【中学校】塾講師が教える 定期テストで成績上位を狙うための勉強法
まもなく多くの公立中学校で行われる1学期の中間テスト。定期テストの得点は内申点に直結して高校入試にも関わるため、少しでも高い点数をとっておきたいものですよね。そのためには日頃から押さえておきたいポイントがいくつかあります。今回は、定期テストが始まる前、テスト中、そしてテスト後の具体的な行動について解説します。
【テスト前】テストに向けた教科別の復習ポイント
テスト勉強といえば、直前に睡眠時間を削って必死に勉強するもの。そんなイメージをもっていませんか?
しかし、直前に詰め込む方法では意外と点数が取れません。定期テストで高得点を狙うためには、毎日授業内容を復習し、その日のうちに理解をすることが必要です。そこで、塾講師だった筆者が定期テストを見据えた復習方法を教科別に紹介しましょう。
国語
授業中はノートをしっかりとり、教師の解説する要点がどこかを理解してから漢字を確実に覚えるようにすると、安定した得点源になります。
英語
対訳ノートを作っておくことをおすすめします。対訳ノートとは、片方のページに英文、片方のページに日本語訳を書いたもののことです。英文を見て日本語訳ができる、日本語訳を見て英訳をできるようになれば、大半の問題は解けるようになります。なお、単語は発音記号までチェックしておきましょう。
数学・理科
教科書の進度に合わせ、学校の問題集をくり返しやり込んでください。間違えた問題は時間をおいてやり直し、類題があればそれも解けるようにしておきます。
社会
丸暗記するのではなく解説を頭に入れておく必要があります。授業中は、あとで読み返したときにわかるノートづくりを努めていくとよいと思います。教師の出題傾向がわかりにくい場合、問題集は何冊かにわたってやりこんだほうがよいでしょう。
【テスト中】確実に点をとるために英語、数学は特に注意を
まず、ケアレスミスをいかに防ぐかを考えなければなりません。そのためには見直しの時間を確保することを念頭に、テストに取り組む必要があります。時間配分を間違えないために時計を意識的に確認することはもちろん、解けない問題はどんどん後回しにしていくなどの判断力が必要です。
また、解いたものの正解の自信がない問題には印をつけておくとよいでしょう。優先的に見直す対象を可視化しておいたほうが効率的です。
さらに、英語と数学はケアレスミスが発生しやすいので特に慎重な見直しが必要です。
数学は、せっかく難しい文章題を時間かけて解いても初歩的な計算でミスして減点してしまう、ということがありえます。一方、英語は、スペルミス・前置詞書き忘れ・三単現のS付け忘れ・時制の間違いなどがありがちなミスです。気をつけているつもりでも、とりこぼしは出てきます。時間が許す限り確認するとケアレスミスは最小限に防ぐことができるはずです。
【テスト後】追い上げチャンスの時期を逃さない
定期テスト後には点数や順位が発表されますよね。なかには結果に納得できず、子どもを厳しく叱る家庭もあることでしょう。しかし、大切なのは見直しです。
テストは、現時点で“理解できていること・いないこと”を知るための貴重な機会です。結果に落ち込むだけでやり直しをしないようでは意味がないのです。テストで間違えた問題をやり直したら、今度はその問題の類題を探しましょう。すらすら解ければ、弱点は克服できたことになります。単元ごと苦手な場合は、基本問題からもう一度やり直してみてください。
テスト後は、他の子どもたちが気を抜いていて、追い上げるにはチャンスの時期です。息抜きなしに勉強を続けていても効率は低下するので、テスト後一日ぐらいはゆっくりさせてあげてほしいですが、テスト結果を踏まえて学習サイクルやスケジュールを見直し、早めに次の定期テストに向けて動き始めましょう。
定期テストで上位をとるために必要なのは直前の勉強だけではありません。常日頃から復習を心がけ、テスト本番では見直しを忘れず、テスト後は理解できるまでやり直しをする。今回紹介した対策をぜひ参考にしてみてくださいね。
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教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。