夏休みの宿題に変化あり! 8割以上の保護者が「ママの時代とは違う」と実感

子どもの夏休みの宿題について、保護者が学生のころと比べてどんな印象を受けましたか? 筆者が学生だった昭和の時代は、毎日やっても終わるか終わらないかの量が定番でしたが、令和の現在はグンと減少傾向にあるようです。今回は株式会社インタースペースが実施した、「夏休みの宿題」に関するアンケート調査の結果をご紹介します。
夏休みの宿題「変化があった」が8割以上
まず、「ママの子ども時代と今の子どもたちでは、夏休みの宿題に変化がありましたか?」という質問から。
アンケート結果はこのようになりました。

「変化があった」と回答した割合は8割以上! 「量」「量と内容」「内容」など“変化”の内訳はさまざまですが、ほとんどの保護者が「私の子ども時代とは違う」と感じていることがわかりました。
保護者から寄せられた声を紹介します。
量に変化があった
宿題はないに等しい(大阪府)
国語と算数はなく星空観察のみ。昔より圧倒的に少ない(岐阜県)
昭和の夏休みといえば、最後の数日間でひたすらドリルをこなすのが定番の光景(!?)でした。しかし、今は宿題そのものが出ない学校も少なくないようです。
宿題の多くは、親のサポートや丸付けが必要だったりします。昭和とは異なり、令和では共働き家庭が多いため、“保護者の負担を考えての宿題減”という面もあるのかもしれません。
また中学受験を目指しているお子さんが多い学校では、塾からの宿題と学校からの宿題で負担が大きくなりすぎてしまうため、保護者たちからの要望を受けて夏休みの宿題をゼロにしたところもあるのだとか。
内容に変化があった
プリント集はなくタブレットの問題集になった(大分県)
リコーダーを演奏している動画をタブレットで撮って送る(愛知県)
読書感想文ではなく、読書感想画が出た(大阪府)
6年生の宿題で職業体験。わが子は保育園に行く予定(茨城県)
「タブレット」を活用した宿題なんて、今どきですね。同じ内容を学習しても「タブレットのほうがゲーム感覚で楽しく取り組める」というお子さんが多いので、今後さらに活用拡大が期待されます。
また「読書感想画」も新しい! 生成AIの登場により、その気になれば数秒ですばらしい読書感想文が完成してしまうので、そのような横行を避けるためでしょうか?
いずれにしても、保護者の負担が軽減されるのは助かりますよね。特に絵画や自由研究など、親のサポート力が問われるような宿題がないことに、ホッと肩をなでおろしている方も多いかもしれません。

“宿題が無い(少ない)”が良いことか悪いことかは何とも言えない部分がありますが、普段は忙しくてじっくり取り組めないようなことにひたすら没頭する期間になっていれば、きっと宿題の有無にかかわわず、子どもは成長しているでしょうね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社インタースペース)

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。