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2019.04.27

口コミに頼る前に! 通信教育で成績アップを目指す上での注意点

通信教育を利用して勉強している家庭は多いと思います。塾に通うよりも手軽に勉強できる点は大きな魅力です。通信教育の中には、解いた問題に対するフィードバックが受けられるものもあり、サポートも充実しています。成績向上の力強い助けとなる通信教育ですが、どんな点に注意して活用していけばよいのでしょうか。

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通信教育のメリットとデメリットとは

通信教育にはメリットとデメリットの両方があります。それぞれを解説していきましょう。

通信教育のメリット

メリットとして挙げられるのは、家庭学習の習慣化を図りやすい点です。一ヶ月の間に何をどれだけ勉強すればよいのかが明確なため、比較的簡単にスケジューリングすることができます。解説も丁寧であることが多く、提出後に赤入れなどのフィードバックをしてくれるタイプもあります。

通信教育のデメリット

一番のデメリットは、塾と違って子どものそばで見守っていてくれる先生がいないことです。そのため、通信教育を継続できるかどうかは、本人のやる気や親の関わりによるところが大きくなります。自力で勉強するスタイルが確立できている子どもは別ですが、基本的に採点や解説は、親が協力しなければ上手くいかないことが多いでしょう。つまり、親が対応できない場合、せっかくの教材を十分に活かせない可能性があります。

ホームページなどを見てサービスやカリキュラムの充実度だけで判断するのではなく、メリット、デメリットを知った上で、通信教育がわが子に合っているのかを考えて導入を決めるようにしましょう。

通信教育では成績が上がらない子どもの問題点

通信教育をしているのに成績が上がらない場合、取り組み方を見直すとよいでしょう。

勉強に対して苦手意識の強い子どもほど、自分の解ける問題だけを解きたがる傾向があります。しかし、それでは成績向上にはつながりません。では、どうすればよいのでしょうか。

第一に、親が採点を担当してください。わからない問題はすぐに解き直させ、日を置いてから再度挑戦させるとよいでしょう。

第二に、模範解答はあらかじめ親が預かっておくようにしてください。子どもが行き詰まったとき、つい答えを見てしまうケースがあります。

第三に、教材には直接答えを書きこませないことです。教材に答えを書きこむとやり直しができません。

また、教材が届いたら、全ページをやりきれるように日割りでペース配分を決めましょう。スタンダードなスケジュールよりも少し早めに終わらせて、やり直しの期間を設けることをおすすめします。一日に何ページ進めるのかは、子どもの意見も聞き入れて子ども自身に「やる」と決めさせるようにすると、取り組む姿勢が前向きになっていきますよ。

親が模範解答を理解できなければ塾を検討

前述のように、子どもの理解度にもよりますが通信教育は親のフォローが欠かせないことが多いです。

しかし、親自身が模範解答を読んでも問題の趣旨を理解できず、子どもに解説をしてあげられない場合、塾に通わせることをおすすめします。

塾では、わからない問題に対して講師が確実に解説をしてくれます。勉強はわからない問題を理解して初めて前に進めるものです。子どもがひとつでも多くの問題を理解できる環境を用意してあげてください。

塾と通信教育を併用している家庭も少なくありません。ただし、授業速度がスピーディーだったり、宿題量が多かったりする塾に通いながら通信教育を併用していても、どっちつかずの状況に陥りかねない危険性があります。実際に中学受験用の塾では、通信教育の併用に関して慎重な姿勢をとるところも少なくないはずです。両立が可能かどうかは、塾の教室長に尋ねてみるのもよいでしょう。

通信教育はうまく活用できれば、強い味方になります。しかし、それは親子が二人三脚で取り組めることが前提です。丸つけや解説によって、親にかかる負担が大きいと感じたり、子どもの成績が上がらなかったりするのであれば、塾を検討してみることもおすすめします。

稲石加奈

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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