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2021.05.28

【新体力テスト・反復横跳び編】自己最高記録を出すためのコツを伝授します!

“敏しょう性”を測定する「反復横跳び」は、新体力テストの項目の中では、自宅で練習がしやすい種目です。これまであまり反復横跳びの記録が良くなかった人も、ちょっとしたコツを押さえることで記録は伸ばせます! 帝京平成大学現代ライフ学部児童学科講師で(財)日本体育協会・スポーツリーダーの鈴木邦明さんに教えてもらいました。

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体力テスト「反復横跳び」とは?

反復横跳びは、敏しょう性を測定するものです。多くの運動において、敏しょう性の高さはとても重要になります。例えば、テニスであればボールの飛んできた場所にサッと移動できるようになります。

敏しょう性は、運動のみに発揮されるものではありません。例えば、道を歩いていて自転車などが飛び出してきた時、敏しょう性が高ければ素早く避けることができます。つまり、敏しょう性はけがのしやすさにも大きく関わりがあるということなのです。

反復横跳びの平均記録は?

文部科学省が発表している反復横跳びの平均記録(回数)は、下記の通りです。

また、過去の平均記録の変化を見るとこの20年で、男女とも少しずつ平均値が上昇していることが分かります。全般的に昔より今の子どもの運動能力が低下しているというのはよくいわれることですが、反復横跳びに関しては低下が見られません。これは、反復横跳びの動きが日常生活の中でもよく行われることが考えられるでしょう。

反復横跳びの基本的なルール。幅や時間、数え方は?

文部科学省が出している「新体力テスト実施要項(6歳〜11歳対象) 」によると、取り組み方は次のようになっています。 

1.準備
床の上に図のような中央ラインを引き、その両側100㎝の所に2本の平行ラインを引く。

2.方法
中央ラインをまたいで立ち、「始め」の合図で右側のラインを越すか、または踏むまでサイドステップし(ジャンプしてはいけない)、次に中央ラインにもどり、さらに左側のラインを越すか又は触れるまでサイドステップする。


3.記録
(1)上記の運動を20秒間繰り返し、それぞれのラインを通過するごとに1点を与える(右、中央、左、中央で4点になる)。
(2)テストを2回実施してよい方の記録をとる。


4.実施上の注意
(1)屋内、屋外のどこで実施してもよいが、屋外で行う場合は、よく整地された安全で滑りにくい場所で実施すること(コンクリート等の上では実施しない)。
(2)このテストは、同一の被測定者に対して続けて行わない。
(3)次の場合は点数としない。
ア 外側のラインを踏まなかったり越えなかったとき。
イ 中央ラインをまたがなかったとき。

反復横跳びが苦手な子の多くは、やり方が間違っていた!

反復横跳びが苦手な子どもは、“やり方が間違っている”ことが多いです。詳しくは次章で解説しますが、具体的には“足が完全に線を越えないとダメだ”と思っていたり、高く跳び上がってしまっていたりといったことなどが原因。そういった間違ったやり方を少し直すだけでも、記録は伸びていきます。

また、素早くテンポ良く動くことに慣れていないことも原因でしょう。そういった子どもは、行っている間に体の動きがチグハグになってしまう傾向にあります。“トン、トン、トン…”というリズムを意識することが大切です。

学校では教えてくれない! 反復横跳びのコツ

反復横跳びは、他の種目よりもすぐにできるコツがいくつかあります。「明日、新体力テストが控えていて、今からトレーニングをするのは無理!」という子どもでも、即席でできるコツを紹介しましょう。

ラインは踏めば良い

反復横跳びでは、3本の線を順に跳んでいきます。その際、外側の2本のラインへの対応が記録を伸ばす際、とても重要になります。文科省の解説にもありますが、外側の2本のラインは、足で踏んでいれば良いことになっています。

爪先を意識して、ラインを踏むようにしましょう。子どもによっては、足が完全に線を越えなければならないと思っている場合もあります。

ジャンプはしない

反復横跳びは“跳び”という言葉から、ジャンプするイメージがあるかもしれません。しかし、ジャンプをするとあまり記録は伸びません。

上に向かってジャンプするよりも、“横に移動する”イメージの方が適しています。低く、速く、横に移動することが記録を伸ばすコツになります。

内側に体を傾ける

中央の線をまたぎ、スタートを待っている状態では体は真っ直ぐ(地面に対し垂直)に立ちます。反復横跳びで良い記録を出すには、外側のラインを踏むときに体を内側に傾けます。外側の足を真っ直ぐに伸ばした状態でラインを踏み、内側の足は曲げ、体が内側に傾くイメージです。体重は、内側の足に乗せます。

記録が伸びない子どもは、体が真っ直ぐになったまま左右に跳んでいるケースがよく見られます。

テンポに合わせる

上記「ラインを踏む」「ジャンプをしない」「内側に体を傾ける」をした上で、テンポを意識しましょう。

右側から跳ぶ場合“右・左・左・右”となります。“トン、トン、トン、トン”の4回で1回のローテーション。

リズムは自分が動きやすいテンポで良いですが、これが崩れてしまうと体の動きが乱れてしまいます。心の中で“トン、トン、トン、トン”と唱えながら取り組むと良いでしょう。

反復横跳びが苦手な子どもにおすすめのトレーニング

家庭でトレーニングをする場合、和室の畳を利用すると便利。一般的な畳は“90㎝×180㎝”です。90センチの幅を利用することで、反復横跳びの練習ができるのです。完全には同じではありませんが、本番とほぼ同じような状況で練習することができます。

和室がない場合や正確に100㎝(反復横跳びの正式幅)を測って取り組みたい場合は、フローリングの床に養生テープなどでラインを作るのがおすすめです。養生テープであれば、後できれいに剥がすことができます。

動きに関しては、上の動画のように爪先を意識して線を踏むような練習が効果的です。外側の足を伸ばして線を踏み、内側の足は曲げて体を内側に傾ける姿勢が簡単にできるようになると良いですね。

また、次の動画のように跳び上がらずに低く移動する練習も非常に有効です。

反復横跳びは、ちょっとしたコツをつかむことで記録の伸びやすい種目。また、家庭での練習もしやすい種目です。反復横跳びをしている姿をスマートフォンなどで動画に撮り、うまくいっている部分とそうでない部分をわかるようにしながら取り組むのも良いでしょう。動画を活用することで、良い方法をイメージしながら取り組むことができるようになりますよ。

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鈴木 邦明

平成7年東京学芸大学教育学部小学校教員養成課程卒業。平成29年放送大学大学院文化科学研究科生活健康科学プログラム修了。神奈川県横浜市と埼玉県深谷市の公立小学校に計22年間勤務し、学級担任としてさまざまな子どもたちや保護者と関わる。現場での長年の経験を基に、教員・保護者向けに様々な教育関連情報サイトなどで役立つ情報を発信。現在は教員育成に軸足を移し、平成30年4月から帝京平成大学現代ライフ学部児童学科講師。(財)日本体育協会・スポーツリーダー、WSSA-JAPANスポーツスタッキング指導者。 

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