低学年のうちにやっておきたい勉強以外の学びとは
小学校高学年にもなると自分の世界ができてきます。受験をするかどうかに関わらず、スケジュールはタイトになってくるものです。この記事では低学年のうちにやっておきたい、勉強以外の学びについて紹介します。
【お出かけ】さまざまなジャンルの施設に足を運んでみよう
学びの場は学校だけではありません。博物館、美術館、科学館、プラネタリウム、天文台など、足を運ぶことで多くを学べる施設はたくさんあります。もし、子どもが興味をもった何かがあるならば、好奇心に応えて“知りたい”“知るっておもしろい”と感じられるようにいろんな場所を訪ねてみましょう。
各施設では、子ども向けのさまざまな催しを行っていますから、遊びの延長線上で気軽に参加できるはずです。たとえば東京なら、プログラミングをはじめ科学にふれる体験ができるソニー・エクスプローラサイエンスや、生活の中の身近な科学から宇宙にわたるまでを知ることができる科学技術館など、おもしろい体験ができる施設は数えきれないほどあります。
また、子どもと出かける時間は、日中に限らなくてもよいでしょう。夜も楽しめるという点で天文台はおすすめです。星好きな人以外は、天文台に遊びに行くという発想はなかなかないかもしれません。
しかし、なかには一般向けに宿泊できるところもあります。観望会に参加できたり、天体観測のレクチャーを受けられたりとオプションも魅力的です。
遊びに行く際には、事前に関連する書籍や図鑑に親子で触れておくと、さらに楽しみが増すでしょう。
【読書】すべての学びに通じる、本を読むことの大切さ
読書は科目でいうと国語に分類されがちですが、実はすべての学びに通じる力を育むものです。そもそもどの科目であれ、設問の意図を理解できなければ問題を解くことはできません。算数であれ理科であれ社会であれ、文章を読むのが苦手だといって、問題を読み飛ばす、誤読してしまうといったことがあっては、正解にはたどり着けないでしょう。
読書は幼いころから習慣化させておくことをおすすめします。興味がないまま大きくなっていきなり本を読めといわれても難しいものです。
また、本選びは基本的に子供の関心に任せましょう。漫画は禁止、ゲームや漫画のノベライズも禁止など、大人から見るとくだらないと思ってしまう本を制限している家庭もありますが、その方針はどうでしょうか。
本の質の高さはジャンルによって決まるものではありませんし、どんな本であれ必ず学びがあるはずです。何より夢中になって読める本ほど、子供にとっては大きな存在となります。
【遊び】パズル遊びで算数的想像力を育てる
算数において、苦手な子供が多いのが図形です。図形は想像力を必要とします。読書と同様、できるだけ幼いうちから慣れ親しんでおいたほうがよいでしょう。そうはいっても、いきなり図形問題を解くのはハードルが高すぎます。まずはおもちゃを通して、図形を用いた遊びを体験しましょう。小学生になってからでも決して遅くはありません。
知育玩具には、「賢人パズル」や「タングラム」といった図形を学べるものが多く出ています。「賢人パズル」は色分けされたブロックを使って、設問の立体を再現するパズルです。「タングラム」は穴の開いた絵の中にブロックを敷き詰めて、絵を完成させます。どちらも問題数が多く、大人が取り組んでも歯応えのあるパズルです。
また、家にあるおもちゃで工夫して、新しい学びが得られることもあります。たとえば多くの家にある積み木。親が作った形を見て、子供がそれを再現するゲームはどうでしょうか。同じ積み木を使って忠実に再現してもよし、別の積み木を使って同じ形に仕上げてもよし、とルールに幅をもたせると挑戦しやすいでしょう。制限時間を設けて、兄弟や友達同士で競争させると一層盛り上がります。
机に向かうことだけが勉強ではありません。むしろ机上以外での学びのほうが、子どもの熱意を引き出すことは多いでしょう。さまざまな経験をさせて、関心の芽を育ててあげてください。
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教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。