自分も昔やってたから。子どもの習い事に“親の経験”の影響あり?「子どもに習わせたい習い事」【2023最新版】

6月6日は「習い事始めの日」。「指を使って数字を数えると、6のときに小指が立つことから、子の独り立ちを願う日となった」というのが、その由来の1つ。その他にも、「歌舞伎、能、狂言などの初稽古は6歳の6月6日が良いと言われてきた」など、その由来にはさまざまな説があるようですが、習い事がお子さんの成長をうながすのは間違いないでしょう。
今回は、「子どもに習わせたい習い事」に関するアンケート調査の結果をご紹介します!
日本トレンドリサーチと青山ラジュボークリニックは、「現在子どもはいないが、将来的に子どもが欲しい」と考えている全国の男女153名を対象に、「子どもに習わせたい習い事」についてのアンケート調査を行いました。
子どもの性別ごとに、「習わせたい習い事」を聞いてみると、習わせたいと思う理由には、ある背景も要因の1つになっていることが分かりました。早速男女別のランキングを見ていきましょう!
「男の子に習わせたい習い事ランキング」
まずは男の子編から。1位から10位までのランキングはこのようになりました。

スポーツ系と学習系がバランス良くランキングされています。複数回答可のアンケートなので、両方の習い事を選んだ人もいたのかもしれません。「文武両道」といった印象を受けます。
1位〜3位までの習い事を選んだ人のコメントを見ていきましょう。
3位:野球
「野球」が3位にランクインしました。
大谷翔平選手の活躍が毎日のようにテレビで放送されているので、今の子なら「自分も同じくらい上手くなりたい!」なんて情熱を持って取り組めそうですね。
アンケートでは、「自分が野球好きだから」という声が目立ちました。
- 自分も好きなので(40代・男性)
- 自分も経験があるから。(50代・男性)
- 自分が野球が好きだからです!(50代・男性)
2位:水泳
2位は「水泳」でした。
水泳は昔から人気のある習い事です。中には、「自分も昔やっていたから」と世代を超えて水泳を楽しみたいと考える人も。少なからず、子どもの習い事には親の経験・趣味嗜好が反映されるのかもしれません。
- 自分も昔やっていたから(40代・男性)
- 体つくりのため(50代・男性)
- 海難事故でも生き残れるチカラをつけさせたい(40代・男性)
1位:英会話
男の子に習わせたい習い事の1位は、「英会話」でした。
グローバル化にともない、子どもが成人するころには外国の方と一緒に働くのが当たり前になっているかもしれません。英会話ができるようになると、将来の選択肢も広がりそうですね!
- これからの時代に必要だから。(50代・男性)
- 国際的にも英語は話せるのは良い。(50代・女性)
- 大きくなったら役立つと思うから(60代・男性)
「女の子に習わせたい習い事ランキング」
続いて女の子編。結果はこのようになりました。

男の子で1位を獲得した「英会話」は2位でしたが、実は、票数ではほぼ同じくらい(男子63票、女子65票)となっています。
複数回答可なので、「英会話も捨てがたいけれどやっぱりピアノ!」という人も多いのでしょうか。「バレエ」「ダンス」「体操」は、男子編にはない回答でした。
では、1位〜3位までの習い事を選んだ人のコメントを紹介しましょう。
3位:水泳
3位は「水泳」でした。
男女ともに人気の高い習い事ですが、大人世代が子どもだった頃も、人気の習い事のトップ3くらいにはランクインしていたのではないでしょうか。泳げるようになると、水遊びがさらに楽しくなりそうですね。
- 体つくりのため(50代・男性)
- 自分がやっていたが楽しいスポーツだったので(30代・女性)
- 水を怖がらずに、楽しく水遊びを楽しんでもらいたい、水災害の時に泳げるようにと思うからです。(30代・女性)
2位:英会話
2位は「英会話」がランクイン!
英会話の習い事は、回答者が子どものころにはあまりメジャーな習い事ではなかったようですね。英会話については、男女ともに「自分が昔やっていたから」という回答はありませんでした。グローバル化の波が急速に押し寄せているということでしょう。
- グローバル社会に対応できるように(40代・女性)
- 国際感覚を磨いてほしいから。(60代・女性)
- 英語が話せると将来の幅が広がりそうだから(20代・女性)
1位:ピアノ
女の子に習わせたい習い事の1位には、「ピアノ」が選ばれました。
寄せられたコメントからは、弾くスキルはもちろん、「一目置かれる」「品がある」といったメンタル的な要素も注目されていることが分かります。また、「自分が習っていたから娘にも」という声も多く見受けられました。
- ピアノができたら一目置かれる(40代・男)
- 華があるから(10代・男性)
- 自分が習っていて何かと役に立ったから。(40代・女性)
- 品がありそうだから(30代・女性)

「自分も昔やっていたから」という理由で、子どもにも同じ習い事をやってほしいと考える人は多いようです。子どもは親の背中を見て育つといいますから、親が興味を持つことにはやはり子どもも興味を示すかもしれませんね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社NEXER)
・日本トレンドリサーチ
・青山ラジュボークリニック
・駒沢女子大学 駒沢女子短期大学「なるほど!?日本文化」

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。