3月13日前後で「子どものマスク着用率」はどう変わったのか。シーン別に比較!

ついに宣言された、マスク解禁令!
2023年3月13日よりマスクは任意の着用となりましたが、実際のところ、子どものマスク着用率はどう変わったのでしょうか? 株式会社コールドクターがおこなったアンケート調査から、興味深い事実が判明しました。
【シーン別】3月13日前後のマスクの着用状況の比較
株式会社コールドクターは、小学生以下の子どもを持つ保護者500名を対象に「子どものマスク着用状況に関する調査」を行いました。(調査期間は4月21日~22日)
その結果、3月13日以降も学校・保育園・幼稚園などで静かにしているときに常にマスクをしていたと答えた人は41.0%もいました。子どもたちはマスクを外すこともあるものの、まだまだマスク完全撤廃までの道のりは長いのかもしれません。

シーン別の着用率について見ていきましょう。
- 人通りが多い街中を歩いているとき
- 人通りが少ない街中を歩いているとき
- 学校や保育園・幼稚園などで静かにしているとき
- 学校や保育園・幼稚園などでおしゃべりをしているとき
- 室内で買い物などをしているとき
……の5パターンについて、3月13日以前(マスク着用自由化前)はこのような着用率でした。

それが任意の着用となった2023年4月21日〜22日時点で、着用率はこのように変化しています。

少し前まで、あらゆるシーンでマスク着用率が50%台後半だったものの、およそ40%台にまで減少していることが分かります。
保護者のマスク着用率と、子どもの着用率の関係性
保護者(大人世代)は、電車でもオフィスでもショッピングモールでも、あらゆるシーンでマスクを着用することが義務になっていました。
任意の着用になってから、保護者の着用率も大きく変化しているようです。「現在のあなたのマスクの着用状況をお答えください」と質問したところ、このような結果になりました。

「いつもつけている」「多くの場面でつけている」が合計68.8%になったものの、「必要に応じてつけている」は24.0%、「つけることはない」は7.2%でした。まだまだマスクを着用する方は多いですが、少しずつ緩和されているようですね。これから暑い時期になると、マスクを外す人がさらに増えそうな気がします。
「親の背中を見て子は育つ」といいますが、マスクへの価値観も親子で似通っているようです。
「人通りが多い街中を歩いているときのお子さまの現在のマスク着用状況」を、「親のマスクの着用状況」と比較してみましょう。

親がマスクをつけることが多ければ、子どもも着用する。反対に、親がマスクをつけることがなければ、子どももつけない……という相関関係が明るみになりました。
子どもは純粋ですから、「まだ一応つけておきなさい」と親から言われれば素直に従い、「もうつけなくて良いのよ、私もつけないし」と言えば子どももマスクを外すのかもしれません。
ちなみに第一三共ヘルスケアの調査によると、マスクをつけている理由でもっとも多いのは「感染への不安」ですが、「素顔を見られたくない」「メイクをするのが面倒」が理由の方も2~3割程度いるようです。

マスクの着用が個人の判断となった、2023年3月13日以降も、まだまだ街ではマスクをしている親子が多くみられますが、緩和傾向にあるのも事実です。
日本は同調圧力がありますから、外したくてもなかなか……ということもあるでしょう。新型コロナウイルスの感染法上の分類が「5類」に引き下がったこともあり、今後、きっと少しずつ元の生活に戻っていくのかもしれませんね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社コールドクター)
・厚生労働省 マスクの着用について
・第一三共ヘルスケア 全国47都道府県、「脱マスク」と健康意識に関する実態調査

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。