目指すなら知っておきたい“医学部のリアル”。6割以上が「医学部に入る前後でギャップがあった」
「医師になって世の中の役に立ちたい」「自分の病気を治してもらったように、今度は誰かの病気を治してあげたい」など、強い理由を持って医学部への入試に臨む方は多くいます。しかし、いざ医学部に入るとギャップに苦しむことがあるようです。
医学生へのアンケートから、入学前後の「医学部のリアル」を見ていきましょう。
医学生が入学前後で感じたギャップの中身
公益財団法人 川野小児医学奨学財団は、医学生166名に対して「医学生の志望理由・学生生活・進路に関する意識調査」をおこないました。
「医学部に入る前と後で、ギャップはありましたか」と質問したところ、62.0%が「あった」と回答したそうです。これってかなり高い数値ですよね。
では具体的に、何に対してギャップを感じていたのかというと……
もっとも回答率が高いのは「授業や試験が多い」、その後に「医学部以外の学生との交流が少ない」「授業や試験が難しい」……と続いていきます。
つまり、大半は勉強に関することですね。学習内容そのものが将来に直結するため、大学側が力を入れるのもわかる気がしますが、実際についていくのはなかなか大変なようです。
では大学生活の中で勉強が占める割合はというと……
「半分以上」がほとんどのようです。
「大学生活の中で、勉強以外で最も時間を使っていることは何ですか」と質問すると、このような結果となりました。
「部活やサークルも楽しみたい」「友人とのコミュニケーションも楽しみたい」など、勉強一辺倒になりすぎず大学生活を満喫したいと考える方が多いようですね。
医学生たちが抱える悩みとは?
では、医学生たちが抱える悩み事は何でしょうか。悩み事が「ある」という方にアンケートしたところ、結果は以下のようになりました。
「どの診療科を目指すのがいいか決められない」がトップですが、ほとんど同じような割合で「授業が難しい」という声も上がっています。診療科はいくつもあるので、好き・苦手/向き・不向きを考えるとひとつに絞るのはなかなか難しいですよね。
「興味のある診療科」について質問すると、このような結果となりました。
男女ともに「内科」が人気ですが、男性人気が特に高いのは「整形外科」「呼吸器科・消化器科・循環器科」「脳神経外科」などで、女性人気が高いのは「小児科」「産科・婦人科」「麻酔科」「精神科」などのようです。
男女で好みがはっきり分かれる診療科があるのはおもしろいですね。特に女性は、子どもや出産にまつわる医療に携わりたいと考える傾向が強いようです。
医学部は、さまざまな学部の中でもかなり難易度が高い学部。そんな難関を突破して晴れて合格→入学しても、「授業や試験が多い・難しい」「医学部以外の学生との交流が少ない」など新たな試練が待っているようです。
現役の医師たちも、「あのときは大変だった」なんて感じることが1つ2つはあるのではないでしょうか。でも、「あのときがあったから今がある」とも思っているかもしれません。
困難や挫折があっても、乗り越えて、夢をつかめたら良いですね!
<参考資料>
・公益財団法人川野小児医学奨学財団
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