高世帯年収層が平均世帯年収層よりも「やっている」こと【子どもにも身につけさせたい習慣】

世帯年収1,000万円以上の、高世帯年収層。筆者も仲間入りしたいですが、「そもそも頭脳が違う」と諦めているのも事実です。
しかし株式会社オトバンクの調査によると、高世帯年収層と平均世帯年収層の“違い”は埋められるらしいのです。しかも、とても簡単な習慣で……。これは子どもに身につけさせるしかないでしょう!
高世帯年収層は読書家
株式会社オトバンクは、高世帯年収層(世帯年収1,000万円以上)と平均世帯年収層(年収500~600万円未満)を対象に、違いを探る調査を実施したそうです。
その結果によると、「高世帯年収層の6割以上は月に1冊以上読書する」と判明。
高世帯年収層はそれだけ仕事が多忙なのだと思いますが、それでも月に1冊以上は読書の習慣があるのですね。すき間時間を活用するなど、きっと時間のやり繰りも上手なのでしょう。
平均世帯年収層も本を読まないわけではありませんが、高世帯年収層の読書量に比べて約1.3倍少ないようです。
幼いころ親に「頭が良くなるから本を読みなさい」と言われてきた筆者ですが(ほぼ読みませんでしたが)、この調査結果を見ると、本を読むと頭がよくなるというのはあながち迷信ではないのかもしれません。
頭がよいから本を読むのか、それとも本を読むから頭がよくなるのか……。“卵と鶏どちらが先か”のような思考の迷路に陥りそうですが、おそらくどちらも正解で、相乗効果によって頭の回転がさらに向上するのでしょう。
高世帯年収層はビジネス書をよく読む
では高世帯年収層はどのような本を好むのでしょうか。
調査結果によると、高世帯年収層も平均世帯年収層も、よく読む本のジャンルは「小説」のようです。
両者の差が開いたのは「ビジネス書」。平均世帯年収層に比べて、高世帯年収層のほうが約1.6倍も読んでいることがわかりました。また「専門書」「自己啓発書」も、高世帯年収層が好む傾向があるようです。
それに対して、平均世帯年収層が愛読しているのは「漫画」「雑誌」。筆者はあきらかにこちら側ですね……。
いやいや最近は知識がついたり役に立ったりするような漫画も多数あります。筆者は「漫画ばかり読まないで小説を読みなさい」とさんざん言われて育ちましたが、さまざまな表現や語彙力は漫画によって身についたと思っています。
漫画や雑誌も、“文章”への入門にはぴったりではないでしょうか。いきなり小説を読むことに抵抗を感じるお子さんには、まずは興味のあるジャンルから入ることをおすすめします。
高世帯年収層はすき間時間を活用して読書する
「どこで読書をしていますか?」の問いに対して、高世帯年収層も平均世帯年収層も「自宅」の回答が最多でした。
しかしそれ以外の回答をよく見ると、高世帯年収層は外出先のあらゆる場所で読書をしていることがわかります。まさにすき間時間の活用ですね。
ちなみに高世帯年収層がよく使う媒体は、「紙」だそうです。ビジネスバッグに入れて、いつでも持ち歩いているのでしょうね。
上のグラフで気になるのが、高世帯年収層の「オーディオブック」の使用率は平均世帯年収層の2倍以上ということ。
何かをしながら本を“聴く”ことができるのが、オーディオブックの大きなメリットです。高世帯年収層は、きっと「ながら読書」をしている方も多いのでしょう。忙しさと読書時間を両立させた、効率的な方法といえます。

高世帯年収層は読書家で、すき間時間を活用して効率的に読書していることがわかりました。
本を読む習慣があると、それだけ頭がよくなり、ビジネスにもつながっていくのかもしれません。お子さんにも読書を習慣づければ、それだけ視野が広がって、将来的には高世帯年収層として活躍するかもしれませんね……!
<参考資料>
・株式会社オトバンク 世帯年収1,000万円以上の人はスキマ時間も読書に生かす! 第3の書籍「オーディオブック」利用は平均世帯年収層の2倍以上 <おとなの読書習慣調査2022>(PR TIMES)

教育に関する有識者の皆さまと一緒に、子を持つお父さん・お母さんでもある「ソクラテスのたまご」編集部のメンバーが、子どものために大人が知っておきたいさまざまな情報を発信していきます。