やワークショップなどを企画することも。

 

・ 校外委員 =子ども達が安全に登下校できるよう、防犯パトロールや通学路の調査などを行う。

 

・ベルマーク委員= ベルマークを回収、集計し、学校に必要な備品類を購入する。

 

・選考委員 =次期のPTA役員を選考するために推薦やアンケートなどの方法により選考会議を行う。

 

こちらも役職名や人数、活動内容は学校により異なります。

 

委員は、年度はじめの4月の保護者会のときに、自薦あるいは他薦で決められ 専門委員の委員長は、前述したPTA役員と同じ秋から冬の時期にかけて行われる選出会で決まることが多いようです。

 

 

PTA活動をスリム化している学校も

PTAの役職名と活動内容だけを読むと「私には無理!」「こんなことできない!」などと思ってしまいがちですよね。

 

確かに、「PTA役員」や「専門委員の委員長」になると、自身の役職の活動以外にも、PTA組織の執行部として月に1度くらいのペースで会合に参加したり、地域行事のお手伝いをしたりなど、時間をさかれることが多いのは事実です。未就学の下の子がいる、病気を患っている、親の介護をしている…など、家庭環境によっては、さけたほうが無難だと思いますし、引き受けるにはそれなりの覚悟が必要な役職だと思います。

 

しかし、「専門委員」は、1、2カ月に1度開催されるミーティングに参加し、みんなで協力しながら活動していくもの。「PTA役員」の活動に比べると活動の量や活動のためにさかれる時間もかなり少なくなります。

 

共働き家庭の増加に伴い、「PTAの活動をより効率化、スリム化していこう」という動きのある学校も増えてきています。仕事や育児と両立させながら活動することは、決して難しくはないものと思います。自身の家庭環境やライフプランを考えながら「いつやるか」を検討するとよいでしょう。

 

次回のコラムでは、PTAが担う役割、PTA役員のメリット&デメリット、PTAとの向き合い方について解説します。

 

 

 

長島 ともこ

長島 ともこ

2人の子供を持つフリーエディター、ライター。500件を超える取材経験があり、育児、妊娠&出産の分野を中心に書籍、雑誌、WEBの編集、企画、ライティング業務などに携わっている。小学校でPTA執行部・広報委員長をつとめたことをきっかけに「PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本」(厚有出版)などの著書も出版し、全国で講演活動も行っている。

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