子どものぶんまで食べてしまう「食い尽くし系の夫」に困っています。【1分お悩み相談】
ソクたま相談室の専門家が、ソクたま公式のインスタグラムで1分でお悩みに回答する【1分お悩み相談】シリーズ。今回は、公認心理師・臨床心理士の菅田先生にお答えいただきました。
今回のお悩み
夫が子どものぶんまで、ご飯を食べてしまうことに困っています。いわゆる「食い尽くし系」で、ストックしておいたものや、子どものために買ったものまで食べてしまいます。事前に「子どものぶんだから」と伝えても食べ尽くしてしまうのでイライラします。これってどういう心理状態ですか?(40代/会社員)
菅田先生:食い尽くし系って最近話題になっていますし、モラハラと言われたりもしますよね。なかには発達障害や精神疾患が背景にあることもあります。その場合は、努力や気をつけたらなんとかなるというものではありません。
たとえば摂食障害で我を忘れて食べてしまう、こだわりが出てしまう、脅迫的に食べなければならないといけないと思ってしまうなど、自分でコントロールがきかなくなってしまって、衝動的に動いてしまう場合もあります。状態によっては医療的ケアも必要になってくる問題です。
そうでない場合、一番の要因は「育った環境」なのかなと思います。お皿の料理を好きなだけ自由に食べてよかったり、兄弟の間でおやつや料理の争奪戦が頻繁だった家庭で育ったりすると、自分が食べることに必死で、人が食べるぶんを残すという発想がなかったり、人に取られたくないという思いが根っこにあったりします。
食事を残してはいけないとか、食べ物を粗末にしてはいけないというルールで育ったから、残っているものを見ると食べてしまう。食欲旺盛であると全部食べてしまう、あるいは食べる事自体がストレス発散になっている人もいます。
必要なことは、育った環境やどんな食生活をしていたかを話し合い、事前に取り分ける、ひとりぶんにして出すなど決めることです。お菓子の袋に名前を書いたり「食べないで」とメッセージを書いて見てわかるようにしてあげる。
食べ物をとられたらどう思うか、考えさせる方法もあります。ですが、衝動性が強い人の場合は、わかっていても行動として変えにくいこともあるんです。だから、食事量を変えたり、食事の出し方を見てわかるようにしてあげるほうが本人も周りも早めに楽になれると思います。
食い尽くし行動をなくすのは難しいので、食い尽くしたくなる気持ちを理解しながら、食い尽くし系が起こりうる状況を減らしていきましょう。
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