ケアレスミスが多い子どもにおすすめの考え方と対策法
テストの得点アップを狙うなら、本来取れるはずだったケアレスミスでの失点を減らしていくことが大切です。わからない問題を解けるようにするよりも、得点に結び付きやすいのがケアレスミスをなくすことです。そこで、ケアレスミスが多い傾向にある子どもにおすすめの対策をお伝えします。
「ケアレスミスだから」と軽く考えない
テストのケアレスミスをなくすためには、本人がミスを理解して「悔しい!」と感じなくてはいけません。
親や先生に「惜しかったね」と言われても悔しさを感じずに「惜しかったんだから次は大丈夫だろう」と楽観的に考えるタイプは次も同じミスを繰り返しがちです。
ただし、基本的に子どもはケアレスミスを認めたくない気持ちが強いものです。悔しさを感じられるようにと保護者が指摘をすると「本当は分かっているのに!」と素直な気持ちで見直すことができません。保護者自身もケアレスミスは決して悪いことではなく次回の点数アップにつながるチャンスと受け止め、次のテストに生かせるように子どもと一緒に見直すようにしましょう。
点数主義がケアレスミスを増加させる!?
保護者が子どもから返ってきたテストを点数だけで判断することもケアレスミスを増やす原因になります。
なぜなら、子どもも点数にばかり意識がいきがちになるからです。点数は問題の難易度で上下するもので、テストの点数と学力との相関は目安程度に考えておいた方がいいでしょう。
テストが戻ってきたら、点数よりもできたところ、できなかったところを確認してください。そして、ケアレスミスをしていたとことがあれば、どのようにミスしたかを親子で見直す習慣を親子でつけるようにしましょう。
ケアレスミスでありがちなのは、国語なら問題文中の“すべて選べ”“抜き出しなさい”という条件を満たしていなかったり、算数なら計算の桁がずれていたり、かけ算をするところで足してしまっていたりすることがあります。
子どもだけでミスした理由を確認ができるようになるまでは、保護者が一緒に確認するようにしましょう。
ケアレスミスを防止するための具体的作業
ケアレスミス対策はいくつもありますが、まずは、問題文の条件提示部分に丸をつけたり、線を引くなどのチェックをすることです。
理解したつもりでも、どんな解答条件だったかを忘れてしまうことはよくあります。“句読点は含まない”というような条件提示部分をきちんとチェックすることをクセづけるように教えてあげましょう。
また、字を書くときは丁寧に書き、途中の計算をいろいろなところに書き散らさないようにするだけでも、字の雑さによる減点や自身の見間違いによるミスを防げます。
解答用紙の余白部分に途中計算を散らして書く子どももいますが、それでは、答えは出せても見直しのときに、どの計算がどの問題のものなのかがわからなくなってしまいます。
テスト中の見直しでケアレスミスに気づければ失点にはならないのですから、見直しやすいように、プロセスが分かるように問題用紙に残しておくということができるようになるといいですね。
さらに、テスト時間が余ったときは、別の計算方法で同じ答えになるかを確かめるという検算も有効です。そのためには、普段の勉強から、答えを出すパターンをいくつか知っておくといいですね。
テストのケアレスミスはよくあることで、誰もが苦労します。しかし、対処法を知っている親子なら、一緒に少しずつ改善していけるはずです。
入試では、ケアレスミスだからといって減点が少しで済むというわけではありません。ケアレスミスの有無による数点が評価や合否を左右するわけですから、「いつかは減るはずだろう」と甘く見るのではなく親子できちんと取り組むようにしましょう。
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教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー。高校生と小学生の子供をもつママライター。兄弟平等をモットーにした2人の子育て経験を元にリアルな声を届けている。