教育は未知にあふれている

ソクラテスのたまご

2019.05.23

実践前後で作文が変わる!? 子どもの文章力が向上する3つのトレーニング

国語や作文課題ではもちろん、高校受験や大学受験、就職後の仕事でも求められる文章力。これほど汎用性が高く、有用な力はなかなかありません。どうすれば子どもの文章力を高めることができるのでしょうか。作文が苦手な子でも無理なく始められる方法を紹介します。

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【トレーニング1】さまざまな文章に触れる機会をつくろう

文章力を伸ばしたいなら、多くの語彙や言い回しを習得するためにさまざまな文章に触れることが必要です。そこで、まずは本をたくさん読ませてみてください。

 

読む本は、いわゆる名作でなくても構いません。子どもが好きな本を選ばせるのがポイントです。いくら美しい文章や優れたストーリーでも子どもが飽きてしまったらそこでおしまいですが、夢中になって読める本であれば、子どもは多くの情報を積極的に得ようとします

 

子どもが自分で本を選べない場合は、教科書に抜粋内容が掲載されている本から、借りてみるとよいでしょう。知っている話であれば取っかかりやすく、教科書を読むだけでは分からなかった前後関係が明らかになり、世界観が広がっていくおもしろさを体感できることでしょう。

 

あとは、子どもと図書館へ行き「(好きな本を挙げて)この本が面白かったのだけど、ほかにもおすすめはありますか」とスタッフに尋ねるよう促してみてください。また、図書館では書店と同じく定期的にフェアが組まれています。新しいジャンルを開拓するよい機会にもなるかもしれませんよ。

 

 

 

【トレーニング2】“書くこと”を意識して読むようにする

文章力を伸ばすためには、“読むこと”と“書くこと”の両方が必要です。本を読んだら日記でもSNSでもいいので感想を書く習慣をつけさせます。

 

感想を書き続けていると子どもの読書に臨む姿勢は変わってきます。読み手としてだけでなく書き手としての視点が加わるのです。

 

たとえば、多くの書き手は、文章の長さを調整したり、文末表現の重複を避けたりしています。読みやすい文章はどうして読みやすいのか観察するようになり、読みやすい文章には理由があると気づけたら、それは大きな進歩です。

 

もちろん、気づいたからといってすぐにうまく書けるようになるわけではありません。しかし、技術を盗んで実践しているうちに文章力は確実に向上していきます。

 

もし、子どもの文章が上達していると思ったら、それは褒めるチャンスです。「主語の“は”と“が”の使い分けが上手になったね」「長すぎる文章が減ったね」など、よくなった部分を具体的に挙げて褒めてあげましょう。親に認められることは子どもにとって励みになるだけでなく、親の言葉を通して改善できた点を再認識することができます。

 

 

 

【トレーニング3】別の視点をもつために音読をしてみる

低学年のうちは音読をすることも有効です。黙読だけでは、読み方を間違って覚えていても周囲は気づくことができません。文節を理解できていないと、おかしな区切りで読んでしまいかねません。音読を活用しながら早いうちに誤解を正しておきましょう。

 

また、物語を音読するときは、会話文と地の文の違いを表現するためにメリハリをつけて読むよう指導してください。子どもの表現力を伸ばすよい機会にもなるはずです。

 

文章力を向上するためには、読書を通してよい文章とはなにかを学ぶことが必要です。また、自分でも書くようになれば、他の書き手の優れた技術を取り入れたいと思うようになります。音読も、語彙や文体のリズムを学ぶ上で有効です。いろいろなアプローチを試してみてください。

 

稲石加奈

稲石加奈(監修:西村創)

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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