2019.06.08

家庭教師ってどんな感じ? サービスを利用する前に知っておきたい基準とは

子どもの成績を伸ばすため、あるいは親の目の届くところで勉強させたいと家庭教師を検討する家庭もあるでしょう。塾よりも手厚く子どもを指導してくれるイメージがあり、家まで足を運んでくれる点でも安心感があります。ただ、利用する際には慎重な検討が必要。今回は、家庭教師サービスについて知っておきたいことを紹介します。

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「プロ家庭教師」と「大学生家庭教師」の違い

実はプロ家庭教師に厳密な定義はありません。世間一般の理解は「家庭教師の仕事を本業としている人」ですが、必ずしもそういうわけではないのです。

 

家庭教師を塾講師とかけ持ちしている人もいますし、教育以外の仕事の副業としてやっている人もいます。ひと口に「プロ家庭教師」といっても、家庭教師派遣センターによって定義は異なるもの。プロ家庭教師を検討しているのであれば、家庭教師派遣センターに問い合わせて詳細を確認してみるのが良いでしょう。「こちらのセンターにおいて、プロ家庭教師とはどんな実績のある人を指すのですか」と質問してみてください。

 

いい加減なところだと、大学生家庭教師との差別化で社会人家庭教師をひとくくりにしてプロ家庭教師と位置づけている可能性もあります。プロ家庭教師の質を問うことは、家庭教師派遣センター自体のサービスの質を知ることにつながるのです。

 

家庭教師を選ぶ際は「学習習慣をつけたい」のか、「難関校を受験したい」のかによっても基準が変わってきます。学習習慣をつけたい場合は、子どもとのコミュニケーション優先で年の近い大学生家庭教師を選ぶのが良いですし、難関校を受験したい場合ならプロ家庭教師の中でも指導経験数が多く実績のある教師を探してみるのが良いでしょう。際立って実績のあるプロ家庭教師は、広告塔として顔や名前、合格実績を出して紹介されていることもあります。

 

 

 

 

効果が出ないときはどうすればいい?

家庭教師を依頼してみたものの、あまり効果が出ないケースもあります。家庭教師派遣センターでは家庭教師の交代を無料サービスとして提供しているところが多いので、交代の依頼をしてみるのも良いでしょう。その際、漠然と「次はこんなタイプの先生」と要望を出すより、「今の先生にはこうした点が足りない」と不満点を具体的に伝えてください。

 

優れた教師に出会えなければ、家庭教師派遣センター自体を変えるのもひとつの手段。筆者は学生時代には大手の家庭教師派遣センター、社会人になってからは小規模の家庭教師派遣センターに登録したことがありますが「大手だから質が高いというわけではない」というのが実感です。

 

ある大手の家庭教師派遣センターでは登録に来る学生をほとんど合格にしていて、「非常識な態度をとる学生でも採用するのか」とあっけにとられた経験があります。逆に小規模の家庭教師派遣センターでも、採用基準を明確に打ち出し、学力と人間性の両方を重視しているところもありました。

 

家庭教師派遣センターは、教師に対して厳しい選考基準を売りにしているところを選ぶことが大切です。家庭教師の募集要項を確認するのも有効。時給の高い家庭教師派遣センターほど、指導力のある教師が集まります。

 

 

 

 

契約料金が高いから、直接契約を結ぶのはアリ?

高い料金に悩み、直接契約を考える家庭もあることでしょう。しかし、直接契約は規約上「禁止」としている家庭教師派遣センターがほとんど。

 

家庭教師派遣センターの多くは、家庭が支払っている授業料の5割から6割ぐらいのマージンを取るのが一般的です。直接契約に移行できればこれまで支払ってきた額よりはるかに安い金額で同じ家庭教師に見てもらえるわけですから、家庭にとっては魅力的でしょう。こっそりと直接契約に移行するケースは昔からあり、だからこそ家庭教師派遣センターは違約金を設定しているのです。

 

最初に規約を確認し、途中退会による料金が発生しないか確認してください。直接契約への牽制を意図して、ペナルティを課している家庭教師派遣センターもあります。また、直接契約にしたいのであれば、なんらかの事情で家庭教師が辞めてしまったときの代わりの家庭教師を探す必要も発生します。

 

家庭教師派遣センター、家庭教師、そして利用する親子が不快な思いをしないためにもルールを守って利用するのがマナーといえるでしょう。

 

良い教師と出会うためにも、質の高い家庭教師派遣センターを見つけたいところ。その上で、子どもの目標に合った家庭教師を選びましょう。プロ家庭教師を頼みたい場合は、どんな実績のある教師がいるのか聞いておくことをおすすめします。

 

 

 

 

稲石加奈

稲石加奈(監修:西村創)

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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