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2019.06.14

効果的に勉強するために。塾にお願いしておきたいサポートとは?

「塾に通いさえすれば、成績は上がるだろう」と考える親は多いかもしれませんが、それは早計かもしれません。もちろん、塾に通うだけで成績が上がれば良いのですが、なかなかそううまくいかないのが現実。成績を上げるには、塾の授業を受けるだけではなく塾だからこそできるサポートを最大限活用する必要があるのです。今回は、塾にお願いしておきたいサポートについて紹介します。

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塾に依頼しておきたいこと① 苦手単元克服のサポート

授業をただ受けて帰るだけでは、分からない箇所があってもそれを解消できません。塾には苦手単元の克服をサポートしてもらいましょう。

苦手単元を特定するために、独自のシステムでテスト結果を分析している塾もあります。苦手単元を特定できたら、どのように克服すべきかの解決法を四者面談(保護者・子ども・教室長・担当講師)で話し合うのが良いでしょう。定期面談以外にも家庭から要望があれば、大抵の塾は面談を実施し一緒に解決策を考えてくれるものです。

苦手単元の克服にあたって塾側のとるサポート方法は、塾の指導形態や子どもの状況によって変わってきます。授業後、自習室で復習させて塾講師の手が空いているときに生徒にアドバイスするケースもありますし、集団授業と個別指導を併用させて担当講師間で連携してサポートに当たるケースもあります。

塾に依頼しておきたいこと② 家庭学習を軌道に乗せるサポート

塾の授業は真面目に受けているし宿題も全てやってているけれど、家庭学習に関してはどう取り組んだら良いのか分からないという子どもは多くいます。家庭学習が軌道に乗らず「せっかくの塾での学びを子どもが生かしきれていない」と感じることがあれば、保護者から塾にサポートを求めましょう。

持ち帰り自由なプリントをあらかじめ用意している塾や、家庭学習を含めた計画表を作成してくれる塾など、サポート体制は塾によってさまざまです。インターネットを生かして家庭学習をサポートする塾も増えています。

家庭学習用のアプリで生徒の学習進捗を共有する塾や、いつでも挑戦できるWebテストを用意してその学習成果を記録するシステムがある塾も。大手塾の中には自宅学習専門のネット塾を立ち上げているところもあり近年、インターネットを通じた学習支援のノウハウは急速に確立されてきているのです。

大切なのは、“塾に行かせっぱなし”にならないこと。通塾しているということで満足してしまわないこと。子どもの通う塾では、どんな方法で家庭学習をサポートしているのかを確認してみましょう。家庭学習が軌道に乗ると、塾での学びも一層効果的なものになるはずです。

塾に依頼しておきたいこと③ 志望校選定で失敗しないためのサポート

勉強に取り組むモチベーションを高めるためには、目標となるものが必要です。その一つとして挙げられるのが“志望校”。悔いなく進路を選択できるように、塾には情報面でのサポートをお願いしましょう。塾独自の学校説明会や塾の卒業生との交流会を開催して、生徒の受験校選定をサポートしてくれる塾も少なくありません。

塾講師の経験から言うと、志望校選定において第一志望校は割と早い段階で決まります。しかし、併願校の絞り込みとなると難航しがち。家庭で併願校を決めてきた場合、偏差値のみを重視した判断が目立つため再検討を進めることも多くありました。

併願校といえど入学する可能性がある以上、子どもの将来に役立つ学校を選びたいものです。「将来的には、特定の資格が取れる大学に進みたいから、その大学の推薦枠を有する学校を選ぶ」、あるいは「将来、海外に出て仕事をしたいから海外語学研修が充実している学校を選ぶ」。子どものニーズに寄り添った選択をするためには、数多くの学校情報に詳しくなければ難しいのです。

塾だからこそ、失敗の少ない志望校選定をサポートすることができるといえます。具体性をもって決定した志望校は、勉強のモチベーションを大いに高めてくれるはずです。

塾には質の高い授業を提供するという以外にも、できるサポートがたくさんあります。苦手単元の克服、家庭学習を軌道に乗せる、失敗のない受験校選定がその代表的な例。ぜひ塾を活用して、より効果的な勉強を実現させましょう。

稲石加奈

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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