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ソクラテスのたまご

2019.04.12

小学生のうちから知っておいて損はなし! 早期対策で差がつく? 高校受験の制度と変化

今や高校進学が当たり前となりつつある時代です。わが子の将来のためにはできる限りいい学習環境を選びたいですよね。そのためには早めの準備が肝心です。そこで、小学生のうちから知っておけば、いざというときに困らない高校入試の制度と仕組、2020年の教育改革による変化について解説します。

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公立高校の入試は一般入試と推薦入試がある

まず、大前提として、高校入試の種類は一般入試と推薦入試に大別されます。

 

一般入試とは

学力試験、いわゆるペーパーテストを行う形式です。5教科(国語、数学、英語、理科、社会)もしくは3教科(国語、数学、英語)のテストの得点に基づき、合格・不合格を判定します。

 

公立高校の場合、調査書点も合算して判定。調査書点とは、簡単に言えば、中学校の成績を数値化したもの、いわゆる内申点のことです。

 

推薦入試とは

中学校長から推薦を受けた中学生を対象に試験を行います。スポーツや文化活動での実績を重く評価する特別推薦枠を設ける学校もあります。

 

試験内容は高校によってさまざま。面接や作文、小論文が主流ですが、発想・表現力検査や運動能力検査などを実施する高校もありますし、東京都立高校では2013年度から集団討論を実施しています。

 

一方、私立高校の場合は、内申点による出願資格を定めており(3教科●●以上、5教科●●以上、9教科●●以上など)、これを満たさないと入試を受けられません。また、推薦入試でも学力検査を実施する学校もあります。

 

 

 

公立高校の入試は地域によって大きく異なる

公立高入試は、各都道府県の教育委員会が管轄し、同じ都道府県内では同じ仕組みで実施し、学力試験の問題も全校同じというのが一般的ですが、自校で作成した独自問題や選択問題を用いる高校もあります。

 

ここで注意すべきは、都道府県によって入試の制度や仕組みが違うという点です。例として、一般入試における調査書点の算出方法や学力試験との比率について、東京、神奈川、千葉、埼玉を比べてみましょう。

 

東京都( 分割前期募集)

・3年時の評定(内申点)を元に、実技4教科(音楽、美術、保健体育、技術・家庭)は2倍に換算して算出

・ 学力検査点と調査書点の比率は全校一律7:3

 

神奈川県

・ 3年時の評定を2倍し、2年時の評定を加えて算出

・ 学力検査点と調査書点、面接点の比率は各高校が決定

 

埼玉県

・ 1、2、3年時の評定を元に算出、学年別の比重は各高校で定める

・ 学力検査点と調査書点の比率は、第1次選抜は6:4〜4:6、第2次選抜は7:3〜3:7の範囲で各高校が決定

 

千葉県( 前期選抜)

・1〜3年時の評定合計に県が定める基準値を加え、そこから在籍する中学校の評定平均値を引いて算出

・学力検査点と調査書点の比率は各高校が決定

 

このように、エリアが変われば判定基準も変わります。お住まいの都道府県の入試制度については、早くから情報を集めておくことをおすすめします。

 

 

 

2020年改革が高校入試に与える影響

・小学校で英語の教科化やプログラミング教育が始まる

・大学入試はセンター試験が廃止され、新テストが始まる

・「覚える力」よりも「活用する力」が重視される

など、2020年に教育制度が大きく変わることは広く知られています。

 

学習指導要領も改訂され、小学校でも英語の成績評価が始まり、従来は中学で習っていた内容を小学校で扱うこととなりますが、大学受験は、思考力・判断力・表現力を試す問題へとシフトし、英語のテストは読む・聴くに書く・話すを加えた4技能型が重視されると予測されています。

 

こうした流れは、高校入試にも影響します。東京都立高校入試では、2019年4月に中学に入学する世代が中3になる2021年度から、英語のスピーキングテストの結果を合否判定に導入することが発表されました。

 

また、プレゼンテーションやディスカッションを入試に取り入れる私立高校も出てきています。

 

少子化により競争が激しくなるなか公立・私立を問わず、どの高校も生徒募集活動に力を入れています。最近では、小学6年生対象の説明会や見学会を実施する高校もあるくらいです。そうしたイベント情報は各高校のホームページで告知されますから、こまめな情報収集を心がけたいものです。

 

時代の変化に伴い、高校入試の制度や仕組みも大きく変わりつつあります。ルールが変われば、対策方法も変わってきます。「早過ぎる」などとは考えずに、早期から準備を進めていくことをおすすめします。

 

石井知哉

石井 知哉(監修:西村創)

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー。高校受験Webサイト「School Post」(https://school-post.com)主宰。塾指導歴20年以上。小学生から大学浪人生まで、教科を問わず個々の成長を引き出す指導を得意とする。現在は、個別指導塾2校舎を統括する傍で、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。長年の経験と知見を記事にして発信中。アイデアと文面の大半は、こよなく愛するビーグル犬との散歩中に生まれる。

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