カサンドラ症候群で悩む方におすすめのカウンセラー&相談先

「大切な人とのコミュニケーションがうまくいかず、辛い…」それはカサンドラ症候群かもしれません。今回は、カサンドラ症候群で悩んでいる方におすすめの相談先と、カサンドラ症候群について詳しいカウンセラーをご紹介します。
カサンドラ症候群とは
カサンドラ症候群とは、パートナーや我が子など、身近な関係にある人がアスペルガー症候群(AS)もしくは自閉症スペクトラム(ASD)のために情緒的な交流ができず、心理的な苦痛が継続している状態のことです。
具体的には以下のような悩みが日常的に続き、抑うつ状態を引き起こすことがあります。
- パートナーや我が子とのコミュニケーションがうまくいかない
- パートナーや我が子に気持ちが伝わらない
- 子育ての不安や悩みなどをパートナーにわかってもらえない
- パートナーや我が子の言動に傷つく
中には不眠・頭痛・動悸などの身体的な症状が生じている方もいます。
「えっ、あの人に障害があるの?」とびっくりされた方もいらっしゃるでしょうか。アスペルガー症候群や自閉症スペクトラムは発達障害のひとつですが、必ずしも診断を受けた人ばかりではありません。
それどころか、仕事や勉強などで成果を出し、「優秀な人」とみなされている方も多くいます。
だからこそ、その家族は、周囲に理解してもらえず、相談する相手が見つからず、苦しんでしまうことが多いのです。
カサンドラ症候群の治療法
自分がカサンドラ症候群かもしれないと悩んでいるなら、まずは自身の感情や体験を自分で認めることが大切です。今あなたは家族や他者から理解されないと感じているかもしれませんが、あなたの感情や経験は本当のことですし、尊重されるべきです。
自身の感情や経験を認めるために、専門家(公認心理師やカウンセラーなど)と話し、状況を共有することをお勧めします。専門家の経験や知識を通じて、自分のことを客観的に理解し、適切な対処法を見つけることができるでしょう。
ここからは、カサンドラ症候群かもしれない…と悩む方におすすめの相談先を紹介します。
カサンドラ症候群について相談できる窓口・サービス
自分はカサンドラ症候群かもしれないと思っても、どこに相談に行ったら良いのか悩ましい方も多いのではないでしょうか。
ここでは相談しやすい順に相談窓口やサービスを紹介します。
相談先1:ソクたま相談室
「ソクたま相談室」は子育てや家族のお悩みに特化した日本最大のオンライン相談サービスです。
医師、心理士、カウンセラーなど厳選された各分野の専門家100名以上の中からあなたのお悩みに合った方を選び、直接オンラインで相談したり、カウンセリングを受けることができます。
カサンドラ症候群の相談におすすめのカウンセラー/専門家4名をご紹介します。
夫との関係性に悩んでいる方に

「発達障害の夫とどうやったらうまくいくか考えたい」
「日曜日になるとよその家庭が楽しそうに見える」
自分さえ我慢すれば…と思いながら過ごしていたものの、ふとした瞬間に寂しくなったり、他のご家庭への嫉妬の気持ちを抑えられなかったり、自分の人生を悲観してしまうときもあるのではないでしょうか。
そんな時にぜひ相談してほしいのが、神田裕子さんです。
神田さんは、2021年にカサンドラ症候群で悩む方を支援するグループ 『カサンドラ・ラボ』を結成した”カサンドラ症候群のプロ”。「パートナーが発達障害かも?と思ったときに読む本」も執筆されています。
3万件以上のカウンセリング実績をお持ちの方なので、あなたのモヤモヤを整理し、ピッタリの解決策を提案してくれるはずです。
「なぜ相手があんな行動を取るのか知りたい」という方に

「本人の行動や言動の意図がまったく理解できない」
「あまりにもひどい行動や言動を取るが、本人は悪気がなさそう」
大切な人のことが理解できないと、解決方法も見つからず、袋小路に陥ってしまいそうですよね。そんな方にぜひ相談してほしいのが車 重徳さんです。
車さんは知能検査である「ウィスク検査」のプロ。
相手の不可解な行動や言動の裏にどういった特性が隠れているのかを、明るく優しい語り口で紐解いてくれます。
我が子とのコミュニケーションで悩んでいる方に

誰よりも愛する我が子だからこそ、コミュニケーションがスムーズにいかないのは非常に辛いですよね。
「なぜこんな当たり前のことができないの…?」
「私はいつまで学校に謝りに行かないといけないんだろう…」
ふと気づくと、涙が流れてしまうときもあるのではないでしょうか。
あなたはとても頑張っています。そんなあなたの強い味方になってくれるのが、冨樫ちはるさんです。冨樫さんご自身も、自閉症のお子さんを育て上げたママ。あなたのつらい気持ちを誰よりも理解してくれます。
寄り添いながら、具体的な解決方法を考えてくれる、素晴らしい専門家です。ぜひあなたの悩みの伴走者として、支えてもらいましょう。
「家族の未来像が見えない…」とお悩みの方に

パートナーの行動や言動が大きなストレスになっている、とわかったところで、すぐに離れられるわけではありませんよね。
また、我が子とのコミュニケーションが上手くいかないからといって、親の役割から逃げ出すことはできません。
問題があろうが、家族として明日は続いていきます。
「どうやって家族の明るい未来を描けばいいんだろう…」と途方にくれてしまうこともあるのではないでしょうか。
そんなあなたは「家族に関わる問題」のスペシャリストの新井寛規さんに相談してみてください。
たくさんの家族を見てきた新井さんなら、あなたに合った新しい家族像を一緒に描き、具体的な一歩の進め方を提案してくれるはずです。
相談先2:精神保健福祉センター
精神的/身体的な不調が強く、地域の医療機関にかかることも視野に入れている、という方には「精神保健福祉センター」がおすすめです。
精神保健福祉センターは精神保健福祉法によって、各都道府県に設置することが定められており、こころの健康相談から家族の相談などに応じてくれる施設です。
医療が必要かどうかも相談でき、近隣の医療機関などを紹介してもらうことも可能です。
全国の精神保健福祉センターの一覧は下記の厚生労働省のページをご参照ください。
カサンドラ症候群から脱出し、大きな一歩を踏みだそう
大切なパートナーや我が子と心を通わせることが出来ない…。そんな日々が続いていたら、心が疲れ果ててしまいますよね。
お友達にグチを聞いてもらうのも、もちろん良いアイデアです。でも、もしあなたが「カサンドラ症候群から脱出して、新たな一歩を踏み出したい」とお考えなら、専門家に相談し、知識や経験に基づく専門的なアドバイスをもらうのがおすすめです。
何よりも大切な「ご自分の身体と心」を守ってくださいね。

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。