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ソクラテスのたまご

2019.04.01

転塾したほうがよい? 塾を変えるかどうかの判断基準

子どもの塾選びはなかなか難しいものです。塾ごとに指導方針やカラーが異なり、指導講師によっても指導法や、子どもとの相性があるからです。したがって、悩んで決めた塾でも、入ってみるとイメージと違っている場合があります。「続けるべきか、辞めるべきか」迷うこともあるでしょう。この記事では転塾を検討する際の判断基準について紹介します。

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塾との間に起こりがちな、すれ違いや摩擦とは

塾に通い始めたばかりの時期は、すれ違いや摩擦が生じやすいものです。

 

たとえば、集団授業における代表的な不満としては

「面倒見のよい塾だと聞いていたのにフォローが少ない」

「子どもが授業のレベルに合わない」

「宿題量が多すぎてこなせない」

「塾と保護者とのやり取りが少なく、子どもの学習状況が見えてこない」

 

などといったものが該当します。

 

個別指導においては、

「子どもと講師の相性が合わない」

「講師の指導力に不満がある」

「複数の子どもを同時に見るシステムで、時間を割いてもらえない」

「オーダーメイドカリキュラムではあるが、弱点がカバーできていない」

「講師が多忙なため、授業外で質問するタイミングがない」

 

などが挙げられます。

 

上記の場合、不満点は整理して箇条書きにし、塾側に説明できるようにしておくことが大切です。教室長と話し合いの場をもち、問題提起してみましょう。

 

 

改善可能なケースとして、どんなものが挙げられるか

すれ違いや摩擦の中には塾との話し合いを経て、改善可能なものがあります。

 

講師の質や相性に関する不満

個別指導であれば交代を願い出ることは可能です。塾側に誠意を伝えればわかってくれることが多いため、この場合は遠慮せず申し出ましょう。

 

授業に対するフォローが少ない場合

具体的に授業の前後や自習室利用時に勉強を見てもらえるよう要望を伝えることで、対応してくれることがあります。

 

オーダーメイドカリキュラムに関する不満点

塾側が子どもの弱点を認識することで対応に乗り出してくれるでしょう。

 

個別指導における時間配分の偏り

意見を伝えれば、解く速度を考慮した上で改めてくれる可能性が高いです。宿題の量は、学力に合わせて調整してくれるでしょう。

ただし集団授業の場合、子どもがクラスについていけないというリスクもあるため、講師と話し合いが必要です。

 

授業外の質問に対応してほしい

担当講師に対応する時間がないことが多ため、質問対応が可能な講師を紹介してもらえるよう話をしてみましょう。

 

塾とのやり取りが少ない

塾にとって保護者と連携できるのは有難いことなので、電話で不満点を伝えてみることをおすすめします。

 

 

 

 

改善が期待できない場合、どう対応するべきか

なかには問題提起をしても改善できないケースもあります。たとえば、集団授業では講師の質や相性に不満があっても、なかなか講師変更とはいきません。

 

授業レベルに関しても個別指導とは違い、変更してもらうのは難しいです。

 

集団授業の場合、不満点の多くは授業外でフォローする形での解決策をとるでしょう。そうした対応では不足な場合は、転塾を検討してみてください。

 

ただし転塾は勉強の仕方やテンポががらりと変わるため、子どもにとってリスクがあることを念頭に置いて慎重に検討することが必要です。

 

方法としては、まずは新しい塾を見学に行き、今抱えている問題点の解決を図れるかどうかを見極めます。その上で子どもと話し合いを持ちましょう。

 

どうして転塾が必要なのかをわかりやすく説明し、子どもが納得するよう促す流れがスムーズかと思います。

 

そして一番大切なのは、子どもの気持ちを優先してあげることです。親の気持ちひとつで転塾を進めると、勉強に対するモチベーションが下がる可能性もでてくるからです。

 

このように、塾の評判は生徒の成績によって決まるところが大きいです。そのため思い切って相談することで、改善に向けて取り組んでもらえることもあります。

 

まずは悩んだら一度教室長に連絡し、話し合ってみることをおすすめします。転塾を考えるのは、その後でも遅くありません。

 

稲石加奈

稲石加奈(監修:西村創)

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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