「年収の壁が見直されたらもっと働きたい?」という問いにママたちは……「もっと働きたい」「働く時間を増やしたくない」それぞれの理由

ワーキングママはなかなか自由に働きにくいですよね。働き損にならないためには、年収の壁を意識しつつ、労働時間をうまく調整しなければなりません。
では、年収の壁が見直されたら、世の中のママたちはもっと働く? それともこれ以上働きたくない? アンケートの結果やそれぞれの理由について見ていきましょう。
「年収の壁」が見直されたら、もっと働きたい?
情報発信メディア「ママスタセレクト」を運営するインタースペースは、1604人のママに対して「年収の壁の見直し」に関するアンケート調査を実施しました。
その結果がこちら。

「『年収の壁』が見直されたら、もっと働きたいですか」という質問に対する回答は、「働きたいけれど子どもの預け先など別の不安がある」が最多でした。
しかし2位の「これ以上、働く時間を増やしたくない」の回答とは非常に僅差で、ママたちの間でも働き方についてそれぞれ葛藤があることがわかります。
続く3位は「もちろん、もっと働きたい」。1位の「働きたいけれど子どもの預け先など別の不安がある」の回答と合わせると、およそ6割のママが【働きたい】と考えているようです。
「働きたいけど不安」な理由は……
でも、現実はなかなか難しいのでしょう。「働きたいけれど子どもの預け先など別の不安がある」と回答したママたちからはこのような声が寄せられました。
- 下の子がまだ園児で行事前は延長保育がない、土日は預けられないから
- うちの小学校の学童は18時まで。時間を増やすと子どもの帰宅時間に間に合わない
子どものために働きたい、でも子どもを一人で家に置くわけにはいかない……「仕事」と「子ども」を天秤にかけると、やはり「子ども」が最優先になるのでしょう。
「働く時間を増やしたくない」のはなぜ?
「これ以上、働く時間を増やしたくない」というママからは、このような声があがっています。
- お金は必要だけれど、子どもとの時間を何より優先したいから
- 現在時短で働いているが、これ以上子どもとの時間を削るのは不安
子どものために、あえて現状維持を選ぶ方も多いようですね。
「もっと働きたい!」働くことに前向きなわけ
「もちろん、もっと働きたい」に寄せられた声はこちら。
- 息子たちにお金がかかるようになり、貯蓄したいので
- 物価が上がったのと、旦那の給料だけだと無理だと感じるから
止まらない物価高と、かさむ教育費。生活レベルを維持するためには、仕方のない選択ともいえそうです。
「働きたくても働けない」切実な理由
「その他」の回答者からは、切実な理由が寄せられました。
- せめて常勤になりたい。勤務時間数は同じなのに、立場だけパートだから
- 現在働いていないので仕事探し、子どもの預け先探しは難しいと感じている
働きたくても働けない、あるいは現在働いていても今の雇用形態のままでは収入増は期待できない……。「働きたい!」という気持ちだけでは収入に直結しないのが、どうにももどかしいですね。

「『年収の壁』が見直されたら、もっと働きたい?」の問いに、ママたちの約6割は「もっと働きたい」と回答しました。
しかし年収の壁だけが「壁」ではないようで、育児の「壁」、雇用形態の「壁」など、何層もの壁がママたちの前に立ちふさがっているようです。
働き方に正解はありません。一人ひとりの家庭に合った方法で、うまくやり繰りできたら良いですね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社インタースペース)

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。