昼夜逆転にゲーム三昧……子どもが不登校になったときに「親が目指すべき」3つのこと
令和3年度の不登校者数は、小学生8万1498人、中学生16万3442人、高校生5万985人だそうです(※文部科学省「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」より)。不登校はもはや他人事ではありません。もしお子さんが不登校になったら、親は3つのことを意識するといいようですよ。
子どもが不登校になったら親はどうすればいいのか
胸が苦しくなる話ですが、一年の中で一番子どもの自殺者が多い日は、夏休みが明けた9月1日だそうです。18歳未満の若者は、学校へ行き渋ったり体調不良を訴えたりして、少しでも学校から遠ざかろうとするとか。
自殺の一歩手前が、不登校ではないでしょうか。あるいは、そこまで重みのある不登校ではなくても、夏休み中の生活サイクル(昼夜逆転・ゲーム三昧など)が原因でそのまま不登校になるケースも目立ちます。
不登校は悪いことではありませんが、他の子たちが学校に行っていることを考えると、勉強の遅れが心配ですよね。無理に登校させても「朝なかなか起きてこなくなった」「注意するととても機嫌が悪くなる」など今までと違う様子なら要注意。
『子どもが不登校になったら親はどうすればいいのか』(学びリンク株式会社)では、子どもが不登校になったときの対処法が紹介されています。著者は喜多徹人さん。喜多さんは高等専修学校神戸セミナーの校長で、心理・医療系のカウンセラーでもあります。
実は本書、大人気を博した『あなたの子どもはなぜ勉強しないのか』のシリーズ第3弾として刊行されたもの。今回は、数々の不登校のお子さんやその保護者と向き合ってきた経験を元に、不登校から回復するノウハウを詰め込んだそうです。
もしお子さんが不登校になっても、「学校行きなさい!」と叱責してはいけません。そのときは、3つのことを心がけながら、そっと見守ってあげてください。
子どもが不登校になったときに「親が目指すべき」3つのこと
著者の喜多さんは、子どもが不登校になったときに親がすべきことは3つあると言います。
具体的には、
- 家庭の笑顔を増やし本人を元気にする
- 焦らず心の余裕を持たせる
- 親に愚痴を言える関係になる
たったこれだけ!
不登校になったからといって、イライラしたり落ち込んだりするのではなく、いつも以上にお子さんとのコミュケーションを大切にするのがポイントです。
『子どもが不登校になったら親はどうすればいいのか』では、事例を交えながら、不登校からの回復までの道筋を丁寧に解説しています。子どもの心に起きている変化や学校との関わり方なども紹介しているので、社会から断絶されたような絶望感や焦りは、次第に落ち着いていくでしょう。
また、場面ごとに子どもへのベストな声掛けや行動も示しています。本書を味方にして、まずはハードルを一つずつ乗り越えていき、いつかは皆と同じ道に戻れると良いですね。
昼夜逆転にゲーム三昧など、夏休み中の生活サイクルが不登校につながるケースは珍しくありません。
でも大丈夫。数々の不登校児を回復へと導いてきた著者が、克服のノウハウをすべて「子どもが不登校になったら親はどうすればいいのか」に詰め込んでくれたそうです。本書をバイブルに、ゆっくり、じっくり、一歩ずつ進んでいきましょう。
<参考資料>
・PR TIMES(学校法人村上学園予備校神戸セミナー)
・ニュースク 【2023年最新版】2022年度 都道府県別「不登校生徒数」と年度別不登校人数の推移
・TBS NEWS DIG 夏休み明け「9月1日」の “子どもの自殺” なくせ 精神科医の訴え「相談することは恥ずかしいことではない」
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