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2019.03.02

家庭教師をつけるなら身につけておきたい3つのこと

“家庭教師をつけて本当に効果があるの?”そんな素朴なギモンを抱いている人はいませんか? 長年の家庭教師経験からいえるのは、比較的早く効果が出るケースの場合、教師側だけではなく子どもにもある共通のことが身についていることがわかっています。そこで、家庭教師をつける前に身につけておいて欲しい3つのことを紹介します。

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【その1】子どものやる気と勉強する目的を確認する

何よりも大切なことは、“何のために家庭教師をつけて勉強するのか?”ということを子ども自身が理解していることです。

どんなに成績が低迷していても、勉強することに対してやる気がある子、勉強ができなくて困っている子は、“どこからわからなくなり始めたのか”が何となくでも分かっています。

なかには、具体的な例や問題を見せながら、分からないところを説明してくれる子どももいます。どこから分からなくなり始めたのかがわかっている子どもは、比較的早く学習が軌道に乗り始めます。

実際に指導が始まり、できることを実感し始めた子ども達のやる気と成績が上がっていく様子は目を見張るほどです。 

一方で、勉強をする気がなく、勉強ができないことに困っていない子もいます。

家庭教師をつける理由として多いケースが「うちの子は集団の塾ではムリ」「この成績では困る」「塾では友だちがいるから遊んでしまう」と保護者が考えてつけたというケースです。保護者の気持ちが先行し、子どもは受動的にやらされている感だけ。これでは、成績はなかなか向上しません。 

家庭教師を有効に活用するためには、「成績を上げるために、家庭教師をつけて勉強する」という子どもの意思を確認しておきましょう。

【その2】勉強習慣をつけておく

次に身につけておきたいことは勉強の習慣です。

勉強する習慣を身につけている子どもは結果が比較的早く出ています。それどころか、家当初の目標以上の結果が得られることもよくあるんですよ。

一方で、いくらやる気があっても勉強する習慣のない子どもは、なかなか結果が出ないのが実情です。勉強する習慣がついていない子どもに共通点は、家庭教師が出した宿題を「分からなかったから」という言い訳をしてやらないという点です。勉強する習慣が身についていないので、勉強することを面倒に感じてしまうのです。

もし、本当に分からなかったのであれば、ある程度考えてみて「○○までは分かったけど、△△から分からなかった」などと答えます。

宿題をやっていない場合は、復習を兼ねて一緒に宿題をやらなければなりません。予定していた指導カリキュラムが進められず成績向上には時間がかかってしまいます。

【その3】60分間キープできる集中力をつける

最後にあげるのは、「集中力の持続力」です。家庭教師による指導の時間は、60分、90分、120分などがあります。1週間に行なう指導回数は、子どもの学年や目的によって違うのが一般的です。

しかし、授業時間内に、子どもが居眠りをする、スマホを触るなどして、勉強に集中できない場合は、家庭教師もあの手この手を使って、勉強するように促しながらそていきますが、すると定められた時間に見合った学習指導ができません。従って、本来は60分の指導時間で済むところを90分に設定し直すという状況も発生します。

家庭教師に支払う授業料は、時間ごと、月当たりの指導回数によって変動します。集中力のない子どもの場合は、家庭教師に支払う月謝と子どもの成績の改善が見合わないという可能性が高くなります。

まずは指導を受ける一般的な時間である60分間の集中力を身につけておきましょう。学校の宿題や市販のドリルに取り組む際、キッチンタイマーなどで60分を計り、その間はとにかく集中するというトレーニングをしておきましょう。

家庭教師をつけさえすればお子さんの成績の悩みが解決するとは限りません。後悔しないように、わが子がどの程度、家庭教師の指導を有効活用できる状態になっているのかを確認してみてください。場合によっては、家庭教師をつけるよりも先にすることがあるかもしれませんよ。

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森山慶

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、家庭教師、個別塾講師。理学部卒業後、メーカーSEとして6年勤務後、出産を契機に退社。わが子の教育に関心があり、現状の教育業界を把握しようと教育業界に足を踏み入れる。自身の受験経験を活かしながら、毎年理系大学の受験生をメインに10人程度の生徒の学習指導を請け負う。わが子を幼少期からいくつかの習い事や塾に通わせ、本当に必要な習い事や塾とは?習い事や塾の活用方法とは?について保護者の立場でも考える。現在高校受験生のわが子の中学受験・高校受験に直接関わり学習指導を行なう。わが子が目標とする大学への現役合格に向けて二人三脚で奮闘中。

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