今どきの小学生・中学生・高校生は平均何時間、家で勉強しているのか【聞いてみた!】

お子さんは普段、自ら机に向かいますか? 「うちの子ぜんぜん勉強しないのよ~」とママ友が言っても、実際のところはわからないですよね。遊びも大切だけど、将来のことを考えるとやっぱり勉強もしてほしい! 実際、今どきの小学生・中学生・高校生は平均何時間、家で勉強しているのでしょうか。
家で何時間勉強していますか?
遊びたい盛りの小学生、高校受験を意識し始める中学生、将来へ向けて本格的に進路を考え始める高校生。
日本トレンドリサーチは、医学部受験予備校 医進の会と共同で、小学生・中学生・高校生のお子さんがいる保護者192名を対象に「子どもの勉強時間」についてのアンケート調査を行いました。
まずは小学生の結果から。

「1時間未満」が半数以上となっています。授業も1回あたりおよそ50分なので、集中力キープという意味でもちょうど良いのかもしれません。
続いて中学生。

中学生になると「1時間未満」の割合は半分に減ります。代わりに目立っているのが、「1~2時間未満」。「2時間以上」の回答率も上がってきました。
高校生になると、なんと「1時間未満」の回答率が再び最多となりました。

このアンケートでは学年別に分けて集計していませんが、高校1年生と高校3年生を比較した場合、高校3年生の勉強時間はかなり長くなる気がします。反対に高校1年生だと、高校受験から解放されたばかりなので部活や遊びをメインに過ごす人も多いかもしれません。
子どもにもっと勉強してほしい?
小学生・中学生・高校生の保護者に「あなたのお子さんは塾や予備校に通っていますか?」と質問したところ、30.7%が「通っている」と回答しました。

「通っている」というお子さんの場合、家での勉強時間よりも塾や予備校での勉強時間のほうが長いようです。塾や予備校では、遊びたくてもダラけるわけにいきません。引き締まった空気の中で勉強すれば効率も各段にアップしそうですね。
しかし保護者からすると、「もっと勉強してほしいと思う」の声も……。

「もっと勉強してほしいと思う」「適切な勉強時間だと思う」がほぼ二分する結果となりましたが、それぞれについて保護者からは多くの声が寄せられています。
もっと勉強してほしいと思う
学校の授業についていけなくなると、学校がつまらなくなるから。
(50代・男性)
嫌なことでも頑張れる力をつけてほしいから。
(40代・男性)
宿題以外の勉強時間を自分で増やす、作ることはとてもよい成長になると思うから。
(40代・女性)
なるほど、「自分自身のために勉強してほしい」という親心なのですね。
適切な勉強時間だと思う
自分が集中できる時間が適正だから。
(30代・男性)
楽しみながら毎日を過ごしているから。
(20代・男性)
学校や受験で点を取る勉強と同様(むしろそれ以上)、自分の興味のある事を調べる自由学習や遊びも大切だと思うから。
(40代・女性)
「集中できる時間が適正」との声にうなってしまいました。確かに、集中が切れているのに無理やり机に向かっても良いことはなさそうです。
それでも、「机に向かっていない!」という事実だけで心配してしまうのが親ですが、お子さんなりのペースを見守ってあげられると良いですね。

家で勉強している平均時間について、今どきの小学生は「1時間未満」、中学生は「1~2時間未満」、高校生は「1時間未満」が最多でした。
勉強時間も大事ですが、もっと大切なのは質。短時間でも効率よく勉強できたなら、その後は遊んでいても温かく見守るのも良いのかもしれません。

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。