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2019.10.08

早く気づいてあげてほしい、小学校入学後に発見されやすい発達障害の特徴

幼稚園や保育園では、ただの「やんちゃな子」、ちょっと落ち着きはないけれど元気だし、子どもにはよくあることと思っていたら、小学校の就学前健診で発達障害の可能性を指摘されることがあります。今回は、小学校入学後に発見されやすい発達障害についてご紹介します。

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発達障害とはどのような障害なのか?

発達障害とは、「発達の全面的な遅れや部分的な遅れ、または偏りによる障害」のことをいいます。 ひとことに発達障害といっても、

・広汎性発達障害(自閉症やアスペルガー症候群、高機能自閉症など)
・ADHD(注意欠陥多動性障害または注意欠如多動症)
・LD(学習障害)
・知的障害

などがあります。 また、これらの障害を複数あわせもっているケースもあります。 「この子はこの障害」と診断名にあてはめるのではなく、それぞれの子どもに合わせた支援が必要です。

学齢期に発見されやすい発達障害は?

幼稚園や保育園では、社会性において気になる点があるケースもありますが、学習面をみることが少ないために、軽度の発達障害には気がつかない可能性もあります。 そのため小学校へ入学して、同年齢の子どもたちと比較されることで発見されやすいのが、ADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)です。

ADHDの3つの特徴

ADHDには、大きく3つの特徴があるとされています。

●特徴1「不注意」

・忘れ物や失くしものが多い
・整理整頓ができない
・順序立てて行動できない
・集中して話を聞くことができない
・ケアレスミスが多い など

これらの症状は、ADHDの障害をもつ子どもに限らず、多くの学齢期の子どもに当てはまる症状だと思います。 ですから、発見されにくいとともに、障害とも言い切れない部分もあります。 障害をもっていると診断されたからといって、他の子どもと分けて考えなくてもいいのです。

あえて「~ができない」と書きましたが、できないというよりも「困難である」と考えてはどうでしょう。 困難さがあるなら、その困難を軽減してあげられるようにサポートしてあげましょう。

●特長2「多動性」

・手足を動かさずにいられない
・席や決められた場所にじっとしていられない
・思ったことはすぐに口に出してしまう

これらの症状はADHDを発見するポイントになります。 思ったことを口にしてしまったり、授業中に席を立ってしまうなどの行動は、何度も繰り返し指導することで、クリアできることも多くあります。 また、じっとしてられないということは「落ち着けない」という気持ちの現れである場合もあるので、不安を取り除いてあげるとじっとしていられるようになります。

●特徴3「衝動性」

・質問の途中で答えたがる
・順番を待つことが苦手
・場の雰囲気を読むことができずに行動する

本人に悪気があるわけではないのに、他人の邪魔をしてしまったり暗黙のルールを守ることが困難なために、人間関係上のトラブルを招きやすくなることも・・・。 このように「暗黙の」ということを理解することが難しく、空気を読むことが苦手です。 はっきりと伝えることで本人も理解しやすくなりますので、できるだけ具体的に伝えるようにしましょう。

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LD(学習障害)のみの場合、発見が困難

LDは障害として理解されにくいのが問題です。 複数の障害をもっているケースでは、LD(学習障害)を発見しやすいのですが、LDのみが障害となる子どものときには発見されないケースもあります。大学へ進学してから発見されるケースもあるぐらいです。 学力不振でも、「やればできるのに怠けているだけだ」と思われてしまうことがあります。

大学生になってから診断を受けた子どもは、とても努力していたのに、周りから「勉強していないから成績が悪い」とずっと思われていたそうです。 そのため、診断を受けてショックを受けるどころか「LDという障害のせいだったのか」と腑に落ちることができて、ふっと楽になったそうです。 理解されないことが辛く、努力してもできない自分がイヤで仕方なかったといいます。

このようにLD以外の障害においても、軽度の場合は発見されにくく、本人はずっと生きにくく感じていることがわかります。

早く見つけてあげることが一番

何となく、他の子どもとは異なる点に気がついていても、それが「発達障害かもしれない」と思いたくないという気持ちはよくわかります。 でも、本人は気づいてほしいと思っているのではないでしょうか?

発達において障害があることに気づいてもらえることで、それぞれに適した支援の仕方があります。 もし、小学校へ入学して発達障害の可能性を指摘されたら、子どもが生きやすくなるために専門家へ相談しましょう。

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丸美子

教育関係のボランティアや学童保育に関わってきた経験をもとに、教育や子育てについて、タイムリーな情報を発信していきたいと思います。私自身も現在2人の子育て中です。子育てにおいて経験してきたことが、現在子育て中のお父さん、お母さんのお役に少しでもなればと思っています。

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