「おざなり」と「なおざり」。「何の対応もしない」意味を持つのはどっち?
日本語には難しい言葉がいっぱい。何気なく使っている言葉でも、実は使い方が異なっていたり奥深い背景があったり、知れば知るほど日本語の魅力に感服します……!
国語辞典とにらめっこするのは疲れますが、かわいいキャラクターが教えてくれるならさらに魅力増。『にゃんこ大戦争』で、難しい言葉を楽しく学びましょう!
にゃんこ大戦争で学ぶ「難しい言葉」
『にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000』は、2022年11月18日に株式会社KADOKAWAから発売された学習書です。
本書の特徴は、人気ゲームアプリ『にゃんこ大戦争』のキャラクターが登場するということ。
1ページに何匹ものキャラクターが描かれているので、全体的にコミカルな雰囲気。学習書はなんとなく取っつきにくいイメージですが、かわいいにゃんこたちのおかげで、漫画のようなクイズのような、とにかく文字が苦手な方でも思わず手に取りたくなるような仕上がりになっています。
すべての漢字にはふりがながつけられているので、小学1年生から一人で読めるでしょう。
実は『にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000』は、シリーズの第2弾。第1弾である『にゃんこ大戦争でまなぶ!47都道府県』は発売からすぐに5万部という驚異的なヒットを記録しました。人気に背を押されるように満を持して登場したのが、今回の『にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000』なのです。
監修は「辞書引き学習」で有名な深谷圭助先生。言葉の意味は「角川必携国語辞典」から採用しているので、正しい知識を確実に学べますよ。
『47都道府県』も『難しい言葉1000』も、筆者は文字の印象だけで「いやいや私には難しそう」と拒絶反応を起こしてしまいます。しかし『にゃんこ大戦争』の文字が前置きされるだけで、イメージが一変。「面白そう!」「これなら私にもわかるかも」と前のめりに……(笑)。
やはりキャラクターの力は絶大ですね! 国語が苦手な方にもおすすめの一冊ですよ。
「一言クイズ」「言葉コラム」で日本語の奥深さを堪能して!
『にゃんこ大戦争でまなぶ!難しい言葉1000』は、主に「一言クイズ」「言葉コラム」の2つで構成されています。
一言クイズ
「一言クイズ」では、ことわざ・慣用句・カタカナ言葉・四字熟語・故事成語の中から1000語をピックアップしています。
難しそうなイメージですが、たとえば
- 縦型をほめられたネコチャンピオンが、〇〇でもない顔をしている ⇒答え:まんざら
- 今日、テストがあるなんて〇〇にゃ! ⇒答え:寝耳に水
……というように、クスッと笑える例文で掲載されているので、眺めているだけでおもしろい! 友達や家族と出題し合うのも楽しそうですね。
個人的には、「うんこドリル」の猫バージョンだと感じました。難しい言葉でも、例文がユーモラスだとスッと頭に入るから不思議です。
言葉コラム
- 「おざなり」と「なおざり」、どう違う?
- 赤の他人はなぜ「赤い」の?
これら2つ、上手に説明できますか?
「言葉コラム」のパートでは、このように奥深い言葉の世界を楽しめます。……とはいえ、難しい解説文が並んでいるわけではありません。ネコとオタネコのおもしろい会話を通して、自然と理解できるように工夫されています。
ちなみに、「何の対応もしない」のは「おざなり」ではなく「なおざり」の方。「おざなり(御座なり)」はその場しのぎのいい加減な対応をすることを、「なおざり(等閑)」は何もしないで放っておくことを意味します。
「赤の他人はなぜ『赤い』のか」は、本書で答え合わせをしてください。
言葉の豆知識は、大人でもうなること間違いなし。知らず知らずに受験対策にもなるので、知識をどんどん吸収しちゃいましょう!
<参考>
・『にゃんこ大戦争』で難しい言葉1000語が学べる学習書発売! 刊行を記念して 「Amazon.co.jp限定版」も数量限定で販売(PR TIMES)
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