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2023.04.19

お昼寝中、隣の男の子が私のパンツに手を入れてきて…少女を大人はどうすれば守れたのか?

日々ニュースで目にする、子どもが被害者の「性被害」。目にするのは大人が子どもに対して犯罪行為を行う事例が多いですが、実は子ども同士の性被害も少なくないことをご存知ですか? 大人の加害以上に明るみに出にくい実情をまとめた本が、2023年1月に発売されています。その内容と、最新の性教育事情についてご紹介します。

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子ども同士でも「性被害」が起こる!?

2023年1月に発行された『5歳の私は、クラスの男子から性被害を受けました。〜なんで言わないの?〜』(扶桑社)では、著者が5歳のころに幼稚園で経験した、同級生からの性被害がまとめられています。

「5歳の私は、クラスの男子から性被害を受けました。〜なんで言わないの?〜」(出典:PR TIMES

お昼寝の時間に隣の男子が下着に手をいれてきたり、トイレをのぞいてきたり……。「子どものおふざけ」では済まされない行為で心に深い傷を負った著者の、当時のつらい記憶や心情が細かく描写されています。

本書は、こうした被害を大人が「子どものすることだから」「男の子だからしょうがない」という言葉で片付けたり、事実に目を背けていないかと警鐘を鳴らしています。

また、著者のブログでこのエピソードが公開された際、「私にもこういう経験がある」という反響をたくさんもらったのだそう。それだけ世の中には「大人に認めてもらえない性被害」がはびこっているということ。本書に描かれていることは「特別な出来事」ではないのです。

本書には著者の幼稚園の出来事のほか、中学生同士で起こった性的被害やいじめ、学校の性教育の課題について触れられています(全てが著者の経験ということではありません)。

(出典:PR TIMES

自分の子どもが、被害者にも加害者にもなりうる。防ぐには何が必要?

本書のような子ども同士の性被害は、実は少なくないものだと考えられています。中には、きょうだい間で行われる事例もあるのだそう。そのような被害がなぜ明るみに出ないのでしょうか。さまざまな原因がありますが、ここでは2つ紹介します。

1つは、「本人が性被害だと気づいていない」可能性があること。違和感をもちつつも、「これはみんなやっていること」「友達だからいいじゃん」「きょうだいはみんなやってるよ」と言われて、拒否できない場合があります。知識がないことにより、結果的に子どもが性被害を「受け入れてしまう」のです。

もう1つは、大人の普段の態度や言葉にある場合。性被害に関わらず、子どもが被害にあった事件をニュースなどで見た際、「被害者にも問題があったんじゃないか」「SNSなんて使っているから」という言葉を子どもの前で言っていませんか? そうした言葉によって、いざ自分が被害にあったときに「私が悪いから責められるかもしれない」と思って保護者に相談できない場合があります

子どもが被害を訴えた場合は、まずその事実を受け止め、どのような状況であっても親が味方になる姿勢を忘れないことが大事です。

一方、好奇心や興味が度を越した結果、自分の子が加害者になる可能性があることも理解しておかなければなりません。

こうした被害と加害を防ぐには、親の正しい知識と理解、そして幼児期からの適切な性教育が必要です。事実、国際的な性教育ガイダンスでは「性教育は5歳から必要」とされています。

進歩していく性教育。2023年度から始まった「生命の安全教育」の内容とは? 

子どもを取り巻く性犯罪の防止に向け、文部科学省は2023年度より幼児から大学生に向けて「生命(いのち)の安全教育」という教育を推進しています。

内容はズバリ、「子どもを性暴力の被害者、加害者、そして傍観者にさせないための教育」

具体的には、プライベートパーツの話、SNSの使用方法、デートDVなどについて、子どもの発達段階に応じて教えていくようです。

しかし、この内容は国語や算数のように「年間で◯時間やる」というきまりはなく、各学校の先生の判断に委ねられているのが現状。命に関わる内容であるにもかかわらず、「1時間動画を見て感想を書くだけで終わり」ということもあり得ます。

学校の授業が不十分な場合は、家庭でも学校の性教育の授業を話題にしたり、本棚に性教育関連の本を置いたりするなど、性について考える時間を設けることが理想ですね。

子どもを性犯罪から守るためには、まず親が「はじめの一歩」を

現在、多種多様な性教育本が発行されており、その注目度は年々高まっています。本書を手に取ることで、性被害の現場のリアルや子どもの心の傷を知り、おうちではどんな性教育や心のケアが必要なのか改めて考えてみてはいかがでしょうか。

<参考資料>
PR TIMES(株式会社扶桑社)
性を学ぶセクソロジー

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