「子どもになってもらいたい職業」ランキング。「公務員」、「ゲームクエリエイター」より多かったのは?

「将来はこんな職業に就いてほしい」「あの業界で活躍してほしい」。誰しも一度は、我が子の将来について思い描いたことがあるのでは?
グローバル化・デジタル化が進み、職業観も変わりつつある現代社会。保護者は子どもの将来についてどのように考えているのでしょうか。今回は、「子どもになってもらいたい職業」のランキング結果をご紹介します。
「子どもになってもらいたい職業」第1位は?
株式会社イー・ラーニング研究所は、全国の子どもがいる親395人を対象に「習い事に関する意識調査」を実施。その中で「将来子どもになってもらいたい職業」についての調査も行いました。
医者?スポーツ選手?Youtuber? どのような職業に就いてもらいたいと考えている保護者が多いのでしょうか。トップ3を見ていきましょう。

第3位は「公務員」。安定した職業に就いてほしいという思いの表れでしょうか。待遇の良さや失業リスクの低い点などを魅力に感じる人が多いのでしょう。
第2位は「プログラマー(SE)・ゲームクリエイター」。AIやVRなどの技術も開発され、これからますます需要が高まっていくだろう職業の1つですね。
同調査、「子どもにさせたい習い事」の質問項目に対しても、「プログラミング教室」が上位にランクインしています。将来のことを見据えて、子どものうちからスキルを磨かせたいと考えている保護者が多いのかもしれません。
いよいよ第1位です! 第1位は「経営者」。回答者の4割近くが選ぶ、圧倒的な結果となりました。
これは個人的には、意外な結果でした。たしかに、近年では、大学生をはじめ、若年層での起業家も増えていますね。多くの保護者が、自分自身で世の中をリードし、活躍できる職種にという考えをいだいていることがわかりました。
「自分のなりたい職業に」子どもの希望や適性を重視する声も

今回の調査結果の第1~3位は全て、前年と同様の順位となりました。また、「その他」を選んだ回答者も85人と多数。中には、「自分のなりたい職業になって欲しい」「個性を活かせる職業」といった子どもの希望や適正を重視する意見もありました。
子ども自身の希望が第一とはわかりつつも、将来を案じてしまうのが親ごころ。
「安定した職業についてほしい」
「自分と同じ業界で活躍してほしい」
「人のためになる仕事をしてほしい」
「国際的に活躍できる人材に育ってほしい」
など、具体的な職種でなくとも、我が子の将来に関する思いはそれぞれあるのでは。
近年では、科学技術が急速に発達し、新たなサービスも続々と開発されています。グローバル化も今後ますます進んでいくことでしょう。
子どもたちが社会を担う時代には、今の大人が想像もできないような未来が待ち受けているかもしれません。今後の社会の動向も気になるところですね。
今回は、「子どもになってもらいたい職業」の調査結果をご紹介しました。時代の移り変わりとともに、選べる職業も変わります。キャリア教育も話題になる昨今。子どもたちの可能性を伸ばしつつ、将来の選択肢を広げてあげるのも保護者の役割の1つかもしれませんね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社イー・ラーニング研究所)
※調査結果はイー・ラーニング研究所調べ

国立大学教育学部卒業。専門教科の国語を愛し、教科担当制の私立小学校にて勤務。好きな教材は「おにたのぼうし」。好きな文法は品詞分類。学級担任として、多くの子ども・保護者と関わる。現在は教員業の傍ら、教材執筆者・ライターとしても活動中。プライベートでは1児の母。