「女性が不調を抱えている日がこんなに多いなんて…」男子校初の生理セミナーで男子生徒驚く
超吸収型サニタリーショーツブランド「Bé-A」を展開する株式会社Be-A Japanは、2022年9月1日、本郷中学・高等学校の社会部にて、男子校初(※)となる生理セミナーを開催。
セミナー当日は、交流のある品川女子学院高等部、成蹊高等学校等、近隣の学校の生徒を含む、総勢32名程の中高生男女が参加しました。また、セミナー開催日の9月1日は「防災の日」。それにちなみ、防災視点から考える「生理」について共に考え、学びました。
なぜ男子も生理を学ぶ必要があるのか
「生理は女性だけが知っていればよいこと」ではないという認識が徐々に広まってはきていますが、実際に男性が生理について学ぶ機会はまだまだ少ないのが現状です。
学校においても、保健体育の時間では仕組みを学ぶだけに留まり、「体にどのような変化が起きているのか」「どんな不便があるのか」「生理前、生理中はどんなものを必要としているのか」など、実生活で役に立つような話はほとんどされないのではないでしょうか。
女性が自らのキャリアを築き、社会で活躍するのが当たり前になった現代において、生理について男女で知識レベルが異なるのは、互いに誤解を生む一因にもなりかねません。
また、災害などによって普段通りの生活ができなくなったときにも、女性の視点に立った支援の重要性を知っていることは、性別を越えて助け合える重要な要素となることでしょう。
男子生徒「不調を抱えている日がこんなに多いなんて…」
当日は、「そもそも生理とはどのようなものなのか」から丁寧に解説。女性の体では1ヶ月の間に何が起こっているのか、経血量はどのくらいなのかが、個人差があることを踏まえて紹介されました。
また、生理前に起こるPMS(月経前症候群)や生理中の月経痛のほか、排卵時の排卵痛などについても言及。
生徒からは「女性は1ヶ月の中で不調を抱えている日がこんなに多いなんて知らなかった」という声が挙がったほか、「いつか大切な人ができたときに寄り添える声がけができるよう、まずは身近な家族に実践してみようと思う」といった前向きな意見も出ていました。
そのほか、生理用品の紹介や、セミナー当日の「防災の日」に合わせたワークショップも行われました。
セミナーを終えた生徒からは、「気を遣える、気が付けるかどうかは、普段からどれだけ周りに興味を持っているか、そしてどれだけ生理の知識を持てているかだと思います。気にかけてもらえている、と相手が思えるように声をかけたいです」「知らないということが人を傷つけてしまうことがあるから、最低限の知識はつけて、寄り添っていきたいと思いました」といった感想が挙がりました。
フェムテック企業「Be-A」の思い
セミナーを行った「Be-A Japan」の髙橋くみ代表は、「全人口の約半分を占める女性が人生において40年間も生理と付き合っています。男性も女性も正しく知識をつけることで生理に対する偏見や嫌悪感を減らせると思います。加えて災害大国であるこの日本で、大きなストレスを抱える避難時において、少しでも生理の心配をせずに過ごせる準備を進めることは非常に大事なことだと思います。知識があれば想像力をより働かせることができます。
男子校にて生理のお話をさせていただく機会をいただき、また防災視点からのディスカッションができたことに大変感激いたしました」と話しています。
生理はもはや「女性だけが知る、隠さなければいけない一面」ではありません。人の体に起こる当たり前のこととして、誰もが同じように知っておかなければいけないことになりつつあります。
このような取組がスタンダードになり、誰でも同じように男女の体を理解する社会であって欲しいですね。
※Be-A Japan調べ。
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1991年生まれ、ライター兼編集。小学生向けファッション誌のほか、小学校教員向け専門誌の編集を経て、2022年にフリーに。小学校教育や性教育、10代のトレンドなどについて執筆している。夫と猫の3人暮らし。