よい塾を見つけるため、塾見学でチェックすることは?
よりよい成績を残すため、真っ先に検討するのが学習塾ですよね。
しかしながら、実際にどのような点に留意して塾を検討すればよいかわからない方も多いのではないでしょうか。
実は、塾は何件かピックアップして実際に“見学”をすることで失敗を避けることができます。
そこで今回は、子どもに合った塾を見つけるため、見学の際に意識しておきたいポイントを紹介します。
塾のホームページやチラシをチェックする際に注意したいところ
塾を探すうえで最初に見るのは、ホームページやチラシだと思います。
確かに参考になる情報が数多く載っていますが、一方で塾生募集のためにあるものです。つまり、塾がアピールしたいことが前面に出ているものという位置付けになります。
よってこの場合は、客観的な情報だけを拾い読むことが必要になってきます。
客観的な情報とは、立地やコース、料金、システム、設備、セキュリティ、保護者との面談回数などです。これらをチェックし、我が子に合いそうかどうかを検討します。
なお、合格実績は多くの塾が有名校の名前を書き連ねていますが、一部の優秀な生徒に限定した実績である可能性もあるようです。
また、個別指導では“マンツーマン指導”を一対一の形式で授業されているかどうか確認するとよいでしょう。
“マンツーマン指導”とは“個々の面倒を見ている”という意味合いのところもあるため、
実際には教師一人に対して生徒複数の場合もあるので、確認をしておくと安心です。
塾見学のときに、見ておきたいポイント
塾見学のときにチェックしておきたいポイントは、授業も見学させてもらうことです。講師の授業を見ることで、だいたいの雰囲気はつかめるはずです。
塾に通っている子どもたちの様子や講師がする説明の雰囲気などを見て、不安な点はないかどうか確認しましょう。
次に見ておくべき大きなポイントとしては
「塾生たちは集中して講師の話を聞いているか」
「授業の雰囲気は子どもに合っていそうか」
などです。
事務室やほかの教室には他の講師もいるはずなので、見える範囲で雰囲気を把握しておくとよいです。
また、自習室をはじめとする塾の設備もチェックしておきましょう。
自習室があるといってもスペースが狭かったり、席数が少なかったりするなど、使いづらい場合もあります。
なお、気になる方は塾内が清潔に保たれているかどうかもチェックしておくとなお安心です。
説明会や面談では、遠慮なく質問を
説明会や面談では相手や周りの反応を気にする方も多いため、遠慮してしまいがちです。
しかし、いろいろと質問できる貴重なチャンスですから知りたいことは聞いておきましょう。
塾側も質問の多い家庭に対しては気を引き締めて対応するものです。
聞いておきたい代表的な内容としては、
「授業を休んだ場合、振替できるのかどうか」
「授業外のフォローはあるのか」
「個別指導講師や集団クラスの変更について」
「保護者との面談の頻度」
などが挙げられます。
また“合格実績の内訳”や、“講師の常勤率”についても知っておくと安心でしょう。この2点は、塾によってはあまり聞かれたくない質問になるかもしれません。
しかし、子どもに対して同じ講師が付くことで信頼性が生まれます。
また、子どもの勉強姿勢や思考など“勉強の個性”を熟知してもらうことでよりよいアドバイスがもらえる可能性も高いのです。
今回は塾見学の際に気をつけておきたいことをご紹介しましたが、塾選びに失敗して転塾すると手間やお金や時間を要します。
何より子どもに負担がかかる場合もあるので、できるだけスタートの段階でどんな塾かについて具体的に把握するようにしておくと、親子ともに安心して塾に委ねられるはずです。
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教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。