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2019.12.27
2020.08.22

反抗期を悪化させるのは親?対応に悩む親へ 関係をこじらせないための4カ条

「ダラダラしてばかり!」「その言い方は何!」「少しは家のことを手伝って!」など、子どもへの小言は挙げればきりがありません。しかし、何かを言えば、さらにイライラする態度で返してくる反抗期。親のストレスはたまるいっぽうです。では、どうすればよいのでしょう。家庭教育師の藤田郁子さんが、【反抗期をこじらせず】【その後の親子関係も悪化させない】そんな反抗期の乗り切り方を紹介します。

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【その1】子どもを見る目、自分の気持ちを見つめ直す

大人からすると「言うことをきかない」「扱いにくくなった」という印象で、ひと括りに“反抗期”と扱ってしまいがちですが、成長段階に応じて、子どもの反抗には、それぞれ異なる意味があります。

幼児期の反抗…自我の目覚め
児童期の反抗…自立への第一歩
思春期の反抗…自分探し

しかも、大人からすると“反抗期”だと感じていことも、子ども自身には反抗している自覚がなかったり、自分を分ってほしくてあえて反抗的な態度をとっていたりします。

そんな子どもに対して「(反抗的な態度を取らずに)黙って親の言うことをききなさい!」と言っても、子どもは親の価値観や生き方を押しつけられていると感じるだけ。抵抗感が芽生えてしまったり、いつまでも子ども扱いをされることに対して苛立ったりすることを知っておきましょう。

では、どう接すればよいのでしょうか。

ますは、親が自分の気持ちを理解しましょう。そのための1つの方法として、子どもに対しての自分の欲求を客観視してみてください。オススメは1枚の紙に①~③を書いてみることです。出来るだけ具体的に書いてみてくださいね。

自分の感情を客観視する3つのポイント

① 自分は何にイライラしているのか
② 自分が子ども時代に反抗した体験・思い出
③ 自分が子どもだったらどうしてほしいのか

書き出した内容を見て、“譲れるもの”と“譲れないもの”を考え、“(親として)譲れないもの”は毅然とした態度で子どもに伝えてください。そして、子どもにとって“譲れないもの”も知ってください。自分の気持ちを子供に伝え、子どもの気持ちも知ることで、互いのイライラを増幅させずに親子で理解し合うためのスタートラインに立てるのです。

【その2】ルールやマナーの厳守より子どもの気持ちを大切に

反抗期であるとしても、「親がイライラしているから」「親の価値観を押しつてくるから」など、子どもには子どもなりの言い分があります。頭ごなしに怒鳴ることは、やはりよくありません。

しかし、ゲームやスマホの時間、宿題をする時間、就寝の時間など、約束した時間(ルール)が守れないとき、親はつい声を荒げてしまいます。

ただし、怒り続けていても意味はありません。ルールを破ることによるイライラが毎日繰り返されるとしたら、子どもを変えようとせずに、冷静にルールを見直してみましょう。

初めからルールが厳し過ぎて、守れないルール(守りたくないルール)である可能性があります。

親子でルールを見直すポイント

①子どもの言い分、親の言い分をテーブルに出して、まず子どもが納得する妥協点を見つける
②ルールを守っていること・守ろうと努力をしていることを認めて褒める。
②3回約束を破った時のペナルティーを具体的に決める。親との約束は守らなければいけないと体験的に知ることは大切。

また、言葉使いや生活態度は学年が上がるにつれてとても気になるところです。「マナーが守れないと、人間関係を上手につくれないのではないか」という不安から、事細かく口出しをしてしまいがちですが、子どもからは“世間体を気にする親”と見えているのかもしれません。

反抗期の子どもは、人に言われる(特に注意)ことを嫌います。「自分に自信をもちたいけれど、まだ確固とした自信はない」。そんな不安定な自分を持て余して、常にイライラしているものです。そんな不安な状態を理解し、少し離れたところから見守っている距離感が親には求められるのかもしれませんね。

【その3】反抗は不安の表れ、親の包容力を見せて

もし、親子の距離が近すぎると、反抗がエスカレートして暴言を吐くような段階から、暴力を振るう段階にまで悪化してしまうケースがあります。

暴力を振るう原因の1つに、親が子どもの変化について行けず、「子どもが悪くなった」と思い込んでしまい、子どもを正そうと口やかましくなってしまうことがあげられます。

そして「あなたはダメなのよ」「親の言うことをきいていれば間違いがない」という気持ちが態度に出てしまい、ますます子どもをいらつかせてしまう結果になってしまうのです。親が心配するほど、子どもは自信を失うなんて悩ましい悪循環ですよね。

”子どもの反抗”は、見方を変えれば、子ども自身が不安で揺れ動いている姿です。子どもは自分の感情をどうコントロールすれば良いのか分らず、親から見放されてしまう恐怖心で正しい判断が出来なくなり、感情的に行動してしまうのです。

親にしてみれば、子どもの荒れた姿には目を背けたくなったり、恐怖を感じたりしてしまいますが、子どもが言葉にできない「助けて欲しい」という心の奥底からの叫びを見逃してはならないのです。そして、勇気を振り絞って、暴れ狂う子どもをそっと抱きしめてあげてください。

すぐには無理でも、生まれたてのわが子を思い出し、溢れる愛情を注いだ日々があったことに思いを馳せ(私は子どもの小さいときの写真をいつも見えるところに飾ってあります)、抱きしめたくなる瞬間を待ってください。目には見えないけれど、確かに時をかけて紡いできた親子の絆の糸は繋がっているのです。

【その4】親だって腹が立つ!でも感情のコントロールを忘れずに

しかし、愛するわが子からの繰り返される反抗的な態度。子どもが反抗期(=不安)を乗り越えられるときをただ待つだけでは心が折れてしまいそうですよね。

反抗を上手に受け止めるための「怒り」のコントロールを身につけましょう。

怒りのコントロール術

①1・2アクション   

頭に血が上っているときは、自分を見失ってしまいます。

1,その場を離れる。

2,深呼吸をする。

とっさに①②が出来ないときは、上を向く。顔を上に向けるだけでも怒りが軽減されます。だまされたと思って一度やってみてください。ワン・アクションが大事です!

②ドラマ化する  

専用ノートをつくり、怒りがこみ上げてきた場面を思い出して書くことをオススメします。書くときは、脚本家になったつもりで、場面描写・会話・心の声を客観的に書くことにより、渦中いると見えなかった自分の気持ち・子どもの気持ちが見えてきます。次回、同じ場面がきたときに不思議と客観視でき、心に余裕が出来た程度、冷静に対応できるはずです。

③言葉にする   

怒りの場面を人に話すことで、その時の自分に気持ちを共感して分かってもらい、怒ってしまった自分を受け入れることができます。ぜひ、話せる場所・人をつくってください。

一人で抱え込まないことがとても大事です。

①~③のうち、意識をして自分に合ったやり方でアクションを起こしましょう。肝心なのは、心の余裕を持てるようになることです。心に余裕が生まれると、子どもを慈しむ言葉がさりげなく口から出るようになります。

そして、イライラや怒り、不安を上手にコントロールすることができるようになれば、親子の関係は目に見えてよくなり、反抗期を親子関係をこじらせるきっかけにするのではなく、絆を深めることができるようになるのです。

藤田郁子

藤田郁子

1961年、神戸市生まれ。日本家庭教育学会認定の家庭教育師。幼児生活団の指導者・保育士・健康体操インストラクターなどの経験があり、1991年に公益社団法人スコーレ家庭教育振興協会に入会。日本家庭教育学会第24回大会(2009年)、同32回大会(2017年)では、研究論文を発表したほか、ゲームなど、身体から心の交流をはかる「ふれあいトレーニング」や「キッズ保育者研修」のトレーナーとして活躍中。スコーレ協会の首都圏北地区のリーダーも務めている。

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