子どもの好き嫌いは個性の1つ?叱ってもいい? 7割以上が「克服すべき派」、その理由
お子さんには食べものの好き嫌いがありますか? また、その好き嫌いを克服させようとしたことはありますか? フマキラーは、3~12歳の保護者617名に対して「子どもの好き嫌いを克服すべきか問題 大調査」を行いました。全国の保護者は、子どもの好き嫌いとどう向き合っているのでしょうか?
目次
あなたは「子どもの好き嫌いは克服するべきだ」と思いますか?
まずは、「あなたは『子どもの好き嫌いは克服するべきだ』と思いますか?」の項目から。
全国の保護者の大半は、克服を願っていることが分かりました。それぞれ内訳も見ていきましょう。
好き嫌いは克服するべきだと思う理由
克服すべき派で最も多い意見は「健康や栄養のため(67.2%)」でした。克服してほしいと願うのは、子どもの成長を考えてのことなのですね。親心ではありますが、子どもの気持ちとのバランスが難しいところです。
好き嫌いは克服しなくてもいいと思う理由
克服しなくて良い派では、「将来大人になっても困らないから(52.9%)」の回答が最多でした。
確かに大人になれば、好きなものを好きなだけ食べられます。筆者はもともと好き嫌いの激しいタイプですが、嫌いなものがあっても特に問題は起きていません。でも家庭を持った今では、その分作るメニューのレパートリーが減ってしまい、家族に申し訳なく思うことがあります。
子どもの「好き嫌いエピソード」
アンケートには、保護者からさまざまな「好き嫌いエピソード」が寄せられています。その一例を紹介しますね。
- お肉嫌いの息子は、一片の肉でも見逃さない。そのチェックの厳しさはデカのようだ
- 給食のメニューがどうしても食べられないので、その日休んだ
- 脂身が嫌いな弟の脂身を兄が食べる
- 絶対食べないと言って残したものを、父親が食べているのを見てやっぱり食べると言ってきかなくなるときがある。歯みがきした後なのに……!
誰かがおいしそうに食べるのを見ていると食べる気が湧いてくることもあるようですね。
ある育児マンガで、にんじんが嫌いな幼稚園のお子さんに「伝説のにんじんが手に入った!!」と大興奮(している演技をして)でにんじんを使った料理を作ったら、目を輝かせながらパクパク食べたと紹介していました。他にも、子ども自身に土から収穫してもらうのも効果がありそう!
喧嘩・叱ったことで好き嫌いが改善されましたか?
「子どもの好き嫌いが原因で、子どもに叱ってしまった・喧嘩をしてしまった経験がありますか?」と質問では、「ない」「ある」の回答がほぼ半数に分かれました。
さらに、「喧嘩・叱ったことで好き嫌いが改善されましたか?」とも質問したところ、それほど改善しなかったことが分かりました。
好き嫌いの多い筆者は、喧嘩しても叱られてもダメなものはダメです。ダメなものはダメ、その一言に尽きます……。
子どもの好き嫌いを克服すべき? 有識者の意見を紹介
保育士や料理研究家、外国の方などは、子どもの「好き嫌い」についてどう思っているのでしょうか。彼らの意見はひとつの参考になるかもしれません。
- ひと口食べてみない?と一応前向きな声かけをして、それでもダメな場合は食べなくても良いとしています(20代/学童保育士)
- 栄養バランスの面で明らかに問題があれば克服を検討すべき(20代/料理研究家)
- 嫌いなものがどの程度いやなのかは本人にしかわからないので、克服しないさいとほかから強いることではないと思います(40代/保育士)
- 克服すべき。成人になるまでは体格形成、その後は健康維持のために(40代/医師)
- 好き嫌いはいいけど、食わず嫌いはダメ(50代/フランス人)
克服をうながす声もありますが、全体的に「無理に食べなくても良い」という意見が多いように見受けられました。好き嫌い然り、ランドセルの色然り、ジェンダーレス然り……個性や性格を尊重する風潮が、時代と共に根付いてきているのでしょう。
子どもの性格を踏まえながら、そっと背を押しつつも、嫌がるようなら見守ってあげてもいいかもしれませんね。
「子どもの好き嫌いを克服すべきか問題」について、保護者の7割以上が「克服すべき」と回答しました。
筆者個人的には、好き嫌いも個性の1つだと思っています。子どもとはいえ親とは別の人間なので、「自分は好きだからきっとこの子も好きになるはず!」なんて無理強いせず、ひと口勧めてみてもダメなようなら「そっか、じゃあ気が向いたら食べてみてね」と流してあげるとお互いに楽に過ごすことができます。
寛容に見守ってあげても良いのかな、と思いますが、皆さんはどう思いますか?
<参考資料>
・PR TIMES(フマキラー株式会社)
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