【2024年】公立中高一貫校受検の動向|習い事「辞めずに続けた」が約半数。志望校決定時期は「小5」が最多
中学受験の1つの選択肢として人気の公立中高一貫校。公立中学校と同じくらいの学費で高いレベルの教育が受けられるため、「私立は無理でも……」と受検を検討している家庭もあるかもしれません。そこで気になるのが、他の習い事と両立できるのか、子どもに負荷がかからないか、ということではないでしょうか。2024年に受検した親子に行ったアンケート調査の結果を見ていきましょう。
株式会社栄光は、栄光の教室に在籍していて、公立中高一貫校の2024年度適性検査を受検した受検生92人とその保護者104人に「受験生アンケート」を実施しました。
多くの塾の公立中高一貫校クラスは小学5年生からスタートしますが、塾に通い始めるにあたり、習い事の継続を迷う方は多いでしょう。しかし、アンケートを集計すると意外な事実が見えてきました。親子が「やってよかった」と思った理由とともに紹介します。
約半数が、習い事を辞めずに続けている
「志望校を決定したのはいつですか」という質問の結果は、このようになりました。
「小5」がぴったり半数で第1位。次に「小4」、「小6の夏休みに入る前」が続きます。私立と併願する場合もあるのでしょうが、公立中高一貫校を受検する多くの方は、小5で志望校を決めて、約2年、本腰を入れて取り組むことがうかがえます。
では、志望校が決まったら受検一筋、習い事やクラブはすべて辞めるべきなのでしょうか? 受検生の保護者に「習い事やクラブはいつ頃まで続けましたか」と質問した結果が、以下のグラフです。
「辞めずに続けた」が半数近くで第1位。2位は「小6の夏休み以降」でした。
多くの方が「小5」で志望校を決定するものの、ほぼ同数の方が習い事を継続していることがわかりました。「小6の夏休み以降」の回答も多いので、ギリギリまで継続して辞めるという方も少なくないようです。
公立校中高一貫校受検を「やってよかった」理由とは
公立中高一貫校に合格するには、1日2日の勉強では足りません。時には、習い事やクラブ活動、友達との遊びなど、好きなことを断ってまで机に向かうこともあるでしょう。
公立中高一貫校受検を経験した親子は、受検の日々を振り返ってどう思っているのでしょうか。
「受検とはどのようなものだったと感じますか」と質問すると、「(子どもの)学力の向上に役立った」という回答が親子ともに6割以上でした。さらに、「勉強のおもしろさを学ぶことができた」の項目も親子ともに回答率が高めです。
一方、「(子どもにとって)受検勉強は苦しかった」「(子どもの)自由な時間が減って苦しかった」などネガティブな回答はそれほど多くありません。全体を通して、子どもが主体的に取り組んでいたことがうかがえます。
興味深いのは、親子で違いが見られる項目も多いこと。たとえば「(子どもの)精神的成長に役立った」は、保護者は7割以上ですが受検生は4割程度。受検生本人はあまり自覚がないようですが、保護者は受検を通して我が子の成長をしっかり実感しているようです。
また、「(子どもに)多くの友達ができて良かった」と回答した受検生は3割いたものの、保護者の回答はゼロ。おそらく、受検対策用の塾で“良きライバル”たちと切磋琢磨したのでしょう。
お互いに刺激し合いながら全力で取り組んだ日々は、良い思い出として、成長してもずっと心に残るはず。「精神的成長に役立った」との声が多いことを踏まえても、公立中高一貫校受検を終えたお子さんは、きっと一皮剥けているのではないでしょうか。
勉強も大事ですが、習い事で身につけるスキルもかけがえのないもの。受検勉強とうまく両立して、「やってよかった」と満足できる日々にしたいですね。
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