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2017.12.25

【妊娠期から】心身ともに健やかな子どもを育てる栄養素「葉酸」を紹介!

子どもが健やかに育つかどうかは、遺伝によるものも大きいと思ってはいませんか?実は妊婦さんが摂る食事にちょっと気をつけるだけで、元気な子どもが生まれる可能性が高まります。今回は、妊娠期からはじめる健康的な子どもを産むための「葉酸」を紹介していきましょう。

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妊娠時には「葉酸」が大事

妊娠すると積極的に摂ってくださいといわれるのが「葉酸」。
「葉酸」は、お母さんから赤ちゃんへ栄養を運ぶ胎盤の細胞増殖に働きかける栄養素で、妊婦には欠かせないものです。
「葉酸」が豊富に含まれている食材としては、ホウレン草やモロヘイヤなどの葉物が代表的です。

<葉酸を豊富に含む食材>
・ホウレン草
・モロヘイヤ
・ブロッコリー
・アボガド
・かぼちゃ
・エリンギ
・まいたけ
・えのき
・枝豆
・キウイ
・バナナ
・イチゴ
・納豆
・レバー
・うなぎの肝
・たたみいわし
・焼きのり
などがあり、比較的いろいろな食材から「葉酸」を摂ることができるのがわかります。
胎児や妊婦によいことがわかっていても、そのために特定の食材だけを食べなくてはならないと、飽きてしまいますよね?
その点、「葉酸」はバランスのよい食事を心がけていれば自然と摂取することができるのがよいところです。

「葉酸」の働きは?

さきほどお話したように、「葉酸」は胎盤の細胞増殖に大きな役割を果たしますが、実は「葉酸」は、妊婦のみに必要なのではありません。
水溶性のビタミンと同じ役割をするとされ、細胞分裂や新陳代謝が活発な組織には欠かせない栄養素なのです。
よって、妊娠した後のみではなく、妊娠を希望している女性や成長期にある子どもも積極的に摂取しましょう。

また、「葉酸」は胎児の体の組織作りに必要な栄養素であると同時に、神経管欠損症(NTD)予防に効果があるといわれています。
神経管欠損症とは、受胎後1か月以内に発症されるといわれている病気で、先天的な奇形を発症するというものです。
「葉酸」には、このような神経管欠損症のような障害の予防やがんの予防、貧血の予防効果があるとされています。

ただし、過剰に「葉酸」を摂取することもよくないという報告もあります。
妊娠後期に1㎎の葉酸を摂りつづけた場合、摂っていなかった人に比べて喘息のリスクが1.26倍高くなったという報告もあります。

妊娠期のいつぐらいに、どのくらい「葉酸」を摂るのが効果的?

このように妊娠している間ずっと「葉酸」を積極的に摂ればよいのか?というと、実はそうでもありません。
一番必要な時期は、妊娠初期です。先にお話した神経管欠損症を発症するのは受胎後1か月以内といわれています。
つまり、妊娠したかどうか本人には自覚がないときから「葉酸」が必要ということになります。
妊娠を希望する女性は普段から「葉酸」を意識した食事を摂るようにしましょう。

妊娠初期に「葉酸」を積極的に摂った方がよいとお伝えしてきましたが、妊娠中は一日約0.4μg、授乳中には一日約0.3μgが適量といわれています。
比較的「葉酸」を含む量が多いとされているホウレン草でも、毎日2.5㎏摂取することが必要です。
「葉酸」を含む食材が多いとはいえ、毎日とり続けることは難しいでしょう。
よって、特に妊娠初期にはサプリメントなどで「葉酸」を補給することもよいでしょう。※

※1μgは100万分の1g

健康食品に含まれている「葉酸」は「モノグルタミンサン型の葉酸」と呼ばれ、「食事性葉酸」に比べて利用効率が高いので、食べ物で充分に摂取できていない場合、代わりに摂取するのがよいでしょう。

ただ、先にお話したように「葉酸」不足も過剰摂取も胎児によい影響を与えない可能性があります。
特に妊娠初期には、食べ物においては、今まで好物だったものを全く受け付けなくなるなど、食生活において変化がある場合があります。
そのような場合には無理をせず食べたい物に集中しても構いません。胎児によいからといって無理に「葉酸」を摂らなくてもいいと思います。
食べられるものを食べないと妊娠している母さんの体力が失われてしまいます。
「葉酸」については、なるべく摂るようにするように気を付けるぐらいがいいのかもしれませんね。

葉酸欠乏症に注意

葉酸が不足している状態が続くと、胎児の細胞組織形成やDNAの複製を正常におこなうことができなくなります。
特に日頃から飲酒量が多い人や貧血気味の人は注意が必要です。
総じて、妊娠を希望している女性や妊娠初期のときには「葉酸」を気にして摂るようにしましょう。
ちょっとした気遣いで大切な赤ちゃんの将来に左右することがあるかもしれません。
自分だけの体ではないことを自覚し、食生活を見直すきっかけにしてもらえたらと思います。

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丸美子

教育関係のボランティアや学童保育に関わってきた経験をもとに、教育や子育てについて、タイムリーな情報を発信していきたいと思います。私自身も現在2人の子育て中です。子育てにおいて経験してきたことが、現在子育て中のお父さん、お母さんのお役に少しでもなればと思っています。

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