• facebook
  • twitter
  • LINE
  • hatena
2019.03.13

受験をすると決めたなら! 親子ゲンカをしないために話し合っておきたいこと

今年度もまもなく終わり。進級するのをきっかけに受験をするのかの決断に悩む家庭もあるのではないでしょうか。受験は人生の一大選択であり、親子で協力して挑む一大プロジェクトです。そのため、受験のための勉強を始める前に親子間でいくつか認識や情報を共有しておかなければなりません。受験勉強期間中に親子間で衝突しないよう、どんな点に気をつければよいのか考えてみましょう。

  • facebookfacebook
  • twittertwitter
  • LINELINE
  • hatenahatena

よく起こりがちな親子での意見のすれ違いとは

親子といえど別々の人間です。受験というひとつの目標に対し、一丸となって進んでいければよいですが、なかなかそうは上手くいかないもの。もめる原因として最も多いのが、受験に対するモチベーションの差から生じる衝突やすれ違いです。

特に中学受験において顕著なのが“親は熱心なのに子どもはそうでもない”というケースです。子どもが納得していない状態で強引に受験勉強を進めても、なかなか成果はあがりません。ある日突然、「受験をやめたい」と切り出されてしまう恐れもあります。

また、“志望校が親子で一致しない”というケースも少なくありません。受験ギリギリになって「志望校を変更したい」と子どもが言い出し慌てて家族会議に…という事態は避けたいものです。受験勉強において学校別の対策は必須ですから、志望校変更となれば十分な勉強ができないまま当日をむかえることになります。それはとてもリスクの高い挑戦です。

親子のすれ違いを防ぐ話し合いたいテーマとは

まず、受験勉強を始めるにあたって親子で話し合いの場を設けることが大切です。「受験をすることにはどういう意義があり、どう将来に繋がっていくのか」という先々に繋がる話をしておきましょう。

将来の夢がはっきりしている子どもにこうした話し合いは効果的です。受験勉強は決して楽しいだけではありません。なかにはゲーム感覚をもって勉強に挑んでいる子どももいますが、それは一定以上の成績を修められることが前提です。大変な日々を乗り越えるためには、目標を明確にしておく必要があります。

それに、目標が明確であれば、志望校も選びやすいはずです。“実現したいことのために学校に行く”という視点がないと偏差値の高さや名門校として知られているかどうかだけを優先してしまいます。しかし、大切なのは子どもに合った教育を行っているかということです。志望校を決める際にはできるだけ広い選択肢を想定し、資料を集め、子どもとともに目を通してください。

子どものヘルプに気づいたら何度でも話し合いを

親子の話し合いを経てスタートした受験勉強であっても、長く大変な時期が続けば、子どもの気持ちは不安定になります。親は子どもの様子に目配りをするよう心がけましょう。子どもがヘルプのサインを出しているのを、見逃さないようにすることが必要です。

例えば、表情がぱっとしなかったり、勉強への取り組み方がいい加減になっていたりといった、普段と違う様子が見られたら、時間をとって親子で話をしましょう。解決しないようであれば、塾に電話をして最近の様子を聞いてください。状況によっては、塾と連携して働きかけるのも有効です。

どれだけ時間があっても足りないのが受験勉強です。ときにはプレッシャーのひとつもかけたくなるかもしれませせん。しかし、勉強ばかりで息抜きをおろそかにしたり、睡眠時間を削ったりすると、効率は下がる傾向にあります。子どもが追いつめられ過ぎないよう、サポートすることも親の大切な役目です。

受験に臨む際には最初に親子で話し合い、目標や志望校を明確にすることで、すれ違いや衝突を回避するよう努力しましょう。また子どもが行き詰ったときは、息抜きの機会を設けたり、子どもの本音を聞いて何度も話をしましょう。話し合いこそが、親だからこそできるサポートだということを忘れずに親子一丸となって受験へ挑んでください。

子育てのお悩みを
専門家にオンライン相談できます!

「記事を読んでも悩みが解決しない」「もっと詳しく知りたい」という方は、子育ての専門家に直接相談してみませんか?『ソクたま相談室』には実績豊富な専門家が約150名在籍。きっとあなたにぴったりの専門家が見つかるはずです。

子育てに役立つ情報をプレゼント♪

ソクたま公式LINEでは、専門家監修記事など役立つ最新情報を配信しています。今なら、友だち登録した方全員に『子どもの才能を伸ばす声掛け変換表』をプレゼント中!

稲石加奈

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

\ SNSでシェアしよう /

  • facebookfacebook
  • twittertwitter
  • LINELINE
  • hatenahatena

ソクたま公式SNS