複雑な家庭環境に育った僕が、「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と言い続ける理由
9月1日。夏休みが明けて、クラスメイトと顔を合わせる日、勉強が再開する日。この日は1年でもっとも子どもの自殺が多い日といわれています。理由が何であれ、「学校に行きたくない」「生きるのが辛い」と塞ぎ込む子がいるのなら、救い出してあげたいですね。今回は生きる意味を見失った子どもにそっと手渡してあげたい本を紹介します。
「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由
『「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由』は、2022年8月30日(火)に株式会社 河出書房新社から発売される本です。8月30日、つまり夏休みが終わりを迎える頃。地域によってはすでに2学期がスタートしている頃かもしれません。
著者は、大空幸星(おおぞら こうき)さん。大空さんは現在、特定非営利活動法人(NPO法人)「あなたのいばしょ」の理事長として活動しています。
同法人は、大空さんが慶應義塾大学総合政策学部在学中の2020年3月に立ち上げ、日本で初めてとなる「24時間365日無料で相談できるチャット窓口」を設置してから今年6月までの間に、約36万件もの相談を受けてきたそう。現在も1日平均約1000件もの相談が寄せられ、その約4割が10代の子どもたちからの相談なのだとか。
実は、「信頼できる人に確実にアクセスできる社会の実現」と「望まない孤独の根絶」を目的として、「あなたのいばしょ」を立ち上げ、10代の子どもたちの悩みに向き合っている大空さん自身も、10代のころは想像を絶するほど過酷な生活を送っていたそう。
『「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由』の中では、両親との確執、いじめ、先生との関係、進路のことなど、自身の体験をつづると共に「こういうときはこうしたら良いよ」とアドバイスもしています。
とにかく生きていて欲しい。出口は必ず見つかるから。
大空さんは、本書の執筆にあたり、このような想いを込めたそうです。
「『死』を心のなかに置いたままでも、とにかく生きていて欲しい。生き続けてさえいれば、どんなに苦しい状況でも、誰かとつながることで孤独が癒やされ、前に進む気力が芽生えるから」
これは、複雑な家庭環境に育ち、過酷な生活を強いられ、幾度となく生きる意味を見失った10代の自分にも伝えたかった言葉なのだとか。
今、苦しみの真っただ中にいる方は、この苦しみが一生続くような気がしますよね。でも、もがき苦しみながらも何か行動していけば、必ず光は見えてきます。
「こんなに苦しいのは自分だけ」と塞ぎ込む子に、大空さんの経験や言葉、著書がきっと役立つはず。本を通して、大空さんは「わかるよ」とそっと包んでくれます。一人じゃないから、きっといつか霧は晴れていくから、まだ、「死」は選ばないで……。
子どもも大人も、どうか一人で悩まないで
今、辛くても、生きていれば、無理やりでも何か行動していけば、必ずいつか光は指します。それは子どもも大人も同じこと。生きることに苦しんでいる子どもを支える保護者の中には、「どうすればいいのだろう」と一人で、あるいは夫婦で悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そのような方は、ぜひ「あなたのいばしょ」のほか、子育て・教育の専門家に直接悩みを相談できるオンライン相談室『ソクたま相談室』も活用してくださいね。1回50分3,500円〜(専門家によって異なります)、悩んでいる時に、いつでも気軽に相談できます。
『「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由』には、生きづらさや孤独と向き合ってきた大空さんの想いが込められています。出口を探してもがくお子さんや保護者に、きっとヒントになることがあるはずです。
チャットや電話など、今は悩み相談の場所もたくさんあります。大空さんが経験したように、つらい思いは吐き出しながら、淡々と、あるいはガムシャラにもがいていれば、きっといつか光が見えてくるはずです。
<参考資料>
・河出書房新社 【小中高生の自殺者数は過去最悪】大空幸星さん最新刊『「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由』が8月30日発売!(PR TIMES)
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