夏休みの自由研究どうする? 親はどこまで、どうサポートすればいいのか

夏休みの宿題でハードルが高いものといえば、自由研究ではないでしょうか。“与えられた課題を解く”といういつもの勉強とは異なり、“なんでも良いから好きなことを!”と完全な自由を与えられてしまうと、むしろ困ってしまいますよね。
親はどこまで、どうサポートすればいいのでしょうか? 親と自由研究の関わり方を見ていきましょう。
子どもの自由研究は保護者のサポートありき?
キッズウィークエンド株式会社は、保護者244名に対して「夏休みの自由研究」についてのアンケート調査を行いました。
まず、「お子さまは例年、自由研究をどのように進めていますか?」という質問から。アンケート結果はこのようになりました。

「保護者が手伝わないと何もしない」がダントツNo.1でした。「手伝う」といってもどの程度の介入なら良いのか、そこも迷うところですよね。
また、「お子さまの自由研究で大変と感じることはなんですか?」の問いも、「子どもが1人では進められない」の回答がNo.1となり、多くのご家庭が“親子共同制作”で自由研究を完成させていることがわかりました。

このアンケート結果から考察すると、保護者のサポートは「テーマ決め」がメインのようです。
実際「自由研究のテーマはどうやって探していますか?」の質問でも、「インターネットでランダムに検索」をはじめ、「情報媒体」「SNS」など大人ならではのサポートが目立ちました。

インターネットには自由研究のテーマが数多く紹介されています。高学年になるとある程度インターネット検索ができるかもしれませんが、低学年がパソコンやスマホを駆使するのはなかなか難しいもの。だからこそ、親のサポートが不可欠なのかもしれません。
ちなみにこのアンケートは小1~小6まですべての総合結果をひと括りにして紹介していますが、学年別での集計も気になるところです。
自由研究との関わり方について、保護者からはこのような声があがっています。
- 一緒に考えたりアイデアを出し合う時間を確保することが大変
- 下の子どもたちの世話があり充分なサポートができない
「子どもが一人でスタート→完結してくれれば助かるのに」という切実な声。昨今すすめられている「探究学習」の延長線上なので、今まで学んだやり方(課題提起から分析など)を活かして、どうにか一人でがんばってほしいですよね。
では、今年の自由研究について。
「今年の自由研究について、ご家庭ではどのように関わる予定ですか?」と質問すると、「部分的に必要に応じて手伝う」の回答が約7割を占めました。完全な二人三脚ではなく、必要に応じて……という程よい距離感でいるようです。

自由研究のテーマは「子どもが楽しんで取り組めること」
多くの親子が頭を悩ませる、テーマ決め。「自由研究のテーマを選ぶ・探すのにどんなことを重視しますか?」と質問すると、8割以上の保護者が「子どもが楽しんで取り組めること」と回答しました。

テーマ決めについて、保護者からはこのような声が寄せられています。
- 興味の幅が拡がり次の探究につながること
- テーマが次につながること
- 数年がかりであっても知りたいこと
- 子ども本人が普段の生活で疑問に思ったこと
子ども本人の興味を大切に、自由研究を成長のきっかけの一つと考える保護者が多いようです。
年に一度の大きな宿題。せっかくなら親子で夏の思い出にできるくらい、楽しくすすめられると良いですね。
<参考資料>
・PR TIMES(キッズウィークエンド株式会社)

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。