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2019.07.05

学区制とは違う学校選択制のメリット、デメリットとは

小中学校就学にあたり、「学校選択制」を採用している自治体も少なくありません。「学区制」は住んでいる地域で自動的に学校が決まる仕組みですが、「学校選択制」とはいったいどのようなものなのでしょうか。メリット・デメリット、学校を選ぶ際の判断基準について詳しい内容を紹介していきます。

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学校選択制は自治体ごとにルールがある

最初に学校選択制の意味を確認しておきましょう。一般的に、公立の学校に通おうとすると、住んでいる地域によって自動的に就学する小中学校が決まります。この仕組みが学区制です。対して、学校選択制は、学区外の学校を選択できるようになるという制度です。当時、推し進められていた規制緩和の一環で1997年に「通学区域制度の弾力的運用について」という通知が文部科学省から出されました。その通知を受け、1998年に三重県の紀宝町で取り入れたのが始まりです。現在は都心部で多く採用されています。

多くの自治体は下記のいずれかのルールで学校選択制を運用しています。

  1. 自由選択制 
  2. 当該市町村内の全ての学校のうち、希望する学校に就学を認めるもの
  3. ブロック選択制          
  4. 当該市町村内をブロックに分け、そのブロック内の希望する学校に就学を認めるもの
  5. 隣接区域選択制
  6. 従来の通学区域は残したままで、隣接する区域内の希望する学校に就学を認めるもの
  7. 特認校制       
  8. 従来の通学区域は残したままで、特定の学校について通学区域に関係なく、当該市町村内のどこからでも就学を認めるもの
  9. 特定地域選択制          
  10. 従来の通学区域は残したままで、特定の地域に居住する者について、学校選択を認めるもの
  11. それ以外

東京都における2019年度の小中学校における学校選択制についての調査によると、たとえば中学校で自由選択制を選んだ区部は、千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、渋谷区、荒川区、板橋区、練馬区、足立区、江戸川区です。目黒区、豊島区は隣接区域選択制を選んでいます。

学区制と学校選択制のメリット・デメリットとは

学区制と学校選択制にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

学区制のメリット

  • 学校選びに際して、保護者が迷わずに済む
  • 地域と子どもが密着している

学区制のデメリット

  • 評判の悪い学校でも通わなければならない
  • 家から近い学校が他にあっても、そちらには通えない

学校選択制のメリット

  • 自分たちの就学したい学校を選べる
  • 他校との差別化のため、学校ごとに特徴が生まれる
  • 私立学校と違い、行きたい学校を選ぶのに学費や受験といった問題が発生しない

学校選択制のデメリット

  • 人気のある学校に人が集中してしまう

学校選択制のデメリットについて詳しく解説すると、生徒数に極端な偏りが生じると少人数の学校では運営に支障が生じる可能性が出てきます。近くに不人気な学校しかないからといって遠方の学校を選ぶ子どもが多くなると、地域との関わりも薄くなっていきかねません。これでは子どもたちを見守る地域の目に期待できず、安全な登下校をする上でも不安が残ります。加えて人気校ばかりに申し込みが集中すると、抽選になってしまい兄弟姉妹が同じ学校に通えない可能性が生まれるのも困った点です。

学校選びの判断基準とポイント

学校選択制の地域に住んだ場合、子どもを通わせる学校をどのような判断基準で選べば良いのでしょうか。小学校の場合はシンプルに“自宅からもっとも近い学校”を選ぶのがおすすめです。登下校の安全を確保するには、やはり近距離であることが一番でしょう。ただし、小学校自体の評判が悪い場合は、少し離れた小学校も視野に入れたほうが良いかもしれません。

中学校は、小学校からの流れで“友達の進学する中学校に行きたい”というケースが多いといいます。逆に友達との関係性がこじれて「友達の少ない中学校に進みたい」ということもあるでしょうし、向学心が旺盛な子どもであれば「進学率の良い中学校に進みたい」といった希望が出てくるかもしれません。

学校選択制を採用している自治体では、学校ごとの特色を打ち出す方針を掲げているところが多くみられます。各学校が何に力を入れているのかを調べ、子どもの特性と照らし合わせてみてください。

学校選択制は自治体によってルールが異なるため、自分の地域はどのようなルールを採用しているのかを確認しておくことをおすすめします。進学先を選ぶ際は役所や通っている人から話を聞き、学校ごとの特徴を把握した上で子どもに合った学校がどこか探してみてください。

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稲石加奈

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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