教育は未知にあふれている

ソクラテスのたまご

2019.06.21

学力アップを目指す! 小学1・2・3年生のための家庭学習法

「家庭学習は大切なので、わが子にも習慣づけたい。でも、実際に何をどうすれば良いのか分からない」。そんな悩みを抱く親御さんは少なくないことでしょう。そこで、小学校低学年(1・2・3年生)のうちに強化すべき基礎学力とその向上のためにできる家庭学習の方法、親が関わる上でのポイントについて解説します。

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家庭学習の目的は学習習慣の形成と基礎学力の向上

家庭学習には2つの目的があります。

 

1】学習習慣の形成

生活していてもっとも多くの時間を過ごすのが家庭内。したがって、家で勉強する習慣があればそれだけ学習時間が増えます。もちろん、質や効率も重要ですが、量が少ないと成果は出にくいので低学年のうちに毎日机に向かう習慣ができていることは、大きなアドバンテージです。

 

2】基礎学力の向上

基礎学力とは、読む力・書く力・計算する力の3つ。特に、小学校低学年(123年)で習うことは小学校高学年(456年)の学習内容の前提ですから、低学年で基礎学力を固めておけば先々の学習がスムーズです。

 

では、基礎学力アップのためにすべきことは何か?

それは復習、すなわち反復練習。スポーツや楽器演奏の上達と同様に、何度も繰り返して初めて定着するのです。

 

学校や塾の授業は年間計画に沿って進むので、授業中に十分な反復練習の時間はありません。授業で「分かった」からといって、その後で「できる」とは限りません。ですから、授業で習ったことを定着させるためにも家庭学習での復習・反復練習が不可欠なのです。

 

 

 

 

今日から実践! 30分でできる家庭学習法

「勉強しなさい」と言われても、子どもは何をどうすべきかわからず、ひとりで家庭学習を進めることは困難です。そこで、親の手ほどきが必要となります。

 

素材は教科書と授業ノート、学校で配られたプリントや問題集で十分。国語は音読と書き取り算数は計算と問題文の理解が中心です。学校の授業で習った部分を確認したら、家庭学習タイムスタートです。

 

【国語 1530分】

教科書の文章を習った箇所まで音読。繰り返し読みながら、ミスなく読めたらクリアです。次は、音読した範囲で登場した漢字を書く練習。このとき、書き順やトメ・ハネ・ハライを意識すると理想的です。

 

【算数 1530分】

計算問題は式をノートに書き写して解きます。間違えた場合は消さずに残したまま再び解き直し、比較できるようにします。文章題や図形問題は音読して問題文を理解することを心がけましょう。

 

以上を毎日続ければ、読む力・書く力・計算する力は向上します。余力がある場合は市販の問題集や次のような素材を使うと、さらなる向上が見込めます。

東京ベーシック・ドリル】(東京都教育委員会のwebサイトに移動します)

 

 

 

 

家庭学習で学力を伸ばす5つのポイント

一緒に家庭学習に取り組む際には、難しく考えずにゲームの協力プレイをイメージしてみてください。ミッションはその日に授業で習ったことを家でも繰り返すこと習ったことを自力で再現できたらクリアです。親子並んで座ってら、一緒に始めましょう。ポイントは以下の5つです。

 

1】できたらほめる、間違えたら励ます

正解したり上手に読めたら、子どもが「次も頑張ろう!」と思えるように大いに褒めて気持ちを乗せてあげましょう。間違えたりつまずいたりしたら、子どもが「次こそは!」「よし、やるぞ!」と奮い立てるように「惜しかったねえ。あとちょっとだったよ!」「悔しいねー。もう少しだけ頑張ろう!」などと励まします。

 

2】結果を叱らない

子どもが真剣に考えたのであれば、できない・わからないという結果を叱っても効果はありません。むしろ、萎縮して学習意欲を失うおそれがあります。

 

3】成長を発見し、実感させる

他の子と比べる必要は全くありません。比較相手は昨日のわが子です。何か1つでも昨日より優れた部分に目を向け気付かせることが、本人の学習意欲を高めるのです。

 

【4】勉強が得意な親が気を付けたいこと

「どうしてできないの?」と、感情的にならぬよう注意が必要です。その子の興味に合わせた例を用いて説明するなど、意識的に子どもに目線を合わせるようにしましょう。

 

5】勉強が苦手な親でも安心して良い理由

苦手な子の気持ちがわかる分、伸ばし上手になれると開き直りましょう。知識の不足については、教科書を読みながら子どもと一緒に学べば良いのです。

 

 

2020年の新学習指導要領施行により思考力・判断力・表現力は一層重視されますが、それらを支えるのが基礎学力。レンガを下から積み上げてピラミッドを作るように思考力・判断力・表現力という「高み」を重ねるためには、基礎学力という「土台」を固めることが大切です。そのための第1歩が、家庭学習を通じた復習・反復練習なのです。

 

石井知哉

石井 知哉(監修:西村創)

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー。高校受験Webサイト「School Post」(https://school-post.com)主宰。塾指導歴20年以上。小学生から大学浪人生まで、教科を問わず個々の成長を引き出す指導を得意とする。現在は、個別指導塾2校舎を統括する傍で、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。長年の経験と知見を記事にして発信中。アイデアと文面の大半は、こよなく愛するビーグル犬との散歩中に生まれる。

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