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2019.02.13

子どもの成績が心配! どのタイミングで塾を検討したらいいの

子どもの成績が低迷していると、親は不安になるものです。学校や親の教育だけでは足りないのではないか、そろそろ塾に通わせたほうがよいのではないかと悩むこともあるでしょう。そこで、塾に行くならどんなタイミングがよくて、さまざまなスタイルの塾がある中で、どんな風にわが子にあった塾を選べばよいのか塾講師の経験をふまえて解説します。

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中学受験するかしないかによってタイミングは異なる

中学受験をする場合、首都圏であれば小学校3年生の2月からが一般的です。2月からは小学4年生のカリキュラムが始まります。出遅れないためには小学3年生の1月までに塾選びを終えておきましょう。

中学受験をしない場合は、何年生からという決まりはありません。希望の進路にもよりますが、学校の授業についていけないようなことがあれば、すぐに探したほうがよいでしょう。塾探しを始める、おすすめの時期は2月です。体験授業キャンペーンなどを皮切りに、塾側が新規生徒募集に力を入れている2月がおすすめです。

一般的に“入塾するのは新学期の4月から”と考える保護者が多いです。しかし、2、3月あたりで入塾し、一年間の復習を終えてから次の学年に進むのもひとつの方法です。中学受験のための塾以外は、その期間を総復習に当てる傾向にあります。

塾に行かせるだけでは成績は上がらない

子どもを塾に通わせたからといって、成績が上がるとは限りません。授業は聞き流して、宿題も適当にやり過ごす。そんなやる気のない姿勢で子どもが授業に臨んでいる可能性があるためです。

まず、塾と相談して子どもの学習計画を立てましょう。受験をする子どもであれば、受験までの大まかな長期計画と、月ごと週ごとの短期計画の両方を作成します。

受験をしない子どもであれば、大まかな年間計画と月ごと週ごとの短期計画を作成してください。なお、個別指導の塾であれば、オーダーメイドカリキュラムといってその子どもに合ったスケジュールと指導内容を入塾後すぐに用意してくれるところが多いでしょう。

塾に通ううえで大切なのは、スタート時点で学習を軌道に乗せることです。どういうサイクルでどの程度勉強すればよいのか入塾前に相談しておきましょう。具体的なアドバイスをしてくれる塾はよい塾である可能性が高く、塾選びの判断材料にもなります。成績アップにつながる方法がはっきりしていれば、子どももがんばれるはずです。親は子どもが勉強しやすい環境づくりのためのサポートに回ってください。

我が子に向いている塾はどのタイプなのか

塾は、集団授業、個別指導、映像授業など、生徒のニーズに合わせて多様化しています。ここで各タイプについて整理してみましょう。

集団授業

主なメリットは、同じレベルの志望校をめざすクラスメートがいることです。勉強に対するモチベーションが自然に高まりやすい環境といえます。一方、個別指導は一対一のために、つい甘えが出てしまう傾向にあります。また、集団授業の授業レベルはクラスごとに一定ですが、個別指導では、なかなか基本から抜け出せないケースも珍しくありません。

個別指導

個別指導のメリットもたくさんあります。たとえば、集団授業では苦手科目の授業にはついていけなくなってしまう可能性があります。しかし、個別指導では苦手なところを生徒の理解合わせてを指導してもらえます。勉強法についても一人ひとりに合ったサポートを試行錯誤しながらしてくれることでしょう。

映像授業

全国区の講師の指導が地域を問わず受けられる点が魅力です。家庭で視聴できるサービスもあり、時間がない子どもでも利用しやすいでしょう。

私の経験を踏まえると、ある程度自主的に勉強できる子どもは集団授業を、基礎に自信がない子どもは個別指導を、時間を見つけながら勉強したい子どもは映像授業を受講するのをおすすめします。

中学受験をする子どもは小学3年生の2月に、それ以外の子どもは学校の授業についていけているかどうかを基準に据えて塾を検討しましょう。ひとつでも多くの塾を回って、ぜひ悔いのない塾選びをしてください。

稲石加奈

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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