知っておけば中高受験で有利!? 新しい英検受験のカタチ「英検CBT」って?
英検CBT(Computer Based Testing)はコンピュータ上で受験する英検。合格すると、これまでの英検と同じ資格が得られるという新しい英検の受験スタイルです。この記事では英検CBTについて紹介します。
「英検CBT」受験のメリット① 入試での優遇措置
英検取得者には、多くの学校で入試に優遇措置が取られています。
東京都内の私立高校だけでも、60校以上の学校で内申点に加点されるなどの優遇措置があります。中学受験ではそれほど多い印象ではありませんが、全国40校以上の学校で英検取得者に優遇措置が取られているのです。
優遇措置が適用される合格級は、学校毎に異なります。高校受験は3級・準2級が多く、中学受験では3級が多いのですが5級から優遇の基準としている学校もあります。入試の受験科目に従来の国語・算数・理科・社会のみならず英語を含める学校も増えており、英検取得のメリットは十分にあると言えるでしょう。
「英検CBT」受験のメリット② 受験チャンスの増加
従来の英検は年に3回しか受験のチャンスはありませんが、「英検CBT」の登場で、英検の受験日に受験できない場合でも各地の受験センターに行き別の日程で受験することができるようになりました。
英検CBTのメリットは、4技能を1日で受験できるところにもあります。これまでの英検はリーディング、リスニング、ライティングを一次試験、スピーキングを二次試験で判定。一次試験に合格後、二次試験へと進むため受験には2日必要でした。
さらに、これまでの英検よりも試験日が多いため、英検にチャレンジできる回数が増えます。英検CBTの2019年度試験日は、計7回。通常の英検は年に3回なので、学校の行事などで忙しい小中学生も日程が調整しやすいというメリットもあります。
「英検CBT」受験の流れ
英検CBT受験の流れは、以下の通りです。
1. 「英検CBT」の公式サイトから試験日・試験会場を選択して申し込む
各会場の試験時間、座席数に注意しながら会場選びをします。なお、「英検CBT」の申し込みにはカラー写真の顔写真データとメールアドレスが必要です。
2. インターネット上で必要事項を入力後、受験料を支払う
支払方法はクレジット、コンビニエンスストア、郵便局ATM(Pay-easy)のいずれかとなります(2019年4月現在)。
3. 「英検CBT」を受験
試験の順番は、「スピーキング」→「リーディング」・「ライティング」→「リスニング」。コンピュータ上で受験するため、ヘッドセットでの聞き取りと音声入力、マウス操作や英語の入力が必要となります。
各試験時間の目安は、以下の通りです。
3級…スピーキング15分/リーディング・ライティング50分/リスニング25分
準2級…スピーキング15分/リーディング・ライティング75分/リスニング25分
2級…スピーキング15分/リーディング・ライティング85分/リスニング25分
受験者全員が4技能を1日で受験しますが、合否判定は従来の英検と同じ。一次試験(リスニング・リーディング・ライティング)合格者のみ二次試験として扱われるスピーキングの合否判定が行われます。
従来の英検と異なるという点で、注意しておきたい部分もあります。1日で試験が完結するため、従来の1次試験免除制度が適用されないこと。つまり、4分野すべての試験を受験する必要があるということです。しかし、リスニング・リーディング・ライティングで合格していなければスピーキングの点数は反映されません。
4. 合格発表
試験結果の発表は、発行されている英検IDとパスワードを入力してのインターネット上での確認となります。成績公開時期は、おおよそ試験日の2週間後。合格証明書は、英文・和文ともに1通ずつ英検から無料で送付されます。
さて、いかがでしたでしょうか。これまでの英検に比べ、受験するチャンスが多くなった「英検CBT」。日程が合わず英検が受けられないと思ってしまっていた受験生には朗報でしょう。試験に向けて準備をし、合格を勝ち取ってください。
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教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、塾講師。首都圏大手の塾を中心に、大学や高校での指導経験も持つ。知識と経験に裏づけされた教務知識に加え、エンターテイナーとしての資質溢れる授業は、生徒を飽きさせずに成績を上げることで定評がある。また同時に、歌の公演で日本各地を回るアーティストでもあり、YouTubeにアップしている弾き語りなどは12,000を超える累計再生数を更新中。