令和の親が感じている「祖父母の孫への良い・悪い影響」。価値観の違いでストレスも…
祖父母とお子さんの関係はどうですか?同居していて毎日コミュニケーションを取るような関係性から、遠方で会えるのは年に数回というケースもあるでしょう。祖父母が過ごしてきた時代と、令和の現代では、価値観が異なる部分が多々。その“ズレ”が我が子にもたらす、良い影響と悪い影響とは?
祖父母と孫は、月に数回程度のコミュニケーションが大半
株式会社KG情報は2023年10月、保護者300人(お子さんが小学生~高校生)を対象に「祖父母と孫の関係」についてのアンケート調査をおこないました。
まず、「祖父母と孫のコミュニケーション頻度」について。
「月に数回」が最多で、「年に数回」がそれに続きます。同居していたり気軽に会いに行けるような距離だったりしたら、それに伴ってコミュニケーションの頻度も増えるのかもしれません。
続いて、「祖父母による孫の世話や教育への関与」について。
似たような価値観を持つ祖父母ならスムーズにお世話を任せられると思いますが、「そうじゃない」「私たちの時代は~」と横やりを入れられるとちょっとストレスかも。
しかし実際は、「あまり関与していない」「全く関与していない」が約6割。純粋にお子さんをかわいがる程度が大半のようです。
一方、「非常に関与している」が1割、「ある程度関与している」も約3割。子育ての先輩として頼もしい反面、ストレスを感じる場面もあるかもしれません。
祖父母の孫への良い・悪い影響
祖父母との関わりは、孫に新たな気づきや成長をくれる機会。
「祖父母との関係は孫の性格にどのような影響がある?」と質問すると、このような結果になりました。
約4割が「親族を大切にするようになった」と回答しています。また「高齢者や弱者に対して思いやりを持てるようになった」も約3割。
同世代の友達と遊ぶのも良いですが、さまざまな年代の方と関わることで、器の広い大人に成長してくれたらうれしいですね。
孫への良い影響
「おばあちゃん子」「おじいちゃん子」なんて言葉がありますが、祖父母との関わりは孫へ良い影響をたくさんもたらすようです。
「孫への良い影響」について質問すると、「孫にとって祖父母と過ごす時間そのものが楽しい時間になっている」が最多の回答になりました。自分をかわいがってくれる祖父母と、ほんわかした時間を過ごすのはお子さんにとっても貴重なのですね。
「孫に対して深い愛情があり、精神的なサポートになっている」「孫にとって祖父母の存在が安心できるものになっている」というように、祖父母が心の拠りどころになっているお子さんも多いことがうかがえます。
孫への悪い影響
しかし、良い影響ばかりではありません。保護者の立場から見ると、ストレスを感じるような場面も少なくないようです。
「孫への悪い影響」について質問すると、このような結果になりました。
「世代間の価値観が異なり、ストレスを感じる」の回答が最多でしたが、2位の「祖父母世代が過去の価値観や偏見を抱いている」とも意味的に類似しています。トータルで考えると、“価値観のズレ”を気にする保護者が多いようです。
価値観については難しいところ。お子さんが結婚して子どもが生まれたら、今度はあなたがその子にとって祖父母の立場になります。あと10年後か20年後かわかりませんが、そのときにはまた世間の価値観も変わっているでしょう。「祖父母との価値観のズレ問題」は、未来まで残る、永遠のテーマかもしれません。
令和の親が感じている「祖父母の孫への良い影響」は「孫にとって祖父母と過ごす時間そのものが楽しい時間になっている」でした。一方「悪い影響」には「世代間の価値観が異なり、ストレスを感じる」が挙げられています。
自分の両親(子どもにとっての祖父母)はもちろんですが、義理の両親だともっとストレスを感じるかもしれませんね。しかしお子さんを愛する気持ちは同じです。適度に距離を取りつつ、皆が笑顔で過ごせると良いですね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社KG情報)
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