教育は未知にあふれている

ソクラテスのたまご

2019.04.06

子どものやる気を引き出すために親ができるアプローチとは

まもなく新学期が始まります。新学年の勉強についていけるのか、成績はどうなるのか、気になっているご家庭もあることでしょう。しかし、成績向上は結局のところ、子どものやる気次第です。いかに質の高い授業を学校や塾で受けたとしても、その場限りで理解できる子どもはごく一握りに限られ、自主的に行う復習は欠かせません。では、やる気を引き出すにはどうすればよいのでしょう。親ができるサポート、アプローチを考えましょう。

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やる気が出ない原因の代表的なパターン

やる気が出ない原因は人それぞれです。代表的なパターンとしては、授業を理解できていない成功体験に乏しく努力をする気になれない他にやりたいことがある、といったものが挙げられます。

 

授業を理解できていない子どもは、どこから復習すればよいのかわからず、結局手つかずになりがちです。いわゆる、わからないところがわからないというケースなので自力で解決するのはなかなか困難でしょう。

 

次に成功体験に乏しい場合ですが、これは自分に対して自信がないため、努力の先に結果がついてくるところが想像できません。そのため頑張ってもどうせ無駄になると、最初から諦めてしまいます。

 

悩ましいのが、他にやりたいことがある場合です。これはやりたいことへの熱意によっても、優先順位が変わってきます。もっと遊びたいのか、他に打ち込みたいことがあるのか、子どもに聞き取りをする必要があるでしょう。

 

 

 

やる気を引き出すための対応とは

授業を理解できていない場合は、できるだけ早く追い付けるよう、対策を講じなければなりません。塾に通い信頼できる講師に指示を仰ぐか、基礎レベルの問題集をやり込む必要があります。間違えた問題は何度もやり直し、自力で解けるようになるまで取り組みましょう。

 

成功体験に乏しい場合は、本人が勉強に対し前向きになれるよう働きかけたいところです。まずは達成できる範囲の目標を設定してはどうでしょうか。それも、短時間で結果が出る目標からスタートしてみてください。成果をひとつずつ積み重ねて自信に変えていくことが大切です。周囲からの声かけも、できるだけ前向きな内容を心がけましょう。

 

対応が難しいのは、やりたいことがある場合。これはどのぐらい時間をとるものなのかにもよります。我慢させるのではなく、時間の区切りをつけて、取り組ませるのがおすすめです。やりたいことを我慢させてしまうと、勉強はつまらないものだという意識が定着しかねません。もし、勉強を諦めて取り組まなければならないものであれば、一度家族で話し合いの場を持ちましょう。

 

 

 

やる気スイッチが見つからない子の場合は?

何をやっても勉強する気にならないのであれば、いっそ思いきり遊ばせて気分転換をさせるのもひとつの方法でしょう。遊びの中で芽生えた関心が勉強につながることもあります。

 

机に向かうだけが勉強ではありません。遊びを通して、子どもの中にやりたいことが芽生えたなら、そのときがチャンスです。やりたいことを実現するためにどうすればよいのか、目標を逆算式に設定してみましょう。

 

たとえば、やりたいことを実現するためには、特定の大学に行く必要性があり、そのためには進学率のよい志望校に受からなければならない、というように先の道筋を確認することが大切です。「テストでよい点をとりなさい」と頭ごなしに言われて勉強するのと自分のためにがんばるのでは大きな違いがあります

 

最後に、テスト結果に対して親は子どもを叱りつけないようにしましょう。親はなんとか子どもを奮起させようとつい感情的になりがちです。しかし、それが常態化すると、子どもは親の顔色を見るようになります。主体的な学びの可能性を手放してしまいかねません。

 

やる気のない子どもを見て、親がイライラするのは無理もないことです。勉強は一度遅れると挽回が難しいものですから焦るのも当然でしょう。しかし、叱りつけるよりはやる気の出ない原因を分析したほうが効果的ですよ。

 

 

稲石加奈

稲石加奈(監修:西村創)

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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