人間関係がうまくいかない、ミスや不注意が多い……とにかく生きづらい! それ「第四の発達障害」かも
ご自身、あるいはお子さんに対して「もしかして発達障害?」と感じたことはありませんか。実は、発達障害とトラウマにはよく似た症状が現れることがあるのだそうです。
社会の中で生きるのはとても難しいこと……。だからこそ知識を身につけておけば、人生のどこかできっと役に立つでしょう。
「第四の発達障害」(発達性トラウマ障害)とは
公認心理士のみきいちたろう(三木一太郎)さんによると、トラウマを負うと発達障害と似た症状が現れることがあるのだそうです。また、すでに発達障害と診断された人の中にも、元をたどれば過去のトラウマが原因になっていることも多いのだとか。
専門家の間では「第四の発達障害」(発達性トラウマ障害)などと呼ばれていて、心理療法や薬などを使って対処するそうです。
生きづらさはトラウマが原因だった!?
今、心理臨床のあり方が大きく変わろうとしています。
キーワードは「トラウマ」。
悲しい思いやつらい思いを一度もせずに、今日まで生きてきた人は存在しないでしょう。自分ではそのネガティブな思い(経験)を胸の奥にしまったつもりでも、知らず知らずに表面に表れていることがあるそうです。
たとえば日々の不調、悩み、生きづらさなど、「病院にかかるほどではないけれど長年ぼんやりと悩まされている」ということがあるとしたら、それはトラウマの仕業かもしれません。
自分の症状をインターネットで検索すれば、「HSP(生まれつき非常に感受性が強く敏感な気質の人)」「パーソナリティ障害(極端に“普通”と異なる行動や価値観の人)」などさまざまな診断名がつきます。名前がつくと何となく安心できますが、名前がついたところで根本的に解決するかというと、そうではないですよね。
そこで最近注目されているのが「トラウマ」。トラウマに焦点を当てて自分の症状を眺めると、さまざまなことがマッチして適切なケアにつなげやすいのだそうです。
「人間関係がうまくいかない」「仕事がうまくいかない」「ミス・不注意が多い」「自分が悪いと思ってしまう」といった“生きづらさ”を抱えるほど、「自分はダメな人間なんだ」と自己否定に傾きがちです。でもそれらは「個性」ではなくて「トラウマ」の影響によるものかもしれません。
『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』を参考に
みきいちたろうさんによると、トラウマを克服するためには、すべてのケースについて“トラウマの影響を疑うことから始めるのが良い”そうです。
2022年2月ディスカヴァー・トゥエンティワンが刊行した『発達性トラウマ 「生きづらさ」の正体』(みき いちたろう著)。この本には、トラウマの謎、自分で克服するためのポイント、心理療法や薬などが詳しく紹介されています。
2023年6月20日にはAudible版がAmazonで配信開始されたので、心当たりのある人は、こちらをダウンロードしてはいかがでしょうか。
人間関係や仕事がうまくいかなかったり、ミス・不注意が多かったりすると、自分で自分に「ダメ人間」とレッテルを貼りがちです。
でもそれは生まれ持った性格や個性ではなく、トラウマの影響かもしれません。
まだまだ長い人生。トラウマを克服して、ストレスのない世界で、第二の人生を謳歌できたら良いですね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社日本カウンセリングサポート)
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