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2020.05.28

専門家が教える 小学生のプログラミング学習・オンライン講座の選び方

最近、注目を集めるオンラインでのプログラミング講座。しかし、オンライン講座と教室で学ぶ講座の違いや、オンラインでプログラミングを学ぶことのメリット・デメリットについて詳しく知っていますか。そこで、プログラミング教室を主宰し、オンラインでのプログラミング講座も行っている福井俊保さんが、経験を踏まえてオンラインでのプログラミング学習のメリット、デメリット、選ぶポイントを紹介します。

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プログラミングを学べるオンライン講座の種類、授業内容

プログラミングを学べるオンライン講座には、2つのタイプがあります。ここではそれぞれのタイプについて説明します。

双方向型のオンライン講座

プログラミング学習のオンライン講座で多いのは、双方向型の講座です。Zoomなどのビデオ通話ツールを使って、講師と生徒がつながり、やり取りをしながらプログラミングをしていきます。私たちの教室も今回のオンライン講座は、この双方向型で行いましたが教室での授業にかなり近いものがオンラインでも実現できると実感しています。

動画などを見ながら1人で行うオンライン講座

オンライン講座には動画などを見ながら一人で行うものもあります。動画を見ればやる事がすべて分かるようになっており、その順番通りにプログラミングをしていくというものです。講師が必要なわけではないので好きな時間に取り組むことができます。勉強を教えてもらうというよりも自習に近い形の講座です。

ロボットはリアル授業、ゲーム作りはオンラインでも

子ども向けのプログラミング教室には、授業のタイプが大きく分けて2タイプあります。

  • プログラミング言語を学ぶタイプ

パソコンやタブレットで「Scratch」「VISCUIT」などのプログラミング言語を使い、ゲームなどを組み立てていくタイプ。

  • ロボットなどを作るタイプ

レゴ®︎ブロックなどを使い、ロボットを組み立ててプログラミングして動かしていくタイプ。

どちらのタイプもオンライン講座でできないことはありませんが、現状、オンラインの場合では前者のタイプが多いようです。小学校の授業でも、基本的に使っていくのは「Scratch」などになります。子どもの探求心はさておき学校で役立つようにプログラミング教室を考えているのであれば、前者がいいでしょう。

マインクラフトでプログラミング的思考は育つのか

話は前後しますが、プログラミング教室がこれだけ普及したことの背景には、2020年度より小学校の授業にプログラミング教育が必修化されたことがあります。

しかし、プログラミングや、必修化の目的のひとつと文科省が挙げている“プログラミング的思考を育てる”ということがどんなことなのかを理解している保護者はどれほどいることでしょう。

中には、お金を払ってプログラミング教室を利用しないでも、もっと手軽にプログラミング的思考は育てられるんじゃないの? と考える人がいたり、子どもの言う「あのゲームをすればプログラミング的思考が育つらしいよ」という言葉を信じてゲームやアプリに手を伸ばす人もいます。

では、プログラミング教育に関連しているといわれるゲームで代表的の代表格である「マインクラフト」はどうでしょうか。

「マインクラフト」は、ゲームの世界の中で世界を探検したり、建物を作ったり、モンスターと戦ったりしていくゲームですが、「マインクラフト」をプレイしすること=プログラミングではありません

プログラミングとは、パーツを集めて物を作ることではありません。どのようにすればより面白いゲームになるのかを考えることにあります。

もし、ゲームでプログラミング的思考を育てるなら、ルールを考える必要がありますし、そのルールにそったプログラムを自分で考えなければならないのです。そこまでして初めてプログラミング的思考が身につくといえます。果たして、家庭でそこまでできるのでしょうか。 

オンライン講座の受講に必要なものや能力とは

オンライン講座を始めるに必要なものは、パソコンとWi-Fi環境程度です。パソコンはデスクトップでもノートでもよく、普段、家庭で使っているものでよいでしょう。

ただし、使用するソフトは、パソコンのOSやブラウザに合わせたものが多いのが実情です。タブレットやスマホでも動くものはありますが、パソコン環境でないと、うまく操作できないのでPCでの受講をオススメします。

キーボードやマウスが操作できるのか

教室の授業ではキーボードやマウスが使えなければ、先生がフォローしてくれましたが、オンラインではそうはいきません。たとえばスクラッチは全角で数字をいれると動きません。全角と半角の切り替えになれる必要があります。他にもローマ字入力も必要になります。慣れてしまえば簡単にできるようになりますが、慣れるまで時間がかかるでしょう。

プログラミングをオンラインで学ぶメリットは?

オンラインでの講座は多くのプログラミング教室で行われています。では教室に通わずにオンラインで学ぶメリットは何なのでしょうか。ここでは3つ紹介します。

移動時間の短縮

オンライン講座は自宅でできるため、移動時間の短縮になります。地方に行くほど教室の数は限られ小学生が自分だけで通うということが難しい場合もあり、オンライン講座の需要があるようです。プログラミング教室は、これまでの習い事のプラスアルファという人も多く、毎日の習い事の送り迎えが親の負担になることもありますよね。その負担を排除して、ひとりでも多くの子どもがプログラミングにトライできるようにオンライン講座は開講されているのです。

全国どこからでもプログラミングの講座を受講できるため、受けたい講師の授業を受けることも可能です。学校の先生がどこまでプログラミングの授業ができるのか分からない中で、こうしたメリットは大きいですね。さらに今回のようにコロナの第2波、第3波があっても安心して受講できます。

場所が関係なくなる

オンラインになった場合、講座を受ける場所がどこでも良くなります。わざわざ教室に行く必要もありませんし、自宅だけでなく、帰省した際にも受講できるのです。またオンラインであれば、近くに教室がなくてもプログラミングの講座を受けられます。全国どこからでもプログラミングの講座を受講できるというのは、オンラインのメリットです。

動画の場合は自分のペースで学べる

動画で行うオンライン講座の場合、開校時間も設定されていないため、自分のペースで勉強できます。時間が決まっていると、他の習い事と重なっていて、プログラミングを習いたくても習えないことがあります。しかし時間が決まってなければ、時間をずらして受講できますよね。時間に縛られないで勉強できるというのは、メリットのひとつですね。

プログラミングをオンラインで学ぶデメリットは?

ではプログラミングをオンラインで学ぶデメリットは何なのでしょうか。ここではデメリットを3つ紹介します。

集中力が続かない子もいる

オンラインで授業をやってみると、画面越しでやるため集中が続かないという子もいます。教室であればとなりで一緒にできますが、オンラインの場合だと声をかけるくらいしかできません。その結果、本人がやるかやらないかという問題になってしまうのです。そうするとオンラインでの受講は難しいですよね。

親のサポートが必要

オンラインでプログラミングを行うわけですから、パソコンやタブレットが必要になります。その際の操作のサポートを、ある程度、親がしなければなりません。

例えば、私が行ったオンライン講座では、プログラミングの画面とZoomの画面を開いていた時、プログラミングの画面にZoomの画面が隠れてしまい、「見つからない!」と言ってパニックになっていた子がいました。その場に保護者の方がいなければ対応できなかったでしょう。

4年生以上であればほぼ一人でできますが、低学年については親のサポートが必要なのは間違いありません。プログラミングのみならず家庭の都合に合わせて学習をできるのがオンライン講座の魅力のひとつといわれていますが、“子ども向け“のオンライン講座では、“親が付き添う時間を確保できるかどうか”という条件が必要になることも念頭にいれておいてください。

プログラミングをオンラインで学ぶ際の注意点は?

プログラミングをオンラインで学ぶとなった時に、注意しなければならない点もあります。ここでは注意すべき点として4つ説明します。

低学年は双方向型がよい

私たちの教室で双方向型の授業をやってみたところ、低学年はとくに双方向の方が向いていると思いました。わからないところを聞けますし、一緒にプログラミングを作ることもできます。ただし受講人数には注意する必要があります。人数が多いと双方向であっても質問することはほぼできないでしょう。双方向型の場合、だいたい何人でやっているのかはチェックしておくべきです。

パソコンとWi-Fi環境を整える

オンラインでプログラミングを学ぶ際にとても重要になってくるのが、パソコン環境とwi-fi環境です。パソコンでなくタブレットでも動く場合もありますが、それでもパソコンを使った方がよいでしょう。ただパソコンの性能はどうしても関係してくるので、なるべく新しいものを準備した方がよいです。またwi-fi環境も大切です。回線状況が悪いと授業がうまく行えません。オンラインで授業を受ける場合は、wi-fiの状況がどのようになっているのか必ず確認するようにしましょう。

教室との比較を行う

プログラミングの授業はオンラインだけではなく教室でも行われています。教室で行うプログラミングの授業の方が合う子もいるわけです。もちろん近くにプログラミング教室がない場合はオンラインしか選択肢はありませんが、近くに通える教室がある場合は、その教室とオンラインの講座を比較した方がよいでしょう。

オフラインのサポートもあるか

オンライン講座の場合、どのようなサポートが行われるのかがとても重要です。何もサポートされなければ、そのまま講座に参加せずに終わる場合もあります。また何の成果もあげずに講座を続けなくなる子もいます。そのためオンライン講座であっても、オフラインでのサポートがどれくらい行われているかチェックしておきましょう。サポートがしっかりしている教室の方が、オンライン講座の成果もかなり違うと思いますよ。

今回の新型コロナによる外出自粛の影響で、オンライン講座を始めた教室は多かったはずです。今後はただオンラインを活用しただけでなく、オンラインでしかできない特徴ある講座も増えてくることでしょう。ぜひよいオンライン講座を見つけてわが子に合ったプログラミング的思考を育てる場を見つけてくださいね。

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福井俊保

プログラミング教室スモールトレイン代表。1976年生まれ。横浜市立大学大学院博士後期課程単位取得退学。 大学では数学、大学院では文系(国際政治)を学ぶ。大学院時代から中学受験塾で4教科を15年間指導した後、子どもたちが「考える力」を身につけるためのプログラムを開発したいと思い、プログラミング教室「スモールトレイン」を開校。著書に「エラーする力──AI時代に幸せになる子のすごいプログラミング教育」(自由国民社)などがある。 スモールトレイン https://www.smalltrain.com/

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