• facebook
  • twitter
  • LINE
  • hatena
2019.06.18

【成績と内申点を上げる秘訣②】小学生から意識しておきたい中学校の宿題・提出物の活用法

中学校で成績や内申点の評価材料となるのは、「宿題・提出物」「授業態度」「テスト」の3つ。いずれも、高校受験につながる大切なものです。そこで、宿題・提出物の評価方法や、宿題・提出物の取り組みが子どもにもたらす成長、宿題・提出物の評価を上げるための注意点、それぞれ小学生のうちから意識すべきことを解説します。

  • facebookfacebook
  • twittertwitter
  • LINELINE
  • hatenahatena

中学校の宿題・提出物はこう評価されている

内申点とは…

公立中学校では各教科4~5個の観点を3段階(通常、A〜Cまたは◎〜△)で評価する“観点別評価”を行い、これを基に5段階(5〜1)の評定点がつけられます。これがいわゆる内申点です。

中学校でも各教科の授業ごとに宿題が出され、さらに定期テスト前の提出物も重要になります。小学生にはイメージしにくいかもしれませんが、定期テストの1~2週間前に出されるもので授業ノートや問題集、ワークブックやプリントなどで各教科のテスト当日に提出するのが一般的です。

宿題・提出物は“関心・意欲・態度”、“技能”、“思考・判断・表現”などの観点評価に関わり、“関心・意欲・態度”の評価で最も重要なのは提出の有無。期限内に提出しないのは大減点です。

また、取り組みの様子も評価されています。問題は解いたものの答え合わせや解き直しがないと低評価となり、逆に自分なりの解説やポイントを書き加えるなど指示内容以上のことをする積極的な姿勢は高評価となります。理科の実験・観察レポートや社会の調べ学習ノートは“思考・判断・表現”の評価に、技術・家庭科や美術の制作物の出来は“技能”の評価にもそれぞれ影響します。

受験のためだけじゃない! 宿題・提出物が大切な理由

公立高では学力試験や面接、作文・小論文、実技検査などの得点に、内申点に基づく調査書点を合計して合否判定をします。私立高推薦入試は内申点による出願基準があります。そのため、内申点を左右する宿題・提出物は高校受験に影響するのです。

それだけではありません。宿題や提出物は授業の復習事項ですから、きちんと取り組むことが学習内容の理解・定着に直結します。これらがおろそかになると学習内容が身につかず、定期テストの点数や学力全般に響く可能性が高いのです。せっかく出された宿題や提出物。家庭学習の素材として、学力向上のために有効活用するのが得策です。

また、宿題・提出物は、子どもの責任感や計画性を養う機会にもなります。「何があっても終わらせるという意識で取り組むことにより、責任感が磨かれます。特に提出物は1教科当たり30〜40ページに及ぶこともあるので、提出直前で慌てて取り組んでも終わる量ではないのです。「余裕を持って日々コツコツと取り組む」という習慣を続けることで、計画性を身に付けることができるでしょう。

こうした養った責任感や計画性は、中学校での勉強だけでなく今後のさまざまな活動や社会生活で生きてきます。

宿題・提出物の評価向上のためにすべきこと、小学生のうちからできること

部活動や委員会活動、生徒会活動、その他の習い事などで中学生は多忙です。朝練や土日の練習が急に入るなど、予定が直前まで未定なことも…。そんな限られた時間の中で、宿題も提出物もやり遂げなければなりません。

宿題への取り組み方

そこで、最も大切なのが「後回しにせず、すぐにスタートする」ということ。宿題は出されたその日のうちに終わらせる、というのがベストです。「提出まで日数があるから」などと思っていると、急な予定が入った際に対応が困難です。小学生のうちから「宿題を終わらせてから遊ぶ」という約束事を作り、習慣付けると良いでしょう。

提出物への取り組み方

提出物のワークブックや問題集は、大抵は新年度の初めに配布されています。提出範囲は授業で習った部分ですから、早期に進められます。授業数の多い数学・英語・国語は、授業のあった日に習った範囲を解き進める。理科・社会は、週末に1週間分習った範囲を進める。それが理想的な進め方です。

プリント類の紛失もありがちな問題です。失くし物や忘れ物の多い子は要注意です。配られたらすぐに名前を書く」「教科ごとにクリアファイルで整理する」など、小学生のうちに物の自己管理をするトレーニングもおすすめです。

宿題・提出物にしっかり取り組むことは成績評価を上げるだけでなく学力の向上にもつながります。また、責任感・計画性を培うという面でも子どもにとってプラスに働きます。その重要性を、親子で共有してみてください。

子育てのお悩みを
専門家にオンライン相談できます!

「記事を読んでも悩みが解決しない」「もっと詳しく知りたい」という方は、子育ての専門家に直接相談してみませんか?『ソクたま相談室』には実績豊富な専門家が約150名在籍。きっとあなたにぴったりの専門家が見つかるはずです。

子育てに役立つ情報をプレゼント♪

ソクたま公式LINEでは、専門家監修記事など役立つ最新情報を配信しています。今なら、友だち登録した方全員に『子どもの才能を伸ばす声掛け変換表』をプレゼント中!

石井知哉

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー。高校受験Webサイト「School Post」(https://school-post.com)主宰。塾指導歴20年以上。小学生から大学浪人生まで、教科を問わず個々の成長を引き出す指導を得意とする。現在は、個別指導塾2校舎を統括する傍で、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。長年の経験と知見を記事にして発信中。アイデアと文面の大半は、こよなく愛するビーグル犬との散歩中に生まれる。

\ SNSでシェアしよう /

  • facebookfacebook
  • twittertwitter
  • LINELINE
  • hatenahatena

ソクたま公式SNS